酒巻久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「見抜く力」をベースに置きながら、「リーダーとはどうあるべきか」が描かれたビジネス書との印象。
「どんなリーダーが求められるか」や「良いリーダー(または悪いリーダー)がいると組織はどうなるか」の説明がわかりやすい。具体例が挙げられているのも一つの理由だろう。
特に気になった点は以下箇条書き。
・下から目線→謙虚さ、無知の知、が大切
・背中で察知→いつもと違う、小さな変化に気づく
・2週間毎のレポート=論理的思考の訓練
(課題は何か、そのために何をすべきか、成果、次はどうする)
・「よくわからんがやってみろ」⇔「誰もやってないことを面白がってやろう」
→部下には言いたいことを言わせる
・自分ができないことで悩まない
・自分ができることで悩む(エピクテトスの考え(別著:人生の授業))
・幅広い人脈→自分を助ける(優秀な人材を周りに置く)→見抜く力の源泉
・敵が味方か(損か得か)→ビジネスを円滑に進める
・いい部下を育てること=自分の身を守る(周囲が助けてくれる環境)
・温故知新…今思いつくことは先人も考えている→過去成功しなかった要因を分析⇒前提条件が揃うのを待つ
・算多きは勝つ…事前準備は大切
・40代は20代の二倍勉強する→能力は年齢とともに衰える(プレイヤー←マネージャー)
・本を読んだら必ずメモ…吸収の習慣(何を学んだか)
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Posted by ブクログ
現在、世界で民間企業主導による宇宙開発事業が進んでいる。
日本においても例外ではなく宇宙事業に民間企業参入しつつある。
そんな中で、キャノン電子が大きな役割を果たしていることを知る人は少ない。
本書はダメ子会社とされたキャノン電子がいかにして再生し、宇宙産業に参画できるまでになったかが克明に書かれている。
酒巻はキャノンから子会社キャノン電子に社長と就任した時、キャノン電子の役員は昼間からスポーツクラブで汗をかき、碁会所に通っていた。
優秀な社員は数時間で仕事を終わらせ、勤務時間に自分の趣味のサイトを運営していた…
まず酒巻は社員に、自覚、自発、自治、の精神を教え自ら考え動ける社員へと意識改革をした。
また徹底的に無駄を削ぎ落とし、高収益を生み出す体質に変化させた。
更には現状維持は即脱落であると、次世代の基幹産業を育てるべく人工衛星、ロケットなどの宇宙事業に参入する。
鬼の酒巻と言われただけに、現状維持でよいとする社員、定年まで失敗せずやりすごせば良い、と考えていた者たちにとっては厳しく恐ろしい場所になってしまったに違いない。
しかし会社が事業を続けて生き残るというのは本当に厳しいものである。
それを知り尽くしているからこそ、成し得た再生であり成功であったと本書を読んで感じた。
酒巻がキャノン電子に行くと話があった時、アップルのスティーブジョブズから、うちに来て一緒に仕事をしようと誘われたエピソードか印象に残る。
キャノンにいたとき液晶タッチパネルを酒巻が手掛けていたのを知っていたからだ。
その後、そのタッチパネルはiPhoneやiPadで生かされることになる。
経営者には先見性が求められる。
現在、和歌山にキャノン電子も関わっているロケット発射場が建設されている。
早くから宇宙事業を見据えていた酒巻の夢が一刻も早く実現するのを期待したい。 -
Posted by ブクログ
ドラッカーの教えを実際にどのように経営に活かしてきたのかを実例をふんだんに交えながら語られていて興味深い。
1.利益の出し方
ムダをなくす:古いものを体系的に捨てていく。時間のムダをなくす。
社員の目的・目標を明確にして達成には報いる。
2.自ら動く社員をつくるマネージメント
強みを活かす。すべてができる人はいない。
コミュニケーションの問題への取り組み(同フロア内での電子メール禁止というのは思い切った手法)
3.変化を捉える企業戦略
不況を乗り切るための3つの戦略
コストダウン:ネガティブなイメージのあるコストダウンだが、コストを製品の重要な「機能」「スペック」と捉えて、この先も市場で勝負できる製品のコストダウンに取り組む必要がある。そしてどの程度のコストダウンにするかターゲットを定める必要がある。
セールスポイントを一つつける:差別化のポイント。これがないと延々と価格競争になってしまう。キヤノンの場合はカメラメーカーとしてのブランド力、複写機メーカーとしては小型化の能力に長けていてここが差別化になっている。
コア技術に修正を加え、強化する:特に不況時にはコア技術が今後も利益の源泉になるかを真剣に検討し、見込みがないのならばそれを捨てて新しいものを育てなくてはならない。ドラッカーのいうところの「体系的な廃棄」ということになる。 -
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201511/
不良(品)の発生は「人・物の移動距離」や「作業者間のコミュニケーションの濃淡」と密接な関係があり、間締めはその低減に大きな威力を発揮するのだ。/
一事が万事とはよくいったもので、小さなルールが守れない人間に大きなルールが守れるはずがないのだ。ゴミや前向き駐車など取るに足りないようなことでも厳しく臨むのはそのためだ。小さなルール破りを見逃せば、必ず大きなトラブルが起きる。工場では小さなルールを破ることが、人命にかかわる事故につながることがよくある。だからこそ一罰百戒の厳しさが必要なのだ。/
余談だが、前向き駐車の彼に辞めてもらうとき、「私が責任を持ちますから何とか助けてやってください」と頭を下げにきた先輩社員がいた。私はいった。「だったら、一札入れてほしい。彼が会社に損害をかけたものは私が私費で全額弁償しますと」。ところが、「それはできません」という。つまり、「責任」という言葉の重みがわかっていないのだ。キヤノン時代、たくさんの上司を見てきたが、「責任を持つ」といった人で、本当に責任を取った人はただの一人もいない。無責任な人に限って「責任を持つ」などと平気で口にする。責任に対して厳しく考える人間は、とてもではないが、怖くてそんなことは簡単に言えないものだ。/ -
Posted by ブクログ
書かれている内容は、稲盛和夫氏や齋藤孝氏や池上氏の書籍にも似たような記述がある。
色濃く出ているのはドラッガーと福沢諭吉だろうか。
成長しないのは悪だ、というのは福沢諭吉の衣食住で満足するなら蟻と一緒というと同義だろうし、ドラッガーの引用文は、弱みを克服するのではなく強みを生かして弱みは他のできる人に任せる、といった内容か示されていいたりした。
多くのリーダーが共通して示しているのは、本物に触れる、専門性以外の分野にも触れる、古典に触れる、といったところで、本書も例に漏れず同じことが書かれていた。
具体的な見抜く力の養い方、長期にわたり観察するなど、も示されており、読みやすくためになる内容だった。