鈴木博毅のレビュー一覧
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戦略について書かれた30もの歴史的名著をコンサルタントの著者が解説した一冊。
孫子や君主論などの戦争の戦略からドラッカーやコトラーといった方が提唱するビジネス上の戦略まで歴史的名著と言われる著書についてエッセンスが実際の企業の実例をもとに書かれており勉強になりました。リーダーシップ、実行力、目標達成、フレームワーク、マネジメントなどのカテゴリーに分けられており、ビジネスには欠かすことのできない知識を本書から得ることができました。
ただ、各紹介末にポイントなどが整理されていると理解が捗るだろうとは感じました。
名称だけ知っている著書も多くあって本書での解説で概要がわかったものも多く、競合他社との差別化といったマクロな部分から従業員のモチベーションを上げるといったミクロな部分まで企業などの組織が成功するまでどのように行動すればよいかを知ることができ参考になりました。
特に本書の中でも強者と弱者の戦い方の違いについてとプラットフォーム戦略について書かれているところは知らない部分も多く勉強になりました。
21世紀になりビジネスの難易度が高まるなかで本書で古典から学習した戦略はその時代に全力で生きた人間の生き様を感じました。
その知識をもとにビジネスの壁を破る突破口を開いて未来が拓けるヒントを得ることができたと感じる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
横山光輝の三国志にハマった人は数多くいるとは思う。その乱世のなかで起きたそれぞれの興亡は何が原因だったのか、そこかは学ぶ教訓は何なのか、現代に通じる処世術は何なのかを説く。
個人的に手本としたいキャラクターは本人の力より周囲の力を上手く呼び集めた劉備。この人物は「六韜」と呼ばれる兵法書に精通していた。内容は
1.民を愛する君主となることが基本戦略
2.人の心を掴み、敵国の王を油断させる
(謙虚に振る舞い信頼を勝ち得て、ひっくり返す)
3.必要だとわかったことを迷わず実行する
4.質素に振る舞い、ときに凡人のふりをする
5.天下を独り占めしない者が王となる
...この兵法書読みたい。
その他にも曹操やら孫権やらがどのように時代を過ごしたのかも書かれてある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレKYと言われないように、人は空気を読んで行動しようとする。裏を返せば、空気を上手く作れれば、人の行動を誘導することができるということ。残念ながら世の中には、そうした原理を理解した上で、人を自分本位に誘導しようとするシーンが多数ある。空気が持つパワーと、その誘導法を理解し、その手の誘導に引っ掛からずに、空気を入れ替えていく術を紹介した一冊。なかなか興味深かったです。
・空気を操る4つの手法と対策
①問いの投げ方で議論を誘導する
・人は質問されると、そのことに意識が向き、その問いに対する空白を一生懸命に埋めることに注力する習性がある。
・しかし、その問いかけが全てではないはず。もっと重要な問いがあるかもしれない、ということに意識を向けてみることが需要。
・良い問いを立てることが、課題解決をスムーズに進める上で極めて重要であることを理解しておくこと。
・問いの立て方は、主語を相手におくことで、相手が自分事として考え始める。
②レッテル貼りによる誘導
・事前にインプットされた情報によって、物事の印象が大きく変わってしまう。このインプットの情報をコントロールすることで、印象を大きく変えることが出来る。
・事前にインプットされた情報を懐疑的に捉えてみる。その情報が事実にそったものなかのを冷静に確認する癖をつけること。
・例えばタベログで高得点だから美味しいとは限らない。タベログに限らず、ランキングが高いから、権威の発言だからなどなどは、典型的なレッテル判断。本当にそうなのか?っと疑問を持ってみる。
③循環論証による誘導
・議論の前提となる定義をコントロールすることで、議論を誘導するテクニック。
・戦艦の強弱は射程距離の長さで決定される(前提条件)⇒戦艦大和は射程が世界トップ⇒戦艦大和は最強の戦艦である。という循環論証があったとする。この場合の前提条件が正しいのであれば、戦艦大和は最強であったはず。が、大和は沈められた。ここでは、前提が戦艦同士の戦いが前提となっており、飛行機との交戦を前提から除外していた。前提条件を限定することで、誤った結論に陥るリスクがあることを理会しておくこと。
・前提の条件が提示されたら、その前提自体が本当に正しいのか、その他の前提が抜け落ちてないかを確認すること。
④限定選択肢による誘導
・A案orB案orC案どれが良いか?という投げかけをすることで、それ以外の4つめ、5つめの案を検討から除外するテクニック。
・選択肢を3つ提示しておいて、そのうちの2つはやや条件が厳しめの案とすることで、先方が妥協したという感覚を持ちながら、もともと合意したい案に落とし所をもっていくという手法は、本当に世の中に満ち溢れているので注意が必用。
・そもそも提示された選択肢以外の選択肢の可能性を探ることと、本当に落としどころとして妥当なのかという視点を持つこと。
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Posted by ブクログ
戦争での戦略をアナロジーにして、ビジネスでの戦略を記した本。
個々の戦争を章立てで取り上げて、各戦略を列挙している点で、深みはそれほどないものの短編で読める点が良い。また戦争とビジネスを戦略という点で絡めた視点が真新しかった。
主には、小勢力がいかにして大勢力に打ち勝ち勢力を伸ばしていくか(ビジネスだと、ベンチャーがいかにして大企業に打ち勝つか)に関して以下のポイントを元に書かれている
①局所戦での勝利
あらゆる集団は、まず限定的な場面で勝利を収めるための、局所優位を生み出せる力を手に入れようとしてきた
②強みの活用法
自軍の強みを最大限発揮する条件を整え、逆に相手の強みを潰す、発揮させない対策をする能力のこと。相手の強みが支配する場所から逃げることも重要な選択肢の一つ
③外部環境の把握
現在がどんな状態で、自分たちが何をすべきなのか。環境や敵情は刻々と変わることから、現状に対して正しく問題を再定義するリーダーがいる側が優位になる -
Posted by ブクログ
ネタバレ歴史上の戦争・戦闘の勝者と敗者を分けたものとは何か?
古代のスパルタやマケドニア、カルタゴ、ローマから、中国、モンゴル、日本の戦国時代、植民地戦争、フランス革命、日清、日露、第一次・第二次世界大戦、朝鮮、ベトナム、湾岸戦争まで。指揮官の戦略をビジネスに活用することが意図されている。勝者の条件は、おわりにの章で、「局所優位」「活用法」「翻訳力」「目標」の4つに要約されており、特に目標として「世界を変える」意識を備えることの重要性が指摘される。
確かに征服者、世界的な勝利者となるためには、現状維持の意識では成果につながらないことは理解できる。しかし、勝敗の結果として、不幸を生み出すような勝負は避けることの知恵も学ばなければならないのではないか。
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