鈴木博毅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦争での戦略をアナロジーにして、ビジネスでの戦略を記した本。
個々の戦争を章立てで取り上げて、各戦略を列挙している点で、深みはそれほどないものの短編で読める点が良い。また戦争とビジネスを戦略という点で絡めた視点が真新しかった。
主には、小勢力がいかにして大勢力に打ち勝ち勢力を伸ばしていくか(ビジネスだと、ベンチャーがいかにして大企業に打ち勝つか)に関して以下のポイントを元に書かれている
①局所戦での勝利
あらゆる集団は、まず限定的な場面で勝利を収めるための、局所優位を生み出せる力を手に入れようとしてきた
②強みの活用法
自軍の強みを最大限発揮する条件を整え、逆に相手の強みを潰す、発揮させ -
Posted by ブクログ
ネタバレ歴史上の戦争・戦闘の勝者と敗者を分けたものとは何か?
古代のスパルタやマケドニア、カルタゴ、ローマから、中国、モンゴル、日本の戦国時代、植民地戦争、フランス革命、日清、日露、第一次・第二次世界大戦、朝鮮、ベトナム、湾岸戦争まで。指揮官の戦略をビジネスに活用することが意図されている。勝者の条件は、おわりにの章で、「局所優位」「活用法」「翻訳力」「目標」の4つに要約されており、特に目標として「世界を変える」意識を備えることの重要性が指摘される。
確かに征服者、世界的な勝利者となるためには、現状維持の意識では成果につながらないことは理解できる。しかし、勝敗の結果として、不幸を生み出すような勝負は避け