鈴木博毅のレビュー一覧
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いろんな思考法に関する本を超簡単にかいつまんで図解した本。あまりにも簡単なサマリーなので、よく理解できないところもあった。やはりそんなに簡単にはいかないよね。でも、「あ、これ読んでみたいな」という本や思考法ががいくつかあった。
■「問題解決力を高める『推論』の技術」
・機能法は、複数の事実から、共通点を発見し、発見した共通点に通ずる結論を出す推論法。
・演繹法はまず「前提となるルール・法則」があり、そのルールに当てはまるかどうかで、結論に導く推論方法。
■「クリティカルシンキング(入門編)」
・クリティカルシンキングとは「批判的な思考」ではなく、「良質な思考」のことである。
■ 「アルフ -
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私は卒論のテーマが幕末明治維新の遣欧使節団だったこともあり、福澤諭吉関係の本は何度か読んでいたけれど、まさに今ですね!
明治維新や終戦後のように外的要因から価値観の転換をせざるを得ない状況になっている今読むと、今までよりずっと福澤諭吉の言葉が響きます。
「文明が促す本質的な変化の時代を迎えたときは、社会全体をより良い方向へ導くチャンスでもある、だからこそ、この機会に巡り合うすべての学問を志す人間は、時代が与えた絶好の機会を、最大限に生かす努力をすべきだと諭吉は述べています。」
息子たち、大学の授業がオンラインになり、部活は活動もできないけれど、これも大きなチャンスと捉えて、生かして欲しい -
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ネタバレ元ネタの"空気の研究"の本を読んでいないので確かではないですが、本書を読んだ感想としては科学というより哲学的な印象を持ちました。
空気=前提と考えることはとてもわかりやすい説明であり、空気を利用した詐欺的な行為を巧みに使う前提を隠して論じる手法は気づかないうちに使っていたり、使われていたりする事だと感じました。
SDGsやEVなどのゲームチェンジはこの空気を利用したものの一つとも考えられるとも思いましたし、ウクライナ-ロシア間の戦争も同様な空気で巧みに前提を隠されている可能性があるのではと私は思わされました。
日本の話として書かれていますが、心理学的な観点から見ると他 -
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「変わってしまった状況に『即応する』のが日本人の行動原理」と言うのと、「状況倫理、つまり異なる『物の見方』を持つムラ同士が張り合う場合、(横断的な社会正義を追求するのではなく)どちらが正しいかを決めるため、それぞれの物の見方から超越した(より広い影響を持つ)象徴をつくり、象徴としての権威からのお墨付きを得た側が正義だとしてきた」と言うのは、八百万の神がいる宗教的。支配ー被支配の関係が歴史的に見て流動的だからだろう。「空気」とは、ごく特定のムラだけに都合のいい前提である。それは「前提」なので論理的ではない。日本では、利害の異なるムラは存在しないという(ムラ内部の)虚構のもと、忠孝一致というか、忠
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孫子の兵法を皮切りに、長い歴史の中で研鑽されてきた戦略の数々のがイラストと端的な例えでまとまっていて見やすい印象です。
「戦略」自体の定義の曖昧さに着目しながら、どの立場で、どんな状況下か?によって参考にする戦略も変わってくることを全体を通して学べます。
しかし、俗に言われる即効性があるコンサルティング的な戦略とは異なり、会社全体、業界全体を俯瞰しての本質的な戦略が多い(偉人が成した戦略だから当然と言えば当然なのだが)ため、直接的に利用できる・一般的な販売やセールスに転用できるものは意外と少ない気がしました。
個人的にはカール・フォン・クラウゼヴィッツの戦略が身近な戦略に感じました。