鈴木博毅のレビュー一覧
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福沢諭吉の『学問のすゝめ』と幕末・明治維新期の歴史を通して、時代の転換期を生き抜く知恵を解説した本。
日本の近現代では2度の転換点があります。1度目は幕末、2度目は敗戦です。幕末では明治維新により、敗戦では復興と高度経済成長により、日本は大きく飛躍できました。
停滞している現代日本は幕末や敗戦時と同じような3度目の日本史の転換点と言えるかもしれません。過去2度の転換点と同じように乗り越えていくには、歴史に学ぶ必要があります。
本書は幕末・明治維新の歴史と福沢諭吉の『学問のすゝめ』を通して、転換点を乗り越えるために、明治維新における「成功の本質」を学び、時代の転換期に個人と国家がやるべきこ -
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日本の組織の弱点とは
大東亜戦争における日本軍の多くの過ちは、現代の日本的組織に通ずるものが沢山あると気付かされます。戦時の知識に詳しくなくても非常に読みやすいです。
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ネタバレ#### 動機
将棋で言うところの定石を知らずに自分でウンウン考えるのは効率が悪いと思ったので。知った上で、自分なりに編集する。
#### 感想
- 色々読んだ上で今のところの戦略の理解は「目的に対し重要指標を定め、資源配分を決めること」
- 総合すると共通する良いイシューは「いかに勝ちにつながる局所戦を作るか」で、分解すると1.ユーザのニーズを知る2.敵の弱い所を探す3.自分の強みを明確にする4.重なる部分に資源を集中させ勝ちきる
- イシューを見つけるヒントとしては、1.サプライチェーン全体を見渡して課題はないか?2.他の人には真似できないことはないか?3.その勝負でNo.1が取れるのか -
購入済み
とても理解しやすい
原書を読んでいたのですが、文言の定義がわからなかったり、難解な点があり、読み進めるのに苦労しました。
そこで、出会ったのがこの本です。
この本は、文言の定義が分かりやすくなされていて、とても理解しやすかったです。オススメです。 -
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ネタバレ孫子の兵法を探したところ、韓非子の方が良さそうだったので。
感想。面白かった。韓非子は、ちょうどキングダムと同じ時代、秦が中華統一を進める時代に、各国の衰退を踏まえて書かれたものらしく、漫画の影響もあってか共感しやすかった。
備忘録。
・役割や肩書きは、褒美ではなくテスト。官職を与えて仕事をやらせてみれば、愚か者と知恵者とがはっきりする。
・韓非子は徹底した事実主義を主張。評判や雰囲気で物事を判断すると国は滅亡すると。
・事実を元に、しっかりと評価し、しっかりと罰する。ズルイ者が得をする環境を作ってはならない。
・褒めるか叱るか、どちらかは必ず行う。「山には躓かないで、蟻塚に躓く」と -
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著者の入門シリーズは、「失敗の本質」に続き、2冊目を読みました。
言わずと知れた山本七平氏の「『空気』の研究」を解説したものであり、理解しやすく構成されています。これまで機会がなく、原典を読んでいなかったので、入門としてこちらを読んでみました。
日本人の思想と行動を支配する「空気」という捉えにくいものを細かく紹介しています。
このような著書を読む際、本当に日本が特殊なのかということを注意するようにしています。
確かに先の大戦の時代は、現代と比較できないほど特殊な時代であったことは間違いないでしょう。そのような時代だから、日本が失敗したのか、日本人がもともとそういう性質を持っていたから失敗した