【感想・ネタバレ】「空気」を変えて思いどおりに人を動かす方法のレビュー

あらすじ

21世紀は自由で豊かな社会が実現されると思ったのに、
予想に反して現代日本は、いまだに空気に縛られて
なんだか息苦しい社会だと感じている人は多いはず。
●空気をどう読めばいいのか理解したい人
●空気を読み過ぎる息苦しさから解放されたい人
●ビジネスや人間関係、恋愛の空気を動かしたい人
このような人たちの問題解決のための1冊。

日本人特有の組織的な問題を読み解いた『「超」入門 失敗の本質』(ダイヤモンド社)が
ベストセラーとなった著者が、
本書では「空気」をキーワードにしたコミュニケーション術を展開し、
日本人特有のコミュニケーションの問題点と解決法を紹介する。
職場や家庭、サークルなど複数の人が集まれば、
そこに「空気」が生まれ、その「空気」の取り扱いのまずさが、
さまざまな問題を引き起こす。
とくに日本人は「空気」の取り扱いが苦手で、
そのために過去には国家レベルでの失敗(戦争、公害対策)も冒してきた。
でも、その苦手さを克服しなければ、
これからグローバル社会の中で日本人はますます生きにくくなっていく。

「空気」を制して勝者になるか?
「空気」に飲み込まれて敗者になるか?
自分を生きやすくするための<空気の動かし方>を身につけよう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目6箇所。●空気をどう読めばいいのか知りたい人、●空気を読みすぎる息苦しさから解放されたい人、●職場や人間関係、恋愛の場面での重苦しい空気を動かしたい人、このような人たちのために本書は書かれていますが、「空気」に隠された謎も、できれば皆さんと一緒に解明すべく、解説を進めていきたいと思います。精神的に追い込まれるような困難を体験しているとき、人は食べ物がのどを通らなくなるものです、しかし、「だからこそ」食べることが何より大切であり、無理にでも食べろとまで指摘しています。会社の業績悪化で、多くの職場は「空気」がどんどん悪くなります、権限を持った人たちが、社員の仕事ぶりを確認するために、何度も会議に顔を出すなど、現場社員の仕事を「監視」し始めるようになります、その結果、社員は成果を上げるよりも、叱られないためだけに、上司の前で忙しいフリをするようになっていしまうのです。「問いの設定」は、あらゆる議論や問題解決において、最初の「空気」が作られる場面です、一方的に「問い」の方向を決めることは、どの方向に目隠しをするかを決めることでもあるのです。例えば会社で出世したければ、単に仕事で成果を挙げるより、人事権のある上司と感情的な意味で接点を持つほうが有利なこともあります、あなたが上司と仲良くなることで、仕事ができるか否か、という要素が人事評価に占める「影響利率」を低めることができるかもしれないからです。数値;・計測の「空気」に解説を通してご理解いただきたいのは、テストの評価、または何らかの測定器で計測された数値などには、必ず死角と呼ぶべき、その測定が網羅していない別の可能性があるということです、例えば、「高学歴」が単純な成功の要因でないことは、すでに多くの人が知っています。すべてのスタートは「与えられた選択肢を疑うこと」です、提示された選択肢が隠している本当のチャンスがあるのではないか、常にそのような姿勢を身に付けていれば、「人生の空気を動かして」新たな勝利を得ることもできるのです。

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2013年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「空気」って、どの世界にもあるけど、やっぱりいい意味でも悪い意味でも日本は独特なものを持っている気がするな。

・提示された「問い」を疑う
・「問い」を健全な形に書き換える

両方とも大切!
クリシンで習った事に通じるな、、、と、論理的思考&伝える力が必要なんだな~と改めて思った。

・冷静かつ合理的な判断をする
→これ今のテーマだな。相手の感情に反応しない!!

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2017年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

KYと言われないように、人は空気を読んで行動しようとする。裏を返せば、空気を上手く作れれば、人の行動を誘導することができるということ。残念ながら世の中には、そうした原理を理解した上で、人を自分本位に誘導しようとするシーンが多数ある。空気が持つパワーと、その誘導法を理解し、その手の誘導に引っ掛からずに、空気を入れ替えていく術を紹介した一冊。なかなか興味深かったです。

・空気を操る4つの手法と対策

①問いの投げ方で議論を誘導する
・人は質問されると、そのことに意識が向き、その問いに対する空白を一生懸命に埋めることに注力する習性がある。
・しかし、その問いかけが全てではないはず。もっと重要な問いがあるかもしれない、ということに意識を向けてみることが需要。
・良い問いを立てることが、課題解決をスムーズに進める上で極めて重要であることを理解しておくこと。
・問いの立て方は、主語を相手におくことで、相手が自分事として考え始める。

②レッテル貼りによる誘導
・事前にインプットされた情報によって、物事の印象が大きく変わってしまう。このインプットの情報をコントロールすることで、印象を大きく変えることが出来る。
・事前にインプットされた情報を懐疑的に捉えてみる。その情報が事実にそったものなかのを冷静に確認する癖をつけること。
・例えばタベログで高得点だから美味しいとは限らない。タベログに限らず、ランキングが高いから、権威の発言だからなどなどは、典型的なレッテル判断。本当にそうなのか?っと疑問を持ってみる。

③循環論証による誘導
・議論の前提となる定義をコントロールすることで、議論を誘導するテクニック。
・戦艦の強弱は射程距離の長さで決定される(前提条件)⇒戦艦大和は射程が世界トップ⇒戦艦大和は最強の戦艦である。という循環論証があったとする。この場合の前提条件が正しいのであれば、戦艦大和は最強であったはず。が、大和は沈められた。ここでは、前提が戦艦同士の戦いが前提となっており、飛行機との交戦を前提から除外していた。前提条件を限定することで、誤った結論に陥るリスクがあることを理会しておくこと。
・前提の条件が提示されたら、その前提自体が本当に正しいのか、その他の前提が抜け落ちてないかを確認すること。

④限定選択肢による誘導
・A案orB案orC案どれが良いか?という投げかけをすることで、それ以外の4つめ、5つめの案を検討から除外するテクニック。
・選択肢を3つ提示しておいて、そのうちの2つはやや条件が厳しめの案とすることで、先方が妥協したという感覚を持ちながら、もともと合意したい案に落とし所をもっていくという手法は、本当に世の中に満ち溢れているので注意が必用。
・そもそも提示された選択肢以外の選択肢の可能性を探ることと、本当に落としどころとして妥当なのかという視点を持つこと。





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2017年05月15日

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