外山薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「名前のない女神たち」ってドラマが昔あってそれを思い出した。
大道寺先生なんてモロ夏木マリだった。
ドラマよりは”小学校受験”に特化した内容なので人間関係のドロドロを期待したけど内容は真面目で母親が自分自身と戦う感じ。
六本木駅からぞろぞろ電車に乗り込む大勢の同じ紺色のスーツ、ロングヘアの人は同じ髪型、同じ髪留めの母親集団を見たことがあって、周りから見ると超異様な光景だったので実際にその輪に入るともっとカオスな世界なんだろう。
でも茜さん、あまりにもパワフルすぎてこれできる人は中々いないんじゃ…
そして驚いたのはなんとなく母親に小学校受験ってすごいんだねーって話したら私も何校か受験した経験 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2024/02/21リクエスト17
知らない世界なので興味本位で読んだ。
こんなにすごいのか…
化粧品メーカー広報の茜は、娘の結衣を中学校受験させないため、小学校受験させる。
40歳前の慶應大同級生夫婦でテレビマンのオット1,300万、妻750万の稼ぎ、文京区に億超え戸建てを持ち…ってその時点で桁外れ成功者に感じられ、鼻白む。
塾を掛け持ち、送迎を家政婦さんに頼み、夕食作り置き掃除洗濯もお金で解決。
お陰で結衣は無事に志望校に入学できた…
途中、義両親との関係や夫の浮気などあったもののラストはきれいにまとまる。
都心にはお利口さんっぽい子どもがラッシュ時にもたくさんいる。
その子たちは、そんな -
Posted by ブクログ
いわゆる東京のお受験小説。都心に住んでいると、とにかく受験の話が付き纏う。はじめは明確な意思がなくとも、不安や焦りやなんとなくの雰囲気で流されるように塾に通い出したり、あれよあれよと言う間に受験戦争に巻き込まれることになったりするんだよね。
お受験小説は結局、最後に「合格」か「不合格」かの二択のラストが待っているわけで、どちらに転んだとしてもそこに至るまでの過程が大事なんだなと思わされる。
本作はラストにちょっとしたハプニングが起こる程度だし、母親の情緒も子どもの能力も基本的にずっと安定しているので、小説として楽しむにはやや物足りなさを感じた。でもその分すごく読みやすくてライトなので、お受験が