外山薫のレビュー一覧
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他人の成功や自分にないものは時に憧れの対象、時に嫉妬の対象になる。そんな場面に、立場に身を置く時、心の中に言葉にならない虚しさを感じる
「何くそ!」と思う時と、「まぁいいや...」となる時。ダメとわかってても後者な場合が多い。だって、憧れのブランド品や一等地に大きな家を建てられてたらじゃあそれで自分の何が変わるんだろうか。
「身の丈」は自分が一番よく分かる。自分の好きなこと、自分のやりたいことは必ずしも世の中からの称賛とリンクするものではない
世の為、人の為、自分の為に就職する
世の為、人の為、自分の為に独立する
世の為、人の為、自分の為に親になる
その決断の時、実は何かを犠牲にしてる。そんなストーリーが沢山交えられた短編集でした。
それぞれ読み終わるとニヤニヤしちゃいます。染みるなぁって -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学校のお受験、小受を目指す
新田茜の娘、結衣。
夫婦の世帯年収2000万超えでも、
東京ではペンシル住宅に住み
私立受験を悩むのかぁ。
桁違いに金持ち世帯の世界なのかなぁ。
受験も大変だろうし、
入ってからも価値観の違いとか
ありそうで怖い。
子どもの意思なんてさすがにないだろうし、
完全に親の自己満足の世界。
それが将来的に子どものためになれば
全然いいと思う。
あとは、夫婦で同じ気持ちでいること。
片方だけがやる気満々で勝手に話を
進めるのは良くないと思う。
新田夫婦も怪しかったしな。
ともあれ、無事に合格して良かったね! -
Posted by ブクログ
兼業作家でタワマン文学の外山さんの第2作
サラリーマン作家さんとの事で、この方はその生活スタイルを変えないだろうなと思う
今回は小学校受験がメインテーマ
都内に住む大手化粧品メーカーで働くワーママと
テレビ局記者の夫婦
いわゆるパワーカップル
その妻がちょっとしたきっかけで長女の小学校受験を目指す
とても現実的で具体的なエピソードに溢れていて
楽しく読みました
著者が優しい方なのか、厳しい中でも小学校受験の良い側面を読めて小説の中の子供達を応援したくなりました
やり直せるものなら私も参戦したいかな笑
とはいえ東京の富裕層は子の両親のパワーだけでは決まらない
実家の太さと協力も必要事項なのですね
舞台は違いますがタワマンという階層の人達の物語で、そこまでやるかという感覚はありますが、
小学校受験に挑戦できるという、愛情も資金もああるとても幸福な子供達です
早見さんの「問題」と同じく読後感の良い親子の物語でした -
Posted by ブクログ
ネタバレ家族と子どもの小学校受験のお話。
こんな小さいうちから受験かあ、、、
こどもがかわいそうだなあ、、
なんて先入観を持って読み始めました。
私にとって小学校受験なんて未知の世界。
でも、都市部では本当にこの世界があるんですね。
この作品を読んで、
果たして小学校受験する(させられる?)子どもはかわいそうなのか。。
実際かわいそうなところはあるんですが、
やっぱりそれだけじゃない。
マイナスの面も確かにあったと思うけど、
それ以上に、目標に行き着くまでの過程や経験が
確実に子どもにプラスの面をもたらすこともあるんだな
と思えました。
そこまで頑張った子どもたちの未来が、
少しでも素敵なものになっていて欲しいと思います。 -
Posted by ブクログ
「タワマン文学」
というジャンルができているらしい
タワマン文化は現在進行形
およその街の出来事と読む方もいれば
その渦中の方も居ることでしょう
タワマンの入居者は 資産家、パワー系サラリーマン、そして地権者
子供の中学受験の葛藤を中心に
子供達の不安、母親達の苦心、父親達の苦悩
そして 本音と未来
楽しく読ませていただきました
小説はタワマンが舞台といえど
地方都市でも似たようなマウント合戦はあります
このマンションの入居者達は、それぞれ
差こそあれ自分達の根ざす生き方を見つける事ができたようです
私は、切り替えの早かったお祖母ちゃんが好き
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Posted by ブクログ
小学校受験をリアルに描いた小説。
中身に触れない感想としては、子供を育てる上で一番大事なことは子供にどんな人になって欲しいかということなのかなと思いました。
中学校受験がやだから小学校受験をさせるとか、うける学校も偏差値や進学実績できめたりするのは、子供にどうなってほしいかという観点がないわけですよね。逆に言えば、そこがしっかり言語化できて明確になっていて、その方針とあった進路になっていれば、小学校受験も中学校受験もする必要ないのかなと思いました。
大学受験が目的であるならば、わざわざ小学校受験する必要はない、目的、教育方針を考え抜けっという大道寺先生の言葉は胸に響きました。
読む前は小学校受験なんて子供がかわいそうとちょっと思ってましたが、時間と財力と子供への確たる教育方針がある親であれば、子供のことを真剣に考え抜いたうえでその道を選ぶのもまあわかるかなって思いましたね。
ただ、やっぱり作中の主人公も、旅行先で子供を理不尽に叱ってしまったり、子供がみたいアニメを制限してたりなど、小学校受験はかなり親にも子供にも負荷がかかるのは確かですし、親としては心がおかしくなりそうなので、かなりメンタル面で異次元の人間じゃないと家族もばらばらになりそうです。
話も面白かったですし、知らない世界を知れたという意味でも面白い作品でした。 -
Posted by ブクログ
東京の理想に向けて背伸びをする人をリアルに描く今作。「息が詰まる」に引き続き、面白かったです。
自分は受験らしい受験を受けてこなかった人間なので、共感という面ではありませんが、非常に興味深い内容でした。
一般的に義務教育が終わる高校進学の段階で受験が始まるものですが、今の時代は中学受験、況してや小学受験を当たり前とする東京の新しい在り方を目の当たりにしました。実際の東京子育て現場ではやはり"上の階級"の人々の世界の話なのかなと思ったりもしますが、自分の生い立ち、そしてこれからの家系を考えた時に自分の代で由緒を築きたいと思うものなんですかねえ。
小学受験をしたい子供はいないわけで、基本的に親のエゴということになりますが、親御さんは何を見据えてお受験戦争に子供を出兵するんでしょうか。。環境を整える先にあるものは?良い高校?良い大学?良い就職先?良い結婚相手?逆算するとどのルートを通っても辿り着けない場所はないと考え(たい)ますが、可愛い子供の選択肢を広げてより効率的に成功させたいんでしょうな。それってある意味信頼を置いてないのでは?捻くれすぎ?
本質ってなんなんでしょーねーー