上杉隆のレビュー一覧
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ウィキリークスを対岸の火事と考えてはいけない。それはウィキリークスがこれから開示する情報に日本に関するものが含まれているから、ということだけではない。日本のジャーナリズムは、世界でも珍しい記者クラブ制度により、権力機構から提示される情報を紹介する機能しか果たしておらず、本来のジャーナリズムが担うべき、権力をチェックする機能を失っている。これが本書の主旨。
確かに、昨今の芸能人関連のニュースがトップで扱われること自体、CNNやBBCなどの切り口とは乖離したものがある。既存のマスコミには期待しないとして、どこか新しいメディアが誕生しないものか。それはtwitter、Facebookなどのソーシャル -
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3.11報道を見ながら感じていた違和感がこういうことだったのか思わされる一冊です。どのチャンネルをつけても同じ内容でしか報道していなかった。肝心の被曝についてこれではなにもわからないじゃないかと感じたヒトは数多くいたはずですし、いて欲しいものです。被曝に対する不安感が強まるなか、どの大手メディアも国民が被曝している可能性を否定できないという事実すら報道しようとしなかったのです。せめて子供やこれから妊娠する可能性のある女性を優先的に避難させる対応はとるべき行動であったのではないかとその当時考え、憤りを感じていました。3.11を通して本来あるべき、社会の監視機能(互いを健全に疑う機能)が完全に破綻
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本のいわゆる「ジャーナリズム」の現状、記者クラブが抱える問題や欺瞞をまとめてる。
日本のマスコミが、事件の背景や過程にまで踏み込む「ジャーナリズム」ではなく、ただ起きた事件を知らせるだけの「ワイヤーサービス」でしかない、というのは納得した。
その原因となってる、全紙横並びの記事内容、メモ合わせによるカンニング、首脳への質問内容の事前確認などの悪習はひどいものだと思う。
記者クラブの唱える、開かれた報道集団であり、権力への監視とは名ばかりの、特定新聞社の記者以外は加入できない閉鎖性、政治家と足並みを揃えたり、気遣いを示す癒着っぷりもひどい。
ただ、現状の新聞にも権力への批判というのも、ある -
Posted by ブクログ
ネタバレ米国の外交公電を大量に公開したことで世界中の耳目を集めた「ウィキリークス」とその創始者であるジュリアン・アサーンジ。
その匿名性を利用して、誰もが内部情報を「リーク」できるというそのシステムの孕む問題精と、そこから垣間見えるアサーンジのジャーナリストとしての精神性とはどのようなものなのだろうか?
そして、世界中がウィキリークスに注目する中で、ワイドショー的な扱いしかしていない日本のマスメディアの、戦後長年に渡り言論界を牛耳り、硬直化させてきた特異な「記者クラブ」という体質とは、どのようなものなのか。
その内情を、今や一国の政体をひっくり返してしまうほどの力を持ったソーシャルメディアの台頭という