【感想・ネタバレ】報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪のレビュー

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Posted by ブクログ 2013年01月10日

日本のマスメディアに絶望したジャーナリスト二人の対談。
ダメだダメだとは思っていたけれどここまでダメだったのか、というのが東日本大震災であらわになってしまったということでこのタイトル。
「原発編」ってことは他のもあるのかしらと思ったけれどそういうわけでもないっぽい。

言葉の使い方、たとえばサブタイ...続きを読むトルにある「大罪」などが、どうも陰謀論を吐きたがる系統の人っぽくて警戒していたんだけど、言っていることは至極まっとうだった。

・大手マスコミのしていることは「報道」ではなく「広報」
・3.11は緊急事態。つまりこの時の報道が、日本の報道の限界値。これが今の精一杯の実力。
・メディアも受け手も疑問をもつ習慣がない。
・空気を読み、常にコンセンサスがなければならないという意識は「違い」を拒む。
・疑うのは悪いことじゃない。健全な疑いをもっていい。
・反論されるのは必ずしも人格全否定じゃない。

つまり考えろと。
マスコミ批判だけど、「だからマスゴミはダメなんだ」で終わらせるのでは意味がない。
あっちがダメだからこっちへ流れるんじゃ結局変わらないと、情報を発信する側だけでなく、受け手にも変革を迫る。

私の考えとは合わない部分もある。
多様性があるのはいいことだけど、極右から極左までってあんまりいいことじゃない。
昔、多チャンネル化で選択肢が広がれば多様性も広がるといわれていたけれど、全部見るわけじゃないからそれぞれが自分の好きな部分だけを見てバランスが悪くなっている現状もある。
言論の自由にヘイトスピーチの自由は含まれないと私は思う。
今の日本のマスコミを全否定してるし、アメリカの多様性に夢見すぎな気もする。
p34の、避難区域から新聞社が撤退したくだりで配達されないことも批判しているけれど、配る人はジャーナリストじゃなくてそこに住んでるバイトの被災者だし、p48で東電が「世界で初めて汚染水を故意に流した」と言っているけれど、フランスも英仏海峡に流してるよね、など違うだろうという部分もある。
けれど(といっても「日本よりマシ」程度の夢かもしれない)、この人たちをも疑わせるための本だから、意見が合わない部分があるのはむしろいいことなんだろうな。

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Posted by ブクログ 2012年02月21日

震災や事故が発生した時、我々はテレビや新聞で伝えられる情報を頼りにする。そのテレビや新聞が嘘の情報を流していたのなら、これは詐欺というより犯罪でしょ。
「権力に屈しない」とか「国民を守る」とか普段は格好いい言葉を並べるマスコミ。だがこれを読んでしまうと、もう何を信用したらいいのか、どの情報が本当なの...続きを読むか、一体何の為の報道なのか?と疑いも持ちたくなる。
この先、いかなる事件や事故の真実が伝えられようとも、国民は一種疑いの目でそれを眺めることになるだろう。この本を読む限りでは、それほど報道に対する信頼は失いかけている。

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Posted by ブクログ 2011年12月20日

今年読んだ全ての本(おそらく150冊程度)の中で、ベスト5に入る衝撃度。これを読むと間違いなく新聞・テレビの見方が変わる。
対談形式だというのも、ページをめくるスピードに拍車をかける要因のひとつになっている。

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Posted by ブクログ 2011年11月18日

上杉隆がジャーナリスト無期限休業宣言をしたというのはこの本で知った。氏のこれまでの本は玉石混交(というか、読ませるものから作りが雑なものが混在している)だが、この対談はマスコミの病理を率直に披瀝しているという点で教えられることが多かった。氏の記者クラブ批判について、私は同じ考え方を持っているし、東日...続きを読む本大震災以後、マスコミの報道が、ある種のストーリーに沿ってどのメディアも作っているという感覚は共有できる。マスコミの圧倒的な情報によって私たちが見えなくさせられているものがきっとある。『原発を終わらせる』で石橋克彦氏が、福島原発が事故を起こしたのは津波だといわれているが、ほぼ間違いなく地震によって事故は引き起こされたという論旨はとても積極的なのに、マスコミがこうしたことを紹介することは(私が知る限りでは)ない。このままでは津波対策が一定程度成し遂げられれば原発は再稼働してしまうのではないか。

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Posted by ブクログ 2011年09月27日

3.11以降のテレビ、新聞等のマスメディアの報道に「ちょっとこの報じ方はおかしいかもしれないな?」と疑問をもたれた方に特にお奨めしたい1冊。
また、普段文章にあまり馴染みがない方でも2人の対話形式にて収録されている為大変読みやすいと思う。
この本を読み終えた後に今までとは違う角度から既存のマスメディ...続きを読むアの報じ方の検証をするのも面白いと思う。

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Posted by ブクログ 2011年09月19日

今回の災害で問題視されている「報道」について,上杉さんと鳥賀陽さんが対談形式で語る本。
冗談交じりに,笑えない現実をつきつけられる。
僕らが情報を知るのは「報道」を仲介してからだから,「報道」は真実を中立的に(時にはどちらかの立場で)伝えなければいけないのだが,記者クラブ制度がそれを邪魔しているらし...続きを読むい。報道記者の認識にも問題があるようだが。。
最近の日本はホントにおかしい。

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Posted by ブクログ 2011年08月30日

震災以前からメディアについて、疑問は持っていたが東日本大震災における報道によって普段マスコミに対し疑問に思っていなかった人も少しずつ気がつき始めたのではないかと思う。でもまだまだ洗脳されてる人もいるけどね。

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Posted by ブクログ 2011年08月19日

大震災によって、日本社会での最大の問題が露呈したのを理解できる真実の対談。FBで烏賀陽大学に入れていただきましたが、いっそう総長にお会いしたくなりました。
この二人と比べると、今夜の席でFBでは自分の思いは明かせないと言い訳しに来た地元紙記者は、本当にジャーナリストじゃないと思います。

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Posted by ブクログ 2011年08月19日

恐らくこれが真実。これがデマだというならそうとうなシナリオライターだが、時系列に起こった事象を論理的に判断すればこういう結論になる。どうせ数年後にこの醜事も「検証」の名の下、まるで我が手柄のように日本の広報機関によって報じられる事になるのだろうが、時既に遅し、検証もしないし今後にも生かさない。残念だ...続きを読むね、日本。

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Posted by ブクログ 2011年08月09日

一読して、悔しくて、口惜しくて、本当に情けなくて、涙が出た。
震災後の政府、東京電力の対応や、マスメディアの姿勢に対する憤り、それについて、多くを知らず深く考えることもしなかった自分への驚き、怒り、いろいろな感情が渦巻いた。
小説以外の本を読んで、こんな気持ちになったのは久しぶり。

日本のジャーナ...続きを読むリズムの現状、問題点を、対談形式で詳らかにした内容。
著者らの経験、見方から「日本の報道機関」を知ることができ、貴重。

インターネットも利用して情報収集すると、最近のテレビや新聞などのマスメディアによる情報は、どこまで信用していいのか、なにを信用すればいいのか分からない、と感じていたので、この本に出会えてよかった。

この本を読んで、新しい視点を得ることができた。

そもそも、「なにを信用すればいいのか」という感覚が、何か与えられた情報を鵜呑みにしたい、という、楽をしたい願望であり、怖ろしい思考停止であることに気付かされた。

目からは、涙と一緒に鱗も落ちた。

いろいろな立場で活躍している方たちに、ぜひ読んでいただきたい内容だと感じた。

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Posted by ブクログ 2012年11月26日

・日本のメディアは報道ではなく、広報。
・日本の記者は、記者ではなくサラリーマン。
・記者クラブでは皆が情報共有し、示し合せそのまま流すかどうかも上が決め、現場が決められない
・過ち(誤報)を検証しない。
・デマをデマと思っていないか、取り繕うように隠すように考えて修正してしまう。

これら...続きを読むの事が読んでいて、目からウロコでした。。。
たしかに、報道でなくてみんな時事通信などのように速報のような流しでしかも、政府や企業の出した情報をとりあえず検証しないで載せるだけなら広報だな~。
 そして、サラリーマンならば、やはり企業の歯車になるし、その企業体だって人がそうなように過ちを犯すに決まっているんだから間違ってしまったら過去から学べで、検証し振り返らないといつまでも前進はしないよな~っと。
 
 いままで、NHKとか新聞やTVだと無条件に信頼していたのは自分もそうだった。ネットに書いてあることはデマが多くて大手の新聞が書いてあることは正しいと、でもこの感覚ってそうやって育てられたというか、風潮もあったと思う。
 一番大事なのは、大手だってネットだって結局は人だから過ち(誤報)や知らず知らずデマに加担するってことだな~っと思った。
 情報は広く取り入れて、結局のところ自分で判断するしかないってことは昔も今もまったく変わってなかったのに、楽な方へ(大手へ)依存してしまっていたのがよくなかったな~。 また、良くない例としてこの本の二人が発信する情報にこの本で良かったと思ったから先にわたり信頼や要望を持ち続けるわけでなく疑いもしないといけないという事ですね。現に昨年からの上杉さんの発する情報には??と思うような物もあるし、だからといって、もう全て誤報だと決めつけるのも良くない。 柔軟に幅広く情報を集め、集めたソースから自分で判断しないといけない、それが過ちかもしれないけど、その時はまた検証することが個人でも必要だと改めて思った。

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Posted by ブクログ 2012年03月09日

もう内容はこのタイトルに集約されている「事実を伝えないメディアの大罪」日本は第一報がイメージとして定着してしまい、その後の報道があっても最初の印象を引きずってしまうように思う。受け手も変わらなければ。ミスは許して、嘘を許さじ。

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Posted by ブクログ 2011年11月26日

今年の三月から六月くらいにかけて、本屋の棚は活気がなかった。読みたい本が並んでいなかった。何の本かというと、言うまでもなく原発関連の本である。

3.11から約一ヶ月、すべての国民が情報を欲していたと思う。もちろん、テレビは24時間震災と原発の番組をしていた。けれども、テレビは、そして新聞も、政府と...続きを読む東電の広告塔となっていたかのごとく、記者会見発表を鸚鵡返しのごとく、繰返していた。その後、後出しジャンケンのように、次々と前の発表が覆されていく。そのことを批判しながら報道した大手テレビと新聞はほとんどなかった。

だからまとまった原発の情報が欲しかった。そしてメディアの嘘を暴く本も欲しかった。

いま、本屋の棚を見ると、原発関連の本が所狭しと並んでいる。そういう状態になるのに約3-4ヶ月かかった。今までと比べると早かっただろう。しかし、ほんとうに必要な時にはなかったことを考えると、遅かったともいえる。

この本はそういう種類の本である。とくに、3.11直後のマスコミのどうしようもない病根、記者クラブ制度について、徹底的に批判した本である。

日本報道協会を立ち上げて、記者クラブを通さずに独自に記者会見を行う道を初めて作った上杉隆さんと元朝日記者の鳥賀陽弘道さんの対談形式で急遽作られた本である。

対談なので、マスコミの嘘が一つ一つ精査されて時系列的に分析されて出てきているわけではない。特に上杉さんは、当初クラブ記者から「デマ」呼ばわりされていて、相当怒りながら話しているので、ずいぶんと話が飛んでいる。それでもその怒りながら話した前半のほうが、とっても面白いという種類の本である。

新書は最近特にそうなのだが、特に今回は雑誌的な価値があると思う。けれども、この特別な時期に書かれた雑誌なので、資料的価値は高い。

彼らの発言で記憶に残したい発言要旨を以下に羅列する。

●震災当日の官房長官会見にフリーの記者は入れなかった。週一回金曜にはフリーも入れるようになっていたにも拘らず。そして入れるようになったのは、3月18日から、一週間に一回。
●工程表をだせ、と質問する記者は一人もいなかった。フリーの我々がしつこいくらいに言ってやっと出た。そして新聞は一面トップで、何の疑問もなく載せる。一面に批判はぜんぜんしていない。たぶんニューヨークタイムズだったら、「こんな工程表は実現不可能だ」と書いているはずです。
●今後20-30年間、日本の漁業は絶望的です。海洋投棄は、海は広いから放射性物質は薄まるというバカな事をメディアは言っていますが、小学生でも習う食物連鎖を知らないのでしょうか。アメリカで日本から食材を運んでいた高級店は潰れています。半導体産業も潰してしまった。半導体は放射能汚染されるとダメですから、すでに輸入停止になっている。
●原発事故が遭った直後に調べたら、朝日新聞は50キロ圏外、時事通信は60キロ圏外に逃げているのです。この原稿は原発から50キロはなれた支局から書いています、とか正直に書いてくれればいい。自分たちは安全圏にいながら、「安全です」と書き続けるのは罪ですよ。南相馬市の市役所の皆さんは激怒していました。
●大げさでなく、ほんとうに全部なんですよ。今ニュースになっている原発事故の案件、ほとんど全部フリーランスの記者たちの質問がキッカケなんですよ。二号機の格納容器の漏れ、ベントの遅れ。それからゴムが溶けたという案件、メルトダウン、炉心溶融、プルトニウム、海洋汚染、住民被爆、しかし、それはだれか政府高官や東電が積極的に発表したということにしちゃう。
●日経の記者が実際に「勝俣会長様」とちゃんとマイクを通して会見の場で呼びかけています。日本インターネット新聞社の田中龍作さんが勝俣会長のマスコミ同伴の中国旅行について追及していたんです。マスコミ側が払ったのは、たった五万円です。そのとき、うしろから日経の記者が叫ぶんです。「独りよがりの質問をしてんじゃねぇーよ!」
●今回の震災報道、日本の報道だけ見ていると、読者は「安全だなあ」としか思えない。
●「情報を出さなかったおかげでパニックにならずにすんだ」なんていう人までいる。正しい情報が出されなかったために、正しい対策がとられなかった。とられた対策が適切なものかどうかも判断できなかった。そのために被爆してしまった人がいる。そんな事実よりも、「パニックにならずにすんだ」ことを喜ぶのはおかしい。
●普通の国なら原子力災害時には最悪の事態を想定して国民の生命を守ることを第一優先にしますよ。そしてメディアのほうも東電や政府が隠そうとする情報があったら「なぜ隠すんだ」と追求するのが仕事なんですね。ところが、日本の場合は東電が嘘をつけば官邸も騙され、そしてそれをチェックする機関であるはずのテレビ・新聞も一緒になって騙される。
●ぎりぎりだった自由報道協会の設立。立ち上げたのは、2011年1月26日。オープンな記者会見の場を作ることができた。これが2ヶ月遅れていたならば、震災後、権力側から何の情報も出てこなかったかもしれない。でもホントは、政府の記者会見が解放されそうだった、後もう少しだった。
●いまはiPhoneとかアンドロイド携帯が一台あれば、簡単に生放送ができてしまう時代なので、時代が味方をしている。
●小沢一郎が自由報道協会の記者会見に出てきた段階で、記者クラブの敗北になっていた。桂敬一さんが「ネットの強さですよ。だいたい勝負あったと思います」と言った。
●記者クラブでは各社でメモを共有する。そしてそのメモがデマだったら、間違えて各社でデマを流してしまう。
→これの最たるものが、9月の厚生労働相辞任のときに起こった。
●4-5年前、朝日新聞の本社前の食堂で衝撃を受けた。労働組合のチラシに「今期マイナス1%を要求」と書いてあった。要するに労組が賃下げを要求した。1999年に会社に強硬な要求をした給与担当部長が突然組合自身によって解任されたのは、有名です。朝日は、原発がなくても電力が間に合いそうだということは言わない。その同じ論理で、今の購読料が適正料金なのか説明責任を感じていない。社員の平均年収が1300万円であることが適正なコストなのかってことも説明しない。株も公開されていないから、全く外部に説明しない。
●具体的な原発報道災害の例は、先ずメルトダウン、情報を二ヶ月隠蔽したことでそこから推測される健康被害、人的被害を食い止められなかった。格納容器損傷についても同じ。汚染水も海に漏れている。そして放射性物質の飛散、3月15日の放射線量を発表しませんでしたけど、定点観測では毎時40マイクロシーベルトという強い数値が出ている。飯館村、福島、二本松、郡山、白河、伊達、全部15日までに急激に数値が上がって、今すこしづつ下がっている。、

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Posted by ブクログ 2011年10月02日

とっかかりでしかないが、自分の信じていたものが、
裏打ちされたような、壊れていったような。

間違いなく、ターニングポイントのひとつ。

繰り返すが、これはとっかかり。
鵜呑みにすることがどれだけ危ないか、を伝えている本。
そして、情報弱者・ネット弱者が放置されていることを書いた本。

(真実はどこ...続きを読むにあるのか。
 情報弱者に情報を、正しく伝える方法はどこにあるのか。
 もっと考える必要がある。個人的な宿題)

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Posted by ブクログ 2011年09月15日

日本の報道終わってるとは思ってたけたどこんなに終わっていたとは…というのが、その実情と何故そうなったのかその理由をフリージャーナリストの二人の対談形式で明らかにしています。

内容的には、日本のジャーナリズムの問題の根本は記者クラブ制度にあること、大手メディアは政府・東電など権力者の「広報」と化して...続きを読むおり、この「報道(広報)」を通じて国民の生命や財産に危機が及ぶいわゆる「報道災害」が今もなおリアルタイムで起きていることを、今回の原発問題を通じて厳しく糾弾しています。

対談形式なので同じ話の繰り返しがやたらと多いものの、メディアリテラシーをつけ報道災害にあわないよう、日本人必読の書だと思われます。また、今後の自由報道協会の活動に期待したいと思います。

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Posted by ブクログ 2011年09月12日

今の日本は、メインストリームメディアがジャーナリズムとして成り立っていない。そのことを、インターネットやフリーランスのジャーナリストが明らかにし始めた。
それと同じことがアメリカでは、80年代のケーブルテレビが起こし、今に至っているということだ。
果たして、日本は、インターネット側からのアクションで...続きを読む、メインストリームメディアが変わってくれるのだろうか?

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Posted by ブクログ 2011年09月05日

東日本大震災と津波、福島第一原発事故という戦争級のクライシスの前で戦後66年間続いた「平和な時代仕様」のシステムや人物が、機能しないことがバレてしまったとさ・・・その一つが全国紙と地上波テレビ局を中心とする「オールド・メジャーメディア」たちであると断言する上杉・烏賀陽の両氏。
東日本大震災を契機に”...続きを読む情報の流れ”について考える一歩を踏み出すためにはいい本かもしれませぬ。

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Posted by ブクログ 2011年08月15日

 ブグログのランキングとレビューを見て、読んだ。
新聞は、知りたいこと伝わってこないし、記者が追究しましたって感じがないし、テレビはどのチャンネルも同じこと言ってるいるし、なんか変やなあと思っていたけど、こんなにひどいとはと思った。記者クラブってみんな同じで安心感あるんだろうな。
 新聞もテレビも広...続きを読む報なんだと言われたらそうだったのかという感じ。テレビは、リビングで座ってもらえるただの情報なんだから価値がない、ただにはただの理由があると言われればそれもそうだと納得した。

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Posted by ブクログ 2012年01月18日

政治家は志を忘れ、己が掌握する強大な権力を国民のためにではなく、自己の利益と保身のためにのみ振りかざす。そしてメディアはその政治権力に抗うこともせず追随する。
ジャーナリズム(果たしてそんなものが最初からあったのか疑問ではあるが・・。)だけでなく、日本という国家は本当に終わったと感じた。

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Posted by ブクログ 2015年05月05日

事実を伝えないメディア?
というよりも、事実が分からなかった、のではないでしょうか。今回の3.11原発事故については、当事者である東京電力、監督官庁、政府官邸ともに混乱の極みに達し、錯綜する情報の中、マスコミもまたそれを選別、吟味する能力もたないということが露呈する事態ともなりました。誰かが嘘をつい...続きを読むたと言っても、それをそのまま報道する時点でメディアはその存在理由を失っている。ゆえに著者の一人である上杉隆はそれを「報道ではなく広報」と言っています。彼は以前から記者クラブ批判を展開していましたが、大手メディアを中心にそういう体制にどっぷり浸かった結果が、このような日本ジャーナリズムの機能不全をもたらしたのでしょう。

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Posted by ブクログ 2011年10月18日

C0295 検証もせずに健康や財産に影響のある事象を報道するのを称して、報道災害とのこと。まだまだ影響力のある既存メディアですが、ネット世代の人口比率の増加とともに変わると思います。ミスは認めないですよね。新聞・雑誌の訂正記事なんてその典型かと。一般市民は気づいてないとの認識の両氏ですけど、成果物と...続きを読むしての番組や新聞を見れば、あきらかに終わっています。リテラシーのある人は、日本にジャーナリストなんていないと考えていますし。ジャーナリストを名乗るのも、市民側の人みたいな論調も自粛して欲しいです。

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Posted by ブクログ 2011年09月09日

今の日本の大手メディアがやっていることは広報でしかない。「報道」と言うから
みんな混乱する。

根拠無き楽観主義

クエスチョニング>相手を疑い問いかける

「権力の言うことを疑う。そのまま記事にはしない」

記者クラブ>報じないことが権力だった

日本人は他人が自分と違うといらいらするようだ。

...続きを読むほんとになんでも二元論にしちゃう。>この複雑な世界をそんな粗いドットで見ている。

ジャーナリズムは実体的な価値を持ちつつ、なおかつインタレスティングでなければならない。

日本でおかしいのは、「ニュヨーク・タイムズ」と聞くと、みんな高級紙だと勘違いしちゃうんですよ。みんなニューヨークの東スポくらいの感覚なのに

「主語がない文で事実であると書いたら絶対に駄目」

報道記者の大切な資質2つ>クエスチョニング、スケプティカル・シンキング>「相手を疑う思考」

パブリック・フォーラム

民主主義の根幹である多様性がなくなるというのは危険なことです。

「フリープレス」とか、「民主主義」とか「情報公開」って、理念、概念なんですよね。形がない。日本文化って、そういう抽象理念より、「現実に存在するヒト」にならおうとする。「形」つまり具体から入る。>日本人の多数が従うのは無形の理念ではなく、存在している「人」とか「組織」なんですよ。現実の人や組織が、100%常に正しいなんてあり得ない。

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Posted by ブクログ 2011年09月04日

ジャーナリズムとか全く自分の仕事の分野とは違う分野の話だったので、知らなかった裏側みたいなものを知ってびっくりした。
民主主義で日本は言論の自由が進んでいるとイメージでふわっと捉えていたが、数人の人々によって情報が操作され、歪められているという事実を知って恐ろしくなった。何を信じて行けばいいのか、、...続きを読む

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Posted by ブクログ 2011年09月04日

原発報道の話しから始まっているが、日本の報道そのものに対する問題点を提起している。記者クラブなど報道業界を批判する発言ばかりなので、ちょっと不平不満を綴った本という印象。だが、これは今の日本のジャーナリズムの実態を表しているのだろう。正しいことが報道されてないのであれば、日本のジャーナリストは存在意...続きを読む義が無い。

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Posted by ブクログ 2011年08月22日

3.11報道を見ながら感じていた違和感がこういうことだったのか思わされる一冊です。どのチャンネルをつけても同じ内容でしか報道していなかった。肝心の被曝についてこれではなにもわからないじゃないかと感じたヒトは数多くいたはずですし、いて欲しいものです。被曝に対する不安感が強まるなか、どの大手メディアも国...続きを読む民が被曝している可能性を否定できないという事実すら報道しようとしなかったのです。せめて子供やこれから妊娠する可能性のある女性を優先的に避難させる対応はとるべき行動であったのではないかとその当時考え、憤りを感じていました。3.11を通して本来あるべき、社会の監視機能(互いを健全に疑う機能)が完全に破綻していることを再認識させられた一冊です。

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Posted by ブクログ 2011年08月04日

これまでの報道は一体なんだったんだ、と思わずにいられない衝撃を受けました。今回の「大本営発表」についての記載は、これからの新聞の読み方を変えるだろう。
一方、後半は繰り返す箇所も多く、ここまでの章は要らないなと思い、星の数を減らしました。第1章、2章で二人の言いたいことはよくわかります。

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