あらすじ
未曽有の国難が続く中、政府・東電の情報隠蔽に加担した記者クラブ報道の罪が次々と明らかになりつつある。「格納容器は健全に保たれている」「ただちに健康に影響する値ではない」という言葉を何の疑問もなく垂れ流し、結果として多くの人々を被曝させた罪。放射能汚染水の海洋投棄をやすやすと看過し、日本を犯罪国家に貶めた罪。記者クラブメディアが国を滅ぼしたのだ。この焼け跡で、日本人が自らを守り、生き抜くために手に入れるべきメディアリテラシーとは何か。電子書籍版ボーナステキスト「報道と私 ~出会って恋して嫉妬して~〈畠山理仁〉」収録!
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Posted by ブクログ
今回の災害で問題視されている「報道」について,上杉さんと鳥賀陽さんが対談形式で語る本。
冗談交じりに,笑えない現実をつきつけられる。
僕らが情報を知るのは「報道」を仲介してからだから,「報道」は真実を中立的に(時にはどちらかの立場で)伝えなければいけないのだが,記者クラブ制度がそれを邪魔しているらしい。報道記者の認識にも問題があるようだが。。
最近の日本はホントにおかしい。
Posted by ブクログ
震災以前からメディアについて、疑問は持っていたが東日本大震災における報道によって普段マスコミに対し疑問に思っていなかった人も少しずつ気がつき始めたのではないかと思う。でもまだまだ洗脳されてる人もいるけどね。
Posted by ブクログ
もう内容はこのタイトルに集約されている「事実を伝えないメディアの大罪」日本は第一報がイメージとして定着してしまい、その後の報道があっても最初の印象を引きずってしまうように思う。受け手も変わらなければ。ミスは許して、嘘を許さじ。
Posted by ブクログ
とっかかりでしかないが、自分の信じていたものが、
裏打ちされたような、壊れていったような。
間違いなく、ターニングポイントのひとつ。
繰り返すが、これはとっかかり。
鵜呑みにすることがどれだけ危ないか、を伝えている本。
そして、情報弱者・ネット弱者が放置されていることを書いた本。
(真実はどこにあるのか。
情報弱者に情報を、正しく伝える方法はどこにあるのか。
もっと考える必要がある。個人的な宿題)
Posted by ブクログ
日本の報道終わってるとは思ってたけたどこんなに終わっていたとは…というのが、その実情と何故そうなったのかその理由をフリージャーナリストの二人の対談形式で明らかにしています。
内容的には、日本のジャーナリズムの問題の根本は記者クラブ制度にあること、大手メディアは政府・東電など権力者の「広報」と化しており、この「報道(広報)」を通じて国民の生命や財産に危機が及ぶいわゆる「報道災害」が今もなおリアルタイムで起きていることを、今回の原発問題を通じて厳しく糾弾しています。
対談形式なので同じ話の繰り返しがやたらと多いものの、メディアリテラシーをつけ報道災害にあわないよう、日本人必読の書だと思われます。また、今後の自由報道協会の活動に期待したいと思います。
Posted by ブクログ
ブグログのランキングとレビューを見て、読んだ。
新聞は、知りたいこと伝わってこないし、記者が追究しましたって感じがないし、テレビはどのチャンネルも同じこと言ってるいるし、なんか変やなあと思っていたけど、こんなにひどいとはと思った。記者クラブってみんな同じで安心感あるんだろうな。
新聞もテレビも広報なんだと言われたらそうだったのかという感じ。テレビは、リビングで座ってもらえるただの情報なんだから価値がない、ただにはただの理由があると言われればそれもそうだと納得した。