【感想・ネタバレ】ジャーナリズム崩壊のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年10月13日

通信とジャーナリズムの違いを初めて知った。 大手新聞の「わかった」記事など普段あまり気にしていなかった裏側に触れることができた。 新聞リテラシーがぐんと上がった気がする。

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Posted by ブクログ 2015年05月31日

「日本とアメリカのジャーナリズムの違い」について知らされた本。
クレジットを必ず記載する、色がついている、訂正記事・検証記事を載せるというようなアメリカの新聞には憧れさえ感じた。
それと比べ、気の合う仲間以外は排除して足並みをそろえる記者クラブはいかがなものか…と思ったが、日本人が歴史的に集団主義、...続きを読む欧米人が個人主義という特徴を持つ以上、仕方がないことかもしれない。
「言論の自由」をうたう国でありながらも、自主規制的な統制が多いなあ、なんて思ったりした。
立花さんの本も内田さんの本も含め、いろいろ読んで、私は雑誌メディアのジャーナリズムのほうが共感できると思った。

あと、本書は主に(特に後半から)記者クラブ批判になっていたような。

フリーのジャーナリストが理想に思えてきたけど、苦難が多いんだろうなあ…

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Posted by ブクログ 2013年08月20日

「記者といえどもしょせんは会社員なのです。冒険する必要はまったくありません」(231頁より引用)

「第四の権力」として、三権(立法、行政、司法)の監視役としての役割を期待されるジャーナリズム。それは日本でも当然…だろうか?あなたは「記者クラブ」という言葉を聞いたことはあるだろうか?

日・米でジャ...続きを読むーナリストとして働いた経験を持つ著者。本書では日・米の視点の違いを知る著者の目を通して見える、日本のジャーナリズムの実態が縦横無尽に述べられている。


全般的に、皮肉の利いた文章になっていて読み易かった。以下は印象に残った3点についてのメモ。

①役割の違い: 通信社と新聞社
②署名のない記事
③悪名高い記者クラブ

①日本のジャーナリズム精神=海外のワイヤーサービス

ワイヤーサービス(通信社): 速報性に価値を置くメディア
ジャーナリズム(海外)=時事的事象+解説・批評

海外では新聞社とワイヤーサービスの役割が明確に区別されている。そのため、例えば著者が在籍していたNYタイムズにおいては、連日約100頁の新聞を作ることができている。ちなみに、日本の新聞では36頁ほどに留まっている(朝刊)。


②自らが書いた記事に署名を明記することは、その記事の責任を負うことであり、また記者自身の成果をアピールすることにも繋がる。取材相手の名前を晒したのに、取材した者が自身の名前を明かさないのは卑怯。

日本では、記事の中で記者の名前を明かすことは売名行為に当たる感覚があるらしい。


③雑誌記者や外国人記者、フリーランスの記者を排除する記者クラブ。
それでいて、記者クラブ所属の記者たちは権力側の嫌がる情報を手にしても報道しない。取材先から「出入り禁止」を食らうと評価が下がってしまうから。ジャーナリズムの本来の役割は権力の監視にあるはずなのに。

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Posted by ブクログ 2012年08月13日

この本を2008年(平成20年)に書いていたってのが、すごいな。信用はしてなかったけど、崩壊していくとは予測できなかった。
books224

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年07月28日

日本の報道はおかしい。
もはや日本でジャーナリズムを遂行することは不可能に近い。
日本に現存する「記者クラブ」というアホみたいな記者の集合体。
こんな事実は今まで自分は知らなかった。それは極力、一般人が目にするテレビや新聞では全く報道されないからである。
この事実を知ったなら日本の報道に対する見方が...続きを読む全く変わる。
世界基準で見て日本の報道は異常なものであり、なんてくだらないものになってしまっているのだろうかと絶望を感じざるを得ないような内容であった。
ぜひ多くの人が読むべきと感じた本であった。

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Posted by ブクログ 2011年09月03日

新聞報道に疑いを持つようになった出来事があって以来、新聞をあまり信用していなかったのだけれど、本書を読んで、つくづく、ああ、そうか、打合せとすり合わせと仲間意識という日本企業まるだしの体制で記事が作られているからそういうことになるんだなあと思った。「反権力」「権力のチェック機能としてのジャーナリズム...続きを読む」なんて思っている人はそもそも新聞記者になんかならないんだろうなあああ。リテラシーの向上とメディアの多様化により、真実を知ることへの欲求が高まり、公正な記事、記者が自己責任で真実を報道する記事が増えることを期待する。し、私はそういうものが読みたい。保護された安全な場所から書かれた無難な意見ではなくて、本気のものがね。しかし、記者クラブ制度をなんとかしないと、取材もままならないのでは、どもならんなあと思う。

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Posted by ブクログ 2022年07月14日

権力を監視し、真実を追求するのがジャーナリズムであるとの観点から、日本の記者クラブへの痛烈な批判を展開した作品。

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Posted by ブクログ 2021年07月27日

NewYorkTimesの記者として働いていた記者目線での日本のジャーナリズムの問題箇所が沢山書かれている本。

日本独特のルールに抗い続けた著書の「記者クラブ」に対しての鋭い意見が読んでいて気持ちが良かった

個人を尊重する欧米と、横一線を強く意識する日本の文化や価値観の違いがどのような結果をもた...続きを読むらすのかこの本を通して学べた

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Posted by ブクログ 2020年04月03日

内容的には、「記者クラブ崩壊」とかぶるところがあり、それについてのコメントは省略。

それよりも、僕にとって面白かったのは、ニューヨークタイムズの哲学。

世界はやっぱりすごいというか。
もっと、あるべき論に基づいていると言うか。

僕ももっと高みを目指したいな。

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Posted by ブクログ 2015年06月20日

日本のジャーナリズムの質の悪さや問題点を見事に伝えてくれます。新聞、記者クラブ、NHKなどについて、その性質や政治との関わりがわかりやすく伝わってきます。

確かに新聞記事を読んだり、報道内容を見て「何その表現?」と思うことがあったのですが、そういうことなのかと妙に納得。

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Posted by ブクログ 2013年11月20日

ラジオでたびたび 上杉さんの声を 聞く 
その快活な声 快闊な言葉
そして本に出会い 手にとってみた 見た 視た
議員秘書をしたことがあり、
ニューヨークタイムズで働いていたことがあり
現在フリーランスジャーナリストである著者が
日本の新聞記者を バッサバッサと!
2011.4

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Posted by ブクログ 2012年12月22日

メディア(自分としてはテレビを媒体にしたものを想定していましたが)に対する批判的な書籍を探していたときに見つけた本です。
まさかメディアの一端を担う方の本だとは思いませんでしたが。

筆者の話の焦点は分かりやすく、日本に深く根付いた「記者クラブ」という存在に対する批判に尽きます。
どうしても一般人の...続きを読む感覚だとその存在自体がよく分からないので、若輩者の事前知識では曖昧な部分が多くなってしまいました。
ただし、メディアリテラシーの側面に対する意識改革の後押しをしてくれた感覚は非常に根強く、「ニューヨーク・タイムズの読者は、新聞はいつも間違いを犯すものだという認識に到達している」の一文は印象的でした。
逆に言えば、それは記事に対しての監視の目線と共に、自分の意思に基づく信頼を示しているように思えてなりません。
私は新聞やテレビに対して中途半端な信頼と疑惑を呈していたにすぎない、という事実を学べただけでも、本書を読んだ意味があったと思います。

余談ですが、上杉さんの紹介文は変えた方がいいと思います(わら

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Posted by ブクログ 2012年09月16日

文章があまりきれいじゃない。
美文を書く必要はないだろうが、同業者へ批判を届ける上でマイナスになっていそう。
筆者は皮肉を効かせつつ冷静に批判しているつもりのようだが、私怨が滲み出た文体だ。
折角批判するならもう少し冷静に書いたらいいのに。内容は面白いので残念。

記者クラブと新聞記者を批判している...続きを読む。あとNHK。

新聞は“特落ち”を極端に恐れている。業界内でバカにされるらしい。
読者は全新聞を読み比べたりしないので、どうでもいいことである。
新聞に載っていなくてもテレビでやるだろう。

速報性を大事にする日本の新聞は海外でのワイヤーサービスに近いそうだ。
海外のジャーナリズム精神は日本では週刊誌等雑誌媒体の報道精神に近いらしい。

ニューヨークタイムズには訂正のページがあり、誤報を訂正するだけでなく、なぜ誤報することになったかも解明しているそうだ。
日本でも導入すれば国民のマスコミ不信が解消されると思う。
誰でもミスはするものだ。みんな知っている。
医者と違って命に関わることはないのだから、ミスが起こる可能性を認めて読者にその点を踏まえて読んでもらうよう姿勢を改めたらいいのに。
まぁ無理だろうけど。

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Posted by ブクログ 2012年05月05日

米国ジャーナリズムを礼賛しすぎに辟易するも、それほど差があり、どうしようもない状態になってしまっているんだと感じた。
日本をダメにしたのは、官僚システムと記者クラブと教育委員会だね。

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Posted by ブクログ 2012年03月19日

記者クラブは国の広報誌を書いている。
他の新聞とかけ離れた記事は書けない。

そういうことだったのか。

新聞、TVしか見ない、信じない人間がいる現実で、大手メディアの役割はまだまだ大きい。

そこが腐っていては、国民自身が物凄い危機にさらされる。

すでに自分で情報を見極める人は大勢出てきているが...続きを読む、人口の多い高齢者はそうはいかない。

なんとか膿みを出して改革してほしい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月07日

日本のジャーナリズムは終わっている。
今まで「記者クラブ」というものの実態を知らなかったわけだが、
これを読むとその実情がいかに腐った体質のもので
それによっていかに事実が表に出てこないようにされてきたかがわかる。
他の記者とのメモ合わせなど、どの新聞も同じようなことを書いて、それでは何のためにいろ...続きを読むんな新聞社があるのかわからない。
これを読めば新聞を読む気がうせるだろう。
これが全貌とは思わないが、現状の報道の問題を知る上でかなり参考になったと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年07月06日

記者クラブの問題点がイヤというほど分かった。
海外メディア(主にニューヨーク・タイムズ)との違いについても記載されており、記者クラブ制度を発端とする現在の新聞を主としたメディアの異常さが赤裸々に記載されており、読み物としても面白い。
ただ同じ内容が繰り返されている点も否めない。
それだけ記者クラブ開...続きを読む放に執念を燃やしているということなのは伝わりますが。

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Posted by ブクログ 2020年02月17日

日本にしかない報道組織「記者クラブ」を軸に日本の新聞報道機関がいかに腐っているかを、様々な内部情報を公開することで本当に徹底的に紹介してくれる。

日本の報道機関は海外に笑われているほどイカレていることは良く分かったが、それを記者クラブ「のみ」を軸に展開していくため、繰り返し同じテーマでの文章展開が...続きを読む続く。しかも「自分の居たニューヨークタイムズではこうだった」という表現をとにかく執拗に何度も何度も言及してくるので、若干自慢じみていて正直ウザイ。

この本の内容の殆どは「日本の新聞報道は特殊かつ異常であり、それはニューヨークタイムズのやり方とは異なる」ということにしか触れていない。ここにスコープを当てている人なら的確かつ詳細に渡る情報を手にできるが、タイトルにあるジャーナリズムやマスコミ全体のとなると事足りないと思われる。というより、この本の主題はそこではないと思う。

しかし、著者のストイックなジャーナリスト魂は読んでいて本当に痛快。自分の信念を貫き通すためなら辞職や契約解除など厭わないという姿勢は、間違いなく日本の記者たちには無い精神だろう。日本にも彼のような、本当のジャーナリズムを持った人が沢山増えることを望みたい。

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Posted by ブクログ 2018年05月09日

よくあるマスメディア(ここでは主に新聞)および記者クラブ批判。論旨は妥当だし、ところどころに印象深いエピソードも折り込まれてはいるのだが、全体的に文章が一貫せず、感情の赴くままに(or 締め切りに追われて)書き殴ったという印象。編集者は仕事しろ。

あと、著者は記者クラブに所属する努力を真面目にすれ...続きを読むばいいのにと思う。(後半には、入会を申請してみようかという記述も見られるが)、「記者クラブを批判する立場上、記者クラブには所属しないし記者証も所持しない」というのは子どもの論理に思える。記者クラブに所属していたとしても、記者クラブ批判は行えるべきだし、行なわれるべきだ。多くの在野のジャーナリストのためにも、フリーランスから記者クラブ入りする例たるべきだろう。

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Posted by ブクログ 2012年05月27日

今の日本のメディアのクソな状況を教えてくれる。

でもこの人自身がちょっとアレなので参考にするべきかどうかはまた別のお話。

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Posted by ブクログ 2012年10月12日

旧態依然とした報道機関の体質に切り込んだ点が面白く、まるで時代劇の勧善懲悪ストーリーを見ているかのようだ。ただ、対比として分かりやすくするために自身の経験からニューヨーク・タイムズの例を出しているのだろうが、あまりにも度々出てくるため若干しつこく感じる。とはいえ700円でこの娯楽を楽しめるなら十分に...続きを読むオススメできる一冊だ。上杉氏本人の道化っぷりと合わせて考えると尚良い。マジメに読むつもりなら話半分で。

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Posted by ブクログ 2012年01月27日

上杉隆さんが、日本のマスメディアを批判しまくった本。
「世界中のメディア」という言葉を頻発するが、一つの事例、つまりアメリカの、それもほとんどNYTの例しか出てこない。
これでは「本当に世界中そうなの?」と疑わざるを得ない。
世界がどうであれ、ここは日本なのだし単純に問題点を指摘して、「ちなみに海外...続きを読むではこういう感じだ」という程度で良いと思う。海外、というよりアメリカだろうが。
あまりにも海外、海外と言うので、何だかな~と思ってしまった。
内容自体は非常に面白い。
NYT時代、フリーランス時代の著者自身の経験から書かれているので日本のメディアの悪習がよくわかる。

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Posted by ブクログ 2011年12月17日

本書を読むとジャーナリズムとは何かを考えさせられる。本書を読むと、前知事はろくでもない人であったが、県政記者クラブをなくした事は、数少ない功績の一つにしてもよいと思った。(あくまでなくした事だけです。当たり前ですが、記者クラブをなくした後の、表現道場の知事の恣意的な運営が良かったはずはありません)

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Posted by ブクログ 2011年11月13日

前半〜半分くらいまでは興味深くて、すごく面白かった。

後半は同じようなことの繰り返しのような…だんだん読むのに疲れてきた。

週刊誌、読もうかな。

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Posted by ブクログ 2011年10月30日

日本の新聞やテレビニュースなどなどは・・・
政府側や企業側の広報を行うところで、認識すべし!!

そーすれば、別に新聞やテレビを見ても問題ない

日本の新聞やテレビニュースを
100パーセント信頼を置ける情報でないことだけは肝に銘じるべし

あなたの頭で目の前にある情報を論理的に考える癖を持つ事が
...続きを読むこれからの生きていく上で重要なことである。

まずは、相手の情報を疑ってるべし!!

僕が書いていること自体も疑ってみるべし!!

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Posted by ブクログ 2011年10月18日

日本と海外の新聞の違い、ジャーナリズムへの取り組み方など、著者の経験を交えて分かりやすく解説されていた。そもそも、記者クラブのことさえ知らなかった私にとっては、色々と収穫を得たように思う。

しかし、書き方がしつこかったり、重複しているような部分があったのが残念。

情報としては興味深かったが、本と...続きを読むしての構成がいまいちだったので、☆☆☆

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Posted by ブクログ 2011年10月16日

報道災害を読んだことでこの本にも興味を持ち、読むことにした。
日本と世界(主にアメリカ)のジャーナリズム体制を比較して日本のそれの特異さを説いているこの作品。フリージャーナリストや海外メディアに開かれない記者会見や記者クラブの閉鎖感に関しては著者の経験からリアルに語られており、読み進めていくうちにメ...続きを読むディアに対してのイメージがマイナス方向に傾いていく。
しかし後半になるにつれて「海外では~」「一方日本の記者クラブは~」のような文調が多くなり、ただの愚痴のように聞こえ、興ざめしてしまったところが残念だ。

だが、ここまで読み進めたところで最高潮に達した読者のメディアに対する疑念を冷めさせ、著者自身にも懐疑的な目を向けさせることで、情報を鵜呑みにせず、疑いを持つようになり、そして正しい情報を汲自らみ取ろうとする姿勢を養おうと読者を仕向けようとしたのかもしれない。

真意の程はわからないが、この3・11以降のメディアに不信感を少しでも持ったのならば一読をおすすめする。

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Posted by ブクログ 2011年09月21日

「記者クラブの弊害」についてはよくわかったし、ヒドいものだと思う。
しかしなぁ、アメリカのメディアを賛美し、自分を正当化しすぎる。
本の構成がめちゃくちゃだし、日本語もときどきおかしい。

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Posted by ブクログ 2011年09月19日

たまに新聞記事でジャーナリストと肩書きをつけた記事をみると珍しく思っていたが、そもそも署名がない記事ばかりの日本の新聞が特殊だったのがよくわかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年03月19日

日本のいわゆる「ジャーナリズム」の現状、記者クラブが抱える問題や欺瞞をまとめてる。

日本のマスコミが、事件の背景や過程にまで踏み込む「ジャーナリズム」ではなく、ただ起きた事件を知らせるだけの「ワイヤーサービス」でしかない、というのは納得した。
その原因となってる、全紙横並びの記事内容、メモ合わせに...続きを読むよるカンニング、首脳への質問内容の事前確認などの悪習はひどいものだと思う。
記者クラブの唱える、開かれた報道集団であり、権力への監視とは名ばかりの、特定新聞社の記者以外は加入できない閉鎖性、政治家と足並みを揃えたり、気遣いを示す癒着っぷりもひどい。

ただ、現状の新聞にも権力への批判というのも、ある程度はみられると思うのだが、いわゆるタイムズ紙とはどう違うものなのかも説明して欲しかった。

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