上杉隆のレビュー一覧
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新聞報道に疑いを持つようになった出来事があって以来、新聞をあまり信用していなかったのだけれど、本書を読んで、つくづく、ああ、そうか、打合せとすり合わせと仲間意識という日本企業まるだしの体制で記事が作られているからそういうことになるんだなあと思った。「反権力」「権力のチェック機能としてのジャーナリズム」なんて思っている人はそもそも新聞記者になんかならないんだろうなあああ。リテラシーの向上とメディアの多様化により、真実を知ることへの欲求が高まり、公正な記事、記者が自己責任で真実を報道する記事が増えることを期待する。し、私はそういうものが読みたい。保護された安全な場所から書かれた無難な意見ではなくて
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Posted by ブクログ
ネタバレジュリア・アサンジのウィキ・リークス騒動の本。この時、日本では海老蔵事件のほうが大きく取り上げられていた。世界を震撼させる事件が起きている中で、日本のメディアがのほほんとしていた事実をぶった切る。
記者クラブが悪い。あいかわらず。
報道の自由を叫びながら、政府の犬になっている。こんな無駄吠えばかりする犬は、飼い主としては…意外とかわいいのかもしれない。
尖閣諸島沖漁船衝突事件のビデオ流出の際も、政府の犬は告発者を探すため一生懸命あたりを嗅ぎまわった。本当に自由な報道を主張するなら、政府の隠ぺいを糾弾するのと告発者探しどちらが優先されるべきなのか。
リークサイトは中東や北アフリカの独 -
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「ウィキリークス報道 < 海老蔵暴行事件」??(43頁~)
ウィキリークスの台頭前から台頭後の世界の変容、その影響について本書は述べている。また、ウィキリークス創設者のアサーンジ氏についても迫っている。
ウィキリークスのことを取り上げながらも、日本のジャーナリズムを批判することも忘れていない。特に、4・5章では尖閣ビデオを巡る日本の大手メディア(MSM: Main Stream Media)の対応の分析は一読の価値あり。あのビデオがYouTubeに投稿されたときに、大手メディアはどういう対応をしたのか?また、どのような対応をすべきだったのか…
ツイッターデモの話(134頁)を読むと、大手 -
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ウィキリークスについては新聞等である程度知っているつもりではいたが、どうもこの新聞がくせ者らしい。
著者曰くでは日本のマスコミはメディアとしての責務を果たしていないと言うことであるらしい。
各紙横並びの護送船団方式、政府行政の提灯持ちという状態が続いているようである。
日本のマスコミの怪しい動きの例として、たとえば世界中のマスコミががウィキリークス事件で騒いでいるときに日本のマスコミは海老蔵事件を追っかけていたとか、尖閣ビデオ(中国漁船衝突事件)のリークではなぜ政府がビデオの存在を隠蔽し船長を国外退去させたかということの追求は置いておきビデオの流出元探しに血道を上げていた。
また、湾岸戦争で -
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メディア(自分としてはテレビを媒体にしたものを想定していましたが)に対する批判的な書籍を探していたときに見つけた本です。
まさかメディアの一端を担う方の本だとは思いませんでしたが。
筆者の話の焦点は分かりやすく、日本に深く根付いた「記者クラブ」という存在に対する批判に尽きます。
どうしても一般人の感覚だとその存在自体がよく分からないので、若輩者の事前知識では曖昧な部分が多くなってしまいました。
ただし、メディアリテラシーの側面に対する意識改革の後押しをしてくれた感覚は非常に根強く、「ニューヨーク・タイムズの読者は、新聞はいつも間違いを犯すものだという認識に到達している」の一文は印象的でした。 -
Posted by ブクログ
・日本のメディアは報道ではなく、広報。
・日本の記者は、記者ではなくサラリーマン。
・記者クラブでは皆が情報共有し、示し合せそのまま流すかどうかも上が決め、現場が決められない
・過ち(誤報)を検証しない。
・デマをデマと思っていないか、取り繕うように隠すように考えて修正してしまう。
これらの事が読んでいて、目からウロコでした。。。
たしかに、報道でなくてみんな時事通信などのように速報のような流しでしかも、政府や企業の出した情報をとりあえず検証しないで載せるだけなら広報だな~。
そして、サラリーマンならば、やはり企業の歯車になるし、その企業体だって人がそうなように過ちを犯すに決ま -
Posted by ブクログ
文章があまりきれいじゃない。
美文を書く必要はないだろうが、同業者へ批判を届ける上でマイナスになっていそう。
筆者は皮肉を効かせつつ冷静に批判しているつもりのようだが、私怨が滲み出た文体だ。
折角批判するならもう少し冷静に書いたらいいのに。内容は面白いので残念。
記者クラブと新聞記者を批判している。あとNHK。
新聞は“特落ち”を極端に恐れている。業界内でバカにされるらしい。
読者は全新聞を読み比べたりしないので、どうでもいいことである。
新聞に載っていなくてもテレビでやるだろう。
速報性を大事にする日本の新聞は海外でのワイヤーサービスに近いそうだ。
海外のジャーナリズム精神は日本では週