藤原智美のレビュー一覧

  • 検索バカ

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    ・現代のクウキとは消極的参加は許されず、ノリに身を投じるか、もしくは離脱することで孤立するしかない。そういう日常があるということが恐いのです
    ・「クウキを読め」という言葉を聞いたら、即座に「もっと卑屈に生きろ」といわれたのだ、と思うようにしています
    ・議論を回避する、自分の意見をあきらかにしないというのは、いまや世代を超えたものです。これでは、自己を開き他者と向き合う対話をすることはできません
    ・腹を押さえて倒れているホームレスに手をさしのべるのは、他者の痛み、苦しみへの共感、シンパシーです。それと同時に、自分が倒れた時、だれかが手をさしのべてくれる社会であってほしいという願いからでもあります

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    2018年11月04日
  • 家族を「する」家

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    痛いところを突かれた感じ。オイラもガキが生まれてから20年も夫婦別室だ。手遅れじゃないか、オイラ?しかも嫁と下の女子高校生は今も一緒に寝ている。夫婦別室と母子密着のダブルパンチじゃないか。昔、お袋が「夫婦は一緒に寝たほうがいい」って言ってたことを思い出す。家族って夫婦から始まったんだもんな。愛し合わない夫婦が愛のある家族をつくるって普通に考えたら変だ。軸がブレてたら壊れるよな。オイラが子どもの頃、お袋が「夫婦は別れちゃダメ。子どもも同じことを繰り返すから」って言ってたな。確かに身の回りに多いかも。それにしてもオイラは自分が新人類って呼ばれていたことも忘れていたよ。もともとろくなもんじゃない

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    2017年08月12日
  • 家族を「する」家

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    「男の家づくりは、家を手に入れ、ローンを組んだ時点ですでに「終わっている」のか。」

    家族、それは社会の最小単位である。いつからか家族は意識して維持しなければいけないものになった。そして、家はその家族が集う場所だ。小型テレビが普及し、現在ではスマホが普及し、リビングの大型テレビは家族を集める装置ではなくなった。これはとてもわかる。小さいころ、見たいテレビがあればチャンネル争いをした。しかし、各部屋にテレビが与えられてからは、誰もが自分の部屋でテレビを見るようになった。たとえ、リビングの大型テレビで同じものが上映されていても。

    夫婦の会話がなくなり、家族が解体していく。各人が各人の趣味に没頭し

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    2015年11月08日
  • 暴走老人!

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    これはなかなかに面白い本だった! と思ったのだった…

    ヽ(・ω・)/ズコー

    本書が文庫化されたのが2009年なんですけれども、当時よりもさらに情報化社会へとなりつつある現代に警鐘を…僕は鳴らしたいのだけれども、人々はそんな僕に構うことなくスマホに夢中だし…この先、どうなっちゃうの!?

    みたいな危惧を抱かずにはいられないですね、本書みたいな優れた書を読むと…。

    まあ、そんなわけでいかにも老人だけが酷くなっている、みたいにタイトルだけ見れば感じるかもしれませんけれども、全世代、情報化社会に取り込まれちゃって知らず知らずのうちに内面が変わってるよー、みたいな主張の本でした。おしまい。

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    2014年02月26日
  • 暴走老人!

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    数年前、突然、キレる老人が増えてきた、というニュースがよく流れた。
    「暴走老人」という言葉があちこちで使われたが、本書は、その言葉を世に定着させた本らしい。
    老人の暴走を「時間」「空間」「感情」をキーワードに考察している。

    「老人」だけを問題にしているのかと思っていたが、読み進めていくうちに「老人」だけに当てはまる話ではない事に気がつく。
    突然、キレるのが目立ったのがたまたま「老人」というだけなのだ。

    「暴走老人」という言葉が先か後だったかは忘れたが「クレーマー」「モンスターペアレント」等という言葉もある。
    また、そういう言葉にはなってないが、「子供」「青年」「中年」も突然、キレる事がある

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    2012年03月10日
  • 文は一行目から書かなくていい ― 検索、コピペ時代の文章術

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    とても読みやすい文体です。
    文章の書き方・・・という本・・・ですかね、やっぱり。
    むしろ、モノの考え方・・・の本かもしれません。
    著者の思考がすっきりまとまっているため、文章の書き方の説明の中に、筆者のモノの考え方がすっぽりと入っていてそれが伝わっているのかもしれません。
    念のためですが、「簡単な文章の書き方」ではありません。「ちゃんと苦労して書きなさい」というスタンスです、どちらかと言えば。

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    2011年08月21日
  • 文は一行目から書かなくていい ― 検索、コピペ時代の文章術

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    アクション書評

    読み手を意識して書く。
    自分のカメラ位置を決める。
    形容詞に頼らない。
    感情が動いた日常の出来事を短い文で書き留める。

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    2011年06月28日
  • 文は一行目から書かなくていい ― 検索、コピペ時代の文章術

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    書くことについて僕なりに考えたり思ったりしていたことがわかりやすくまとめられていた印象があった。自分の価値観・考え方と近い内容が書かれている本は共感しやすく、したがって評価も高くなる。

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    2011年06月03日
  • 検索バカ

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    この著者の観点はなかなか興味深かった。
    主にクウキについて語っていて、
    タイトルにはない話が面白かった。

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    2009年10月04日
  • 検索バカ

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    大切なのは検索でなく、思索。すべての問題は処理され解決されるという幻想がいつのまにか全体化している クウキとは関係の力学、人と人との力関係そのもの。簡単にいうとクウキを読めとは、その場のリーダ探しとれもいえそうです。関係の中心を探ろうとする姿勢です。公的サービスといわれる分野ではこうしたエゴと暴走が頻発している。利己を優先させる露骨な行為を許さない何かが、世間体とよばれるモラルだった。私は一件無駄に見える挨拶などは、暴走する言葉を納める鞘のような役割をになっていたのではと考えます。言葉はほっておくと暴走する、ということをかつての人々は熟知していた。だからことこうした無駄な言葉によるやりとりで、

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    2009年10月07日
  • スマホ断食 コロナ禍のネットの功罪

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    著者の視点、考え方は面白いし、示唆に富む。良い新書だと思ったが根拠が薄く、断定が多いため読んでて首を傾げることも少なくなかった。それだけに残念。学校で作文に自分の氏名を書くことが自分の発言に対する責任を取るというのは自分にはなかった考え方で勉強になった。

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    2024年11月12日
  • スマホ断食 コロナ禍のネットの功罪

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    スマホ依存の現実、スマホに見られる恐怖、などを主に記されていますが、少し違う角度からスマホ以外のことも話していて、かなり勉強になります。
    そして、どう話が逸れたとしても結局インターネット、スマホに返ってくるのはもう表裏一体の証であるとも言える。

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    2024年08月29日
  • 文は一行目から書かなくていい ― 検索、コピペ時代の文章術

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    面白くて1時間程度で読み切った。
    伝わる文章を書くためには、日々の心の動きをないがしろにせず、内面に目をとめて、それを言葉として残しておく。

    日記など書き続けることもひとつの方法。人からのフィードバックがある方がなお良い。

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    2023年08月19日
  • この先をどう生きるか 暴走老人から幸福老人へ

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    ネタバレ

    ”暴走老人”という本が気になっていたがその作者。
    なるほど書かれてある事はもっともと、納得する事が多い。
    ・若い人は暴走する老人の為に年金や健康保険を損をするのはまっぴらだと考えている。嫌悪感は自分が思っているより強いと認識すべし
    ・海外のビジネスマンはパーテイで自己をアピールする事にエネルギーを使う。出席者に合ったた面白いネタ、話等 入念に準備をする。対等の話法を重視。
    ・過去の自分を振り返る事が、新しい自分を作る上で必要
     記憶を文書化する事は有意義
    ・人間関係がSNSとのつながりだけという人は、不安や孤独感を却って高めてしまう。生の言葉、本音を伝えるメデイアでは無い為。自分を飾ってし

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    2023年05月31日
  • スマホ断食 コロナ禍のネットの功罪

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    卒論には使えないが、スマホを使わない80歳以上の人にとっては話題の提供であろう。
     すぐに読み通せるので、スマホの現在を知るにはいい本である。

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    2022年07月26日
  • つながらない勇気 ネット断食3日間のススメ

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    古本屋にて購入。スマートフォン依存症の治し方を描いたものではない。私たちの生きるこの時代は、書きことばの獲得によって紡がれたことを、世界史の観点から描いている。そして新たに生まれた「ネットことば」によって、私たちが紡ぎ上げていくであろう時代を予測している。
    文字(スマートフォン)は使えども使われるな、それよりは読書で教養を磨け、という今日日ありふれた警告のために書かれたものとは少し違う。齋藤孝氏や藤原正彦氏などのそれと違って、妙に押し付けがましいところがなく気楽に読めた。
    ことばに凝縮された、書き手によるエネルギーをただ一人で受け止め、咀嚼、吟味することは、知的労働、つまり自分自身の身体を使っ

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    2021年01月05日
  • この先をどう生きるか 暴走老人から幸福老人へ

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    定年後、老後の生き方についてのエッセイ。著者は、定年を機に思考の転換、謙虚な態度、周りとの繋がり、暮らしを重視することを勧めている。定年を迎えた社会人には、おそらくケジメを付けられない人が多いからだろう。自分も例外ではないと思うので、著者のアドバイスを実践したいと思う。

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    2019年11月28日
  • 文は一行目から書かなくていい ― 検索、コピペ時代の文章術

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    変なタイトルの本だが、中身はいたって真面目。
    近年の傾向(デジタル化、コピペ文化、検索の活用)に対して、良い文章を書くためにはどうすれば良いかを考察する。例えば、本を読み過ぎたり真似たりすると自分らしさが失われるという若い書き手がいるが、個性というものは、そんなことでは失われないと著者は言う。言葉遣いの癖は人それぞれなので、そんな些細なことを気にせずドンドン書いてみることが大事。
    若くない自分もそう思って、テキトーな文章をドンドン書いている。

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    2019年06月30日
  • この先をどう生きるか 暴走老人から幸福老人へ

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    定年後の孤独。嗜好性の多様化と同調圧力の存在する「群れ」への嫌悪感から、同じ地域というだけで集まらなくなってきている現実。同一嗜好性をもった集まりが成立する仕組みを自分たちでどう作るか。
    現役時代に刷り込まれた価値観を葬って、新しい価値観を手に入れることが大切と。

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    2019年04月09日
  • なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか

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    非常に興味深い内容。
    子供の、お絵描きはコミュニケーションだった。
    ぼーっとしている時間は「神との対話」の時間。
    漠然と、自分が考えていたことが裏付けと共にきちんと書き留められた感じ。

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    2019年02月24日