藤原智美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
思考が検索に、言葉が情報に劣化していく今、私たちは「考える力」を再生できるか。
さらに「空気を読め」という同調圧力が、自立した思考を奪っている。
一個人として、世の中を生き抜く思索力とは。
[ 目次 ]
1章 検索バカは、何を失くしたか
2章 クウキに支配される日常
3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
4章 不安定な「場」としての家庭、教室
5章 「予定調和」はいつ誕生したか
6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
7章 世間から露骨へ
8章 失われゆく「対話」と「議論」
9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
10章 沈黙の力
終章 生きることは考えること
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Posted by ブクログ
「腕を書き忘れる」「それ、ここ、これが理解できない」「まだ子供なのに感情の変化が乏しい」ここ数年で急に増えた幼児の異変について書かれています。
この本が出版されたのが2005年なので異変が増えたと書かれている時期は2002,3年あたりですかね
「少し大げさに書いている気がするな」と最初のあたりで思ったりもしましたが、終盤に近づくと「なるほど、確かに」と考えるようになっていきました。
おもしろかったのが、文章の書き方がノンフィクション風の問題→検証→考察→結果ではなく、
作者が小説家ということもあり、作者とS氏が色々な文献や取材を重ねていき、その内容から幼児の異変を考察していく会話で問題の核