高里椎奈のレビュー一覧
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待ってました
「フェンネル大陸 偽王伝」の続編、新シリーズ
偽王を名乗り、シスタスとその周辺小国との争いに終止符を打ったフェンは、物事を「知るため」の自分の旅を続けるため、テオとサチとともにある町で路銀を稼いでいた。
街中で「人のため」に戦う青年アスターと知り合った矢先、サチが誘拐まがいに傭兵として隣国人ガーランドに雇われたため、心配したフェンは自分も、とテオと共に雇われることに。
しかし、自分が雇われた側は、民の生活に呪いをばら撒いたと民に憎まれる悪王の味方だった!?
悩むフェンの前に、敵対する「民」の味方の「勇者」が現れ、それは町で出会ったアスターだった…。
悪の王を守る葬送屋 -
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薬屋探偵シリーズ第7弾:「退屈凌ぎではない、映画の様な人生を」
このメールを受け取って、ネット上から消えた
8人の謎を追う車谷エリカと道長円。
病院から失綜した11人を調査する座木とリベザル。
4人の惨殺事件を捜査する高遠と葉山。
三つの事件が絡み合い錯綜するなか、傍観を決め込む秋だが…。
***キャラを楽しむミステリアスファンタジーって感じでしょうか?
今まで登場したキャラが勢揃いで非常においしく仕上がってます。前作で秋が直哉の名前をすんなり覚えたのが気になってたから
直哉が登場してたのは嬉しかったし、最後の方ではちょっと感動しました。
座木とシャドーの共同調査も見ものだし、零一はカッコイ -
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薬屋探偵シリーズ第5弾:
今回は秋と座木、リベザルとユノに分かれての行動になるんだけど、
ところどころに零れている美味しい話の方が気になってしまいました。
「灰色」の依頼者がシャドーの片割れである車谷エリカで
途中、道長もちゃんと登場してくれますが、このコンビの
情報屋以外での話や、前の作品では大学生だったけど実は・・・
更に逆ナンパされる座木とか、自分のことには鈍い座木とか、
秋が采配を誤った!と焦ったり、秋のおとうさんの話とか、
花花の住居部分でくつろいでいるゼロイチとか、
ゼロイチがユノを秋に預けた理由とか、
久しぶりに登場した「つるちゃん」が実は・・・だったり、
色んなところでニ -
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薬屋探偵シリーズ第4弾:
大音響を轟かせ、きらめきとともに落下した
巨大なシャンデリアは、2人の人間を押しつぶした。
だが、事はそれだけではすまなかった。
空っぽになってしまった高い天井―そこに、
奇怪なものが吊られていたのだ。
だぶだぶの服をつけ、真っ白な化粧をした道化師の死体が…。
今回は秋に対立の立場を取るような形になった座木ですけど
元々は花花の店長のカイの依頼?から始まってて
でもそれは、イェンリイのためであったりして
結局は、みんながそれぞれに優しくて
優しさの形もそれぞれだってことがすごくわかる1冊。
とても優しい気持ちになれました。
結局は秋が勝つことがわかっているのに
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「当ててごらん。これらの事件には、共通点がある」
毒死した京都の外科医、轢死(れきし)した東京のプログラマー、失血死した鳥取の書店員…場所も日時も別々で互いに無関係な六人の死。自殺、事故死、殺人としてすべて解決したはずのこれらの事件の共通点とは何か?
薬屋探偵三人組の良心座木(くらき)が難攻不落の謎に挑む!
初めて読んだ時は最後まで読んでも繋がりがよく分からなかったですが、何だかじわーっと、あぁ、そういうことか…と言う風に分かる様になりましたね。
意味が分かると、このラストは切なくなります。
この巻は私の好きな話のかなり上の方にいます。
「頑張れ、ゼロイチ!」
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―それは何の変哲もない、ただの箱に見えた。幾分、湿った感触の、大きめの段ボール箱。湿っているのは昨日の雨のせいだと思った。
だが開けた瞬間、そんな考えは消しとんだ。中にあったのは遺体だった。
首も手足も切り落とされた、血塗れの子供の遺体だった…。
おなじみ『深山木薬店』の3人が恐怖の事件の謎に挑む。
この話、テーマとしては「親子愛」や「友情」といった重たいモノだけど、読後には残らない重たさ。
物語の語り口調が柔らかいからかもしれません。
個人的には、リベ君が元気いっぱいの姿や座さんのあんな格好、秋の詐欺まがいなお喋りなど……多々。それから、初登場の葉山くんに笑わせられます。
この巻の