土田世紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
熱いハートのぶつかり合い。良い! 良いぞぉー!
この漫画が大好きだった、大学の後輩のことを思い出した。同じ音楽サークルに入ってきた彼は、酒を飲むとよくフルチンになって、『編集王』の話をしていたっけなあ。
薄暗い部室で、映画の話、ゲームの話、いろんな話をしたけど、やっぱり熱いものを持っている人の話していたことって、年月を経て会わなくなっても、昨日のことのように思い出すものだ。
まあ、そういう思い出を本人に言うと、「俺そんなこと言いましたっけ?」となることのほうが多かったりするんだけど。
全巻セットで大人買いしたので、僕もフルチンになって読破しよう。シラフで。 -
Posted by ブクログ
自分よりも他人の幸せを願い、命がけで人を幸せにしようと奮闘する「ドンちゃん」の物語。その姿はあまりにもまっすぐで、痛々しい。私は1巻から2巻あたりを読んでいる時に、ドンちゃんの優しさが悲しくて呼吸できなくなるほど号泣た。最終回にあの宮沢賢治の詩が引用されてて、「これは反則だろ」と思いつつまた号泣してしまった。
ラストに象徴されるように、やっぱり彼のような人は生きていくのが難しいのかもしれない。でも、一人ひとりがほんの少しでもドンちゃんのような気持ちを持っていたら、世の中はもう少しよくなるのかもしれない。
骨太な人間ドラマ、静かだけど感動できる漫画が読みたい人は是非。