あらすじ
▼第0話/ブランコ▼第1話/真夜中の少年▼第2話/夢吹き(前編)▼第3話/夢吹き(後編)●あらすじ/病気の母親を支えようと、コンビニで捨てる弁当や、余った給食をもらって回っていたマサシ少年。健気でマジメだった少年は、いつしか隣に住んでいた暴走族のお兄ちゃんの真似事をし始めて、マジメにドラッグを使い、マジメに壊れていった。そんな少年を夜の公園で見かけた夜回り先生は、ラーメン屋のバイトを紹介するなどして、必死に彼を立ち直らせるべく向かい合う…(第1話)。●本巻の特徴/「夜回り先生」と呼ばれる夜間高校教師・水谷修が、夜の闇に飲み込まれそうな少年たちの更生に尽力する感動ドキュメント第1集。各話(第0話を除く)ごとに「夜回りコラム『いいんだよ』」も収録。
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感動です
人生で一番辛かったときに出会った漫画です。普通でいることがどれだけ難しくて幸せなことかを教えてくれる作品です。
泣ける
子供たちの問題、壁を、水谷先生目線で書かれた漫画です。涙なしには読めません。間に挟む、先生目線の手紙のような言葉にも胸が詰まる思いです。一話一話、考えさせられます。
Posted by ブクログ
フィクションとは書いてありますが、
夜回り先生水谷修先生の実際の経験を描かれています。
子どもは・・・大人が考える以上に、親を思い、自己犠牲が強い。
心がつまります。
闇金ウシジマくんが大人の闇なら、これは子どもの・・・というよりも社会の闇を描いた作品。
Posted by ブクログ
とても感動した。「夜回り先生」の話しは、土田世紀の絵にとてもよくマッチしている。「夜回り先生」をマンガにするには、土田世紀以外の筆者はあり得ないと思うぐらいのハマり方だ。小説も良かったけれど、この作品は、マンガ化して更に素晴らしくなったと思う。
この、夜回り先生こと水谷さんの活動がスゴいと思うのは、自分の活動を組織化することをせず、決して群れることをせずに、1対1で向き合うことだ。それは、大人が二人以上集まると、それだけで子供にとっては圧力になり、心を開くことがなくなるからだという。
サイトを見ていて知ったのだけれど、水谷さんは「リンパ腫」という病気にかかっていて、あまり長くない体であるらしい。
それでありながら、今も変わらず、毎日夜回りやメールの対応や講演活動を、ほとんど睡眠をとらずに続けているという。
実在の人物の活動をマンガや物語にするにあたっては、構成の都合などで、多少の脚色が入ることもあるだろうし、どこまでがフィクションで、どこまでがノンフィクションなのかは、わからない。
だけれど、そういう細かい部分はどうでもよく、ただ、一人の信念を持った人が、自分の体と時間を極限まで酷使して、多くの子供に向き合い続けているということは事実で、その気迫と覚悟がこの作品からも伝わってくる。
Posted by ブクログ
よくここまで生きて来たな…って凄い言葉だ。依存症は病気、愛の力では治らない…重い…病気を治すのは医者の仕事、専門家の仕事なんだね、愛と言う名の元に迂闊に出を出してはいけないんだなぁ…
Posted by ブクログ
うっかり涙してしまう良作。
真夜中の町を徘徊する子供達と真正面からぶつかるのではなく、ただ傍らにいてくれる『夜回り先生』こと夜間高校教師、水谷修のドキュメンタリー小説を漫画化。
元のストーリーが素晴らしいだけに、土田世紀のオリジナリティが少し欠けるか。(無理を言っているのは承知の上、土田先生なら突き抜けるとの期待を込めて)とはいえ、漫画界を見渡して、この原作を損なわずに漫画にできるのは土田世紀以外にはいないだろう。題材、作り手のチョイスはこれ以上のものはない。GJ!
原作者のコラムが多いのは残念。漫画作品である以上、漫画として完結して欲しかった。
名ゼリフ「いいんだよ〜」はTVで見た方がインパクト大らしいっす。
色々おかしい
先生は、マサシが薬やめようと努力してたのに
何を拗ねていたのか…専門病院に行ってヤク中を治そうとしたマサシに
「お前のためにこれだけやってるのに、俺じゃダメだというんだな」
って…ダメに決まってるじゃん!
薬物中毒治療の専門家でもないのに、何なのこの人?
マサシが本気で治そうとしてるのに喜ばず、専門家に嫉妬。ホントおかしい。
リアルで聞いた話ですが、知人が「反抗期で親と上手くいかない」
という電話相談をしたら(彼女は悩みを吐き出したかっただけ)
「それは虐待だ!児童相談所に通報する」と言われて通報されてしまい
親子関係をメチャクチャされてしまった人がいるので
最初からこの先生苦手だったんですけどね。
ただ、本書を読んで本当に死の淵にいる子供達と
関わってきた人なのだということがわかりました。
だからちょっとした親子喧嘩の相談を
「命に関わるレベルの虐待」と思い込んで
ああいう行動に出てしまったのかなあ、と理解しました。
最初は星一つにするつもりで読んだけど、夜回り先生の事情も分かったので
2つにします。