曽田正人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
天才を描き続ける曽田正人氏の、バレエまんが。
私は「め組の大吾」から曽田作品を読むようになったので、消防官からバレエにモチーフがかわって一層「天才」が前に押し出されたような感触。なんたって自己表現だしな
主人公・昴は身近な人々(しかし昴にとっての家族や友人は身近なひととは言いがたいかも)に翻弄され/その百倍翻弄しながらバレエだけを追い求めていく。ひとりぼっちになっていく。
時に大丈夫かしらこの人と思うほどの葛藤やら自己批判やらと付き合いながら、他者に与える、求められるという一点においてのみプライドをかけているから他者が追いつく事の出来ない境地に至る事が出来、また孤独になっていく。
しかしこの -
Posted by ブクログ
一貫して天才を描き続ける鬼才・曽田正人さんによるバレエ一代記。
「昴」自体は中途半端なところで終わっているが、数年の間を経て、「moon」という続編が現在も連載中。連載再開して本当に良かった。
確かに10~11巻にかけての展開に不満はあるが、曽田さんの勢いのある筆致で描かれる、昴のダンスによってもたらされるカタルシスの瞬間最大風力の強さは他に類を見ないもの。
一巻に描かれる、主人公の昴がバレエを始める「きっかけ」からしてもう圧倒される!
また、昴が小憎たらしいんだ、これが。ズレてるっていうか、ナチュラルに自己本位っていうか。「あーもうこいつは何なんだ」っていう感じ。そのくせダンスになると圧