土井隆義のレビュー一覧

  • 「個性」を煽られる子どもたち 親密圏の変容を考える

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    2000年代前半の出版なので、私の時代を反映している内容であるが、早期に自己承認欲求の問題とキャラ化する若者たちを記述している。

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    2017年05月30日
  • キャラ化する/される子どもたち 排除型社会における新たな人間像

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    【2012年_7冊目】

    やはり抽象的な議論は楽しい。過去の事件を分析しながら話をしてくれるので、妙に納得。目の前にいる子ども達について、こういう視点をも持って接していきたいね。

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    2012年09月06日
  • キャラ化する/される子どもたち 排除型社会における新たな人間像

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    卒業論文で『<非行少年>の消滅』を参考文献で読んで以来、ずっと気にしてる社会学者の一人。

    本が薄いので、そんなに時間がかからずに読めます。

    問題の原因を個人の心に求めていたのでは解決にならないんじゃないかと思っているので、大筋納得のいく文章でした。

    サカキバラ世代なんですが、土井氏はこの15年くらいずっと違和感を感じている事に淡い光を見せてくれた気がする。

    もう少し読み込んで、整理をして、自分の血肉としたい。

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    2012年04月21日
  • キャラ化する/される子どもたち 排除型社会における新たな人間像

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    ブックレットと言うだけあって、かなり薄い本。しかし、内容はしっかりしているという印象。
    今の若者が、なぜ「キャラ」という形で人格を形成し、その上でコミュニケーションをしようとしているのか、その理由を垣間見ることができる。

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    2011年12月08日
  • キャラ化する/される子どもたち 排除型社会における新たな人間像

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    <子ども>たちとたくさん接してきていた身としては、すべてに首肯できるわけではない。
    でも、確かに一つの見方なのだとは思う。

    かつては、アイデンティティ(自己同一性)を確立するために若者はもがき、
    現代は、キャラを確立させるために、もがく。

    ***

    時代性という言葉を闇雲に使うのは嫌いなのですが、嫌おうが避けようが確かに時代が作り出すものはあると思う。
    90年代末~00年代が高校~大学時代だったのだけど、
    特に90年代末って、崩壊への憧れとか破滅の美しさとか、そういうものがもてはやされていた気がする(そういうものばかり自分のアンテナにひっかかったともいえる)。
    そうして、なんとなく、いつか

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    2011年02月19日
  • キャラ化する/される子どもたち 排除型社会における新たな人間像

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    キャラ化する子供たちかあいそう
    単純なキャラを固定化することで、自我?を保ち生きていく子供たち。宿命主義的な子供たちは幼い頃から自分のアイデンティティを固定するから、叱られても効かないし、言う事を聞かなかったりするのかなと思った。

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    2011年01月28日
  • 「個性」を煽られる子どもたち 親密圏の変容を考える

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    [ 内容 ]


    [ 目次 ]
    1 親密圏の重さ、公共圏の軽さ―子どもの事件から見えるもの(親密圏における過剰な配慮;公共圏における他者の不在;「つながり」に強迫された日常)
    2 内閉化する「個性」への憧憬―オンリー・ワンへの強迫観念(生来的な属性としての「個性」;内発的衝動を重視する子どもたち;「自分らしさ」への焦燥)
    3 優しい関係のプライオリティ―強まる自己承認欲求のはてに(「自分らしさ」の脆弱な根拠;肥大化した自我による共依存;純粋な関係がはらむパラドクス)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆

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    2010年06月13日
  • 「個性」を煽られる子どもたち 親密圏の変容を考える

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    とても薄い本でしたが若者の心境をうまくついているなという印象をうけた。友人との関係においても自己を主張しすぎず互いに傷つけあわないように“優しい関係”を演じているということ・自分らしさ(オンリーワン)を求めている一方で誰より他人からの承認を求めている矛盾により苦しんでいるという意見はそのとおりだと感じた。
    これらの問題の原因とも言える自己肯定感の低さを改善することが必要なんだと感じた。

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    2010年04月21日
  • キャラ化する/される子どもたち 排除型社会における新たな人間像

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    土井氏がこの本を執筆する前に書いた「友だち地獄」と比べ、紙幅の関係からか内容が若干薄いという印象を受けた。

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    2010年01月01日
  • 親ガチャという病

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    信頼している識者の方が何人かいたので、ある程度興味深く読みました。ただ、全体としては急拵えな感が否めないですね……。まとまりのある感じではないです。

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    2025年11月21日
  • キャラ化する/される子どもたち 排除型社会における新たな人間像

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    ここに書かれているような環境はすでに変化しており、古く浅い内容と言わざるをえないと思います。
    あっ、そういやちょっと前までこんなことよく言われてたな…という感じです。

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    2024年04月06日
  • 親ガチャという病

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    親ガチャ・無敵の人・キャンセルカルチャー・ツイフェミ・正義バカ・ルッキズム・反出生主義、といったネットスラングをキーワードとして、その背景にある病的な社会状況について、6名の識者にインタビューした。

    それぞれの言葉の背景について語られていること、なるほどで、こんな日本人で大丈夫なのか。。と暗くなりました。

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    2023年08月23日
  • キャラ化する/される子どもたち 排除型社会における新たな人間像

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    要は自分が苦手な人と向きあう耐性をつける必要がある、ということ。
    そうしないと、自分がつまづいたとき、その理想ではない自分に向きあえず、うつとか無差別殺人犯になってしまうのだとか。なるほどなぁ…
    人見知りとはまたちがうんだろうな。

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    2023年08月06日
  • 親ガチャという病

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    それぞれ考えさせられる話だった。
    相手を不快にさせないために、映える写真をアップし、親ガチャと言う言葉でオブラートに包んで深刻な自分の状況を軽く見せる。

    コスパ、タイパという言葉が流行り、効率を追い求めて自分達を追い込んでいる世界で、たぶん私たちは立ちどまり、論破ではなく、対話していくしかないんじゃないか、という気がしてきた。

    世界は繋がっているのに、そこに自分が困っていることを知っている人はいないし、だから助けてくれる人もいない。それは、たぶん、物凄い孤独だと思う。

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    2023年02月24日
  • 親ガチャという病

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    親ガチャ、という言葉は刺激が強い。けれど、どこか、中空だ。親は選べないけど、こうした私がいるのは、先祖から延々とつないできた命の営みの必然だったりする。問題は、この言葉が一見生まれによる不運さ、を切り取っているようで、強烈に親ガチャで決まるような社会は生きるに値するのか? という問いを内包しているのではないか、ということだ。生まれに着目すれば、次にでてくるのは育ち。育ちとは何か。環境と引き継いだものの影響の及ぼしあい。
     しかし、親ガチャで決まるということは、この間の一切合切が、省略されたレールの上に載っているということか。透明カプセルのなかで、社会そのものをスルーする。そこにあるのは、うまく

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    2023年02月12日
  • 親ガチャという病

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    和田秀樹さんや池田清彦さん香山リカさんなどの有識者との対談を交えて、ネット発の流行語から今の「息苦しい日本」の正体を暴いた一冊。親ガチャ、無敵の人、キャンセルカルチャー、ツイフェミ、正義バカ、ルッキズム、反出生主義など、どれも面白い題材かつ、超個性的なメンバーの対談もあいまって非常に面白かった。ネットが好きで、いつもツイッターで情報取集している人にオススメ。

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    2022年07月22日
  • 「個性」を煽られる子どもたち 親密圏の変容を考える

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    SMAPの『世界に一つだけの花』がヒットした2003年の翌年に発行されたブックレット。「もともと特別なOnly one~♪」という最後の歌詞のフレーズに対し、「特別なものを見出せない自分には価値がないかのように思わせる煽りの歌ともいえる」と書かかれており、「うーん、そんなふうに捉える必要があるのか」と、いささか違和感を覚えた。
    確かに、私が子どものころの社会は、個性重視よりは、周りとの調和を重んじており、そういう意味では社会規範も変わってはきている。特に2003年以降、「個性的であること素晴らしいこと」だと、社会の認識が変わってきたことも事実ではあろう。いずれにしても、個性、個性と言っているの

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    2022年03月18日
  • 親ガチャという病

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    時にこういうライトな現代社会批評・対談を読むのは、現状の知識・認識をアップデートできて良いと感じた。

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    2022年03月13日
  • つながりを煽られる子どもたち ネット依存といじめ問題を考える

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    スマホやSNSの普及によって常に繋がっていることを強いられる子どもたちの状況を解説している。2010年代に学校生活を送っていた私にも、『確かにな』と実感する箇所がいつくかあった。

    フラットな人間関係というのは最近の流行でもあるし良いように聞こえるが、深い信頼関係がなく、権威に裏付けされているわけでもない人からの「承認」は軽く、承認願望を満たすことで得られる自己肯定感を与えてはくれない。

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    2021年02月10日
  • つながりを煽られる子どもたち ネット依存といじめ問題を考える

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    「キャラ化する/される子供たち」と似た内容ではあるものの、時代はすでにキャラ化を超えた繋がり依存へと進行しているという話。
    前作からなぜかAKBの例がよく挙げられているのが気になった。筆者は好きなのかと。

    それはともかく、前の著作を発展させた内容で、今の子どもたちになにが必要か?とても考えさせられた。

    キャラ化する、というのは自分探しの延長のようなもので、価値観が定まらない世の中で確固たる自分を保つための手段だった。
    今は、自分探しではなく、友達からのキャラ認定が彼らの価値観になっているそうだ。
    その友達との関係というのも予定調和だから、衝突も成長もない。そして壁になっていたはずの大人たち

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    2019年10月10日