土井隆義のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2014年6月初版
土井隆義 著
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【以下、読書メモでーす】
・メビウスの輪
・コミュニケーションの同期性の過剰化
・つながり依存といじめ
仲間はずれになりたくないから、いじめに加担する。
人間関係を破壊するいじめではなく、維持するためのいじめ。
「つながり過剰症候群」
・友人や仲間のこと
「充実感を覚える」と「悩みや心配のもと」は
2002年と比較して両方上昇
・「コミュニケーション能力」という言葉が
頻繁にメディアに踊るようになったのは2004年から。
日本の失業率が急激に悪化した時期と重なる。
元々島国で、同質性の高い日本人が、
価値観の多様化・自由化を迎えて -
Posted by ブクログ
ネタバレケータイの端末が「圏外」表示になるだけでパニックになる高校生がいる―そんな文章からこの評論は始まる。
若者に見られる人間関係の格差とは。カースト化された人間関係と現代のキャラ化社会とは。
現代社会の新しい形について読み解き、新しい人間関係にメスを入れた斬新な評論である。
本書が提言する現代の人間関係の在り様とは、結論から言うと、新宿命主義と寄りどころの無い存在論の発生である。
自己肯定の場が極端に減った現代において、人々は閉じたコミュニティーを形成し、そしてその殻に閉じこもる傾向が増えているといえる。だが、内部では表面上の個人が互いを「キャラ化」するという行為をしていて、決してありのままの