「個性」を煽られる子どもたち 親密圏の変容を考える

「個性」を煽られる子どもたち 親密圏の変容を考える

693円 (税込)

3pt

衝動的・短絡的な行動はどこから来るのか? 公共の場では自分を抑えずストレートに思いを「表出」する一方,身近な関係の取り結びに腐心し,個性的であること,「自分らしくあること」のプレッシャーにさらされる子どもたち.その人間関係の網の目―「親密圏」の変容をキーワードに考察する〈現代子ども論〉.

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「個性」を煽られる子どもたち 親密圏の変容を考える のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     キャラ論を調べると学校教室の例がよく出てくるので気になり、60ページ程度のブックレットなら軽く読めるだろうと、本当に気楽に手にとって読んでしまった。後戻りなどできなかった。
     本書は2004年刊行で佐世保の女児同級生殺傷事件を取り上げている。そして彼女たちが事件に関わったのは僕と同じ年齢の時だ。だ

    0
    2013年11月28日

    Posted by ブクログ

    「自分らしさ」について抱いていた疑問への膝を打つような回答だった。踏みこまなさ、過剰に求められる気遣い。「優しい関係」という表現はまさに腑に落ちた!踏み込み踏み込まれ、迷惑は掛け合うもの、という体験がこれからの私たちの現実的な問題解決のモデルになっていくことは、あり得るのだろうか。このブックレットの

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    2000年代前半の出版なので、私の時代を反映している内容であるが、早期に自己承認欲求の問題とキャラ化する若者たちを記述している。

    0
    2017年05月30日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]


    [ 目次 ]
    1 親密圏の重さ、公共圏の軽さ―子どもの事件から見えるもの(親密圏における過剰な配慮;公共圏における他者の不在;「つながり」に強迫された日常)
    2 内閉化する「個性」への憧憬―オンリー・ワンへの強迫観念(生来的な属性としての「個性」;内発的衝動を重視する子どもたち;「

    0
    2010年06月13日

    Posted by ブクログ

    とても薄い本でしたが若者の心境をうまくついているなという印象をうけた。友人との関係においても自己を主張しすぎず互いに傷つけあわないように“優しい関係”を演じているということ・自分らしさ(オンリーワン)を求めている一方で誰より他人からの承認を求めている矛盾により苦しんでいるという意見はそのとおりだと感

    0
    2010年04月21日

    Posted by ブクログ

    SMAPの『世界に一つだけの花』がヒットした2003年の翌年に発行されたブックレット。「もともと特別なOnly one~♪」という最後の歌詞のフレーズに対し、「特別なものを見出せない自分には価値がないかのように思わせる煽りの歌ともいえる」と書かかれており、「うーん、そんなふうに捉える必要があるのか」

    0
    2022年03月18日

    Posted by ブクログ

    中学生向きの小説なんか読むと、本書で語られていることがなんとなく理解できる。分析は鮮やかだし、論理は明快。
    でも思うのが、もうちょっとちゃんとデータを提示してほしいな、ということ。昔と比べて今がそうなのであれば、昔のデータが必要なのだけど、そのあたりの提示が少ないのが気になった。もちろん、こんな薄い

    0
    2015年01月24日

    Posted by ブクログ

    親密圏で素の自分を表出することは、他者との対立の危険をはらむようになったため、装った自分を表現せざるを得ない。ストレートに自分を表出しないことは自己欺瞞であると感じ、親密圏における人間関係が加速度的に重く感じられるようになってきている。

    オンリーワンへの強迫も、はじまりは一律詰め込みに対するアンチ

    0
    2015年06月14日

    Posted by ブクログ

    学校の課題で読みました。
    子供たちの友達関係のこと、個性に対しての考え方などいろいろ書いてあってなるほど、と思うことが多かったです。

    0
    2014年01月26日

    Posted by ブクログ

    ちょっと古いが今も大勢は変わらないのでは。公共圏の人を人と認識できないという表現は面白い。

    「個性」を求められる時代も長くなった。「個性」と「共通性」の総体として個人を捉える視点を教育者は持っているか。

    0
    2014年05月06日

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