金みんじょんのレビュー一覧

  • 誰もが別れる一日

    Posted by ブクログ

    人生の色々なしがらみの中を一日一日耐えるように生きる人々を、激励もせず、悲劇にもせず、ただ寄り添うように描くのが心地良かった

    0
    2025年09月21日
  • はじめてのヴィーガン日記 菜食と動物のはなし

    Posted by ブクログ

    最近、自分で自分自身を大切にできないし、自分を大切にしてくれる他人もいないと思っていた。動物の痛みを知るためにヴィーガンという志向をする。毎日じゃなくても週1回の実践でも世界が少しいい方向に向くなら、そんな行動をとれた自分が誇らしくなるんじゃないかと思った。まずは今日一日、自分の選択でヴィーガンで過ごしてみた。完璧じゃないかもしれないけど、意識的に選択できた自分に達成感があった。

    0
    2025年08月19日
  • はじめてのヴィーガン日記 菜食と動物のはなし

    Posted by ブクログ

    最近読んだ中で一番よかった。
    肉や魚を食べて、美味しくて感動してる時
    地獄のような痛みを受けてる動物たちのことが
    きっとこの先頭から離れないだろうけど、そうやって生きていけなきゃ

    0
    2025年06月09日
  • 「ふつう」の私たちが、誰かの人権を奪うとき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本にはこういう組織、仕組があるのだろうか。デモの過剰鎮圧などで人権が不当に損なわれていないかを監視するためにデモの現場に行ったり、平時に電話などで苦情を受け付けて調査する。自分たちは最後の良心であり、責任を感じる重圧の中でも努めて明るく、誇り高く。慢性的な人手不足で、対応を後回しにして陳情人が自殺した悲しさ。拷問、えん罪、手抜き捜査、外国人労働者への偏見と人権軽視な逮捕、スポーツ選手とコーチ、、、起こっている事象は日本と同じ。そこの裏側、隠ぺい、泣き寝入り、開き直り、、全体を一貫して、事実を書く姿勢、迫力、率直な感情の描写にとても好感。

    0
    2025年05月27日
  • ダーリンはネトウヨ――韓国人留学生の私が日本人とつきあったら

    Posted by ブクログ

    誰かの言葉や態度によって、まるで酸に浸されるように、じわじわと傷ついていくことがある。
    その言葉がはっきりとした「悪意」に基づくものではなく、むしろ何らかの「思いやり」だったり「正義感」に基づくものだった場合、そんな相手の思いに寄り添うことによって、自分が何に対して傷ついているのかすらわからなくなり、さらには、「傷ついている」と思うのは自分に非があるのではないか、とすら思いはじめ、自らの声を奪われたまま、自分を浸しているはずの酸から目を背けていく…。

    本書は、そんな、じっくり人を傷つけ壊していくような差別が、何気ない日常のなかに突然現れ、「見ないようにしよう」としているうちに、ひとを傷つけて

    0
    2024年10月03日
  • ダーリンはネトウヨ――韓国人留学生の私が日本人とつきあったら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ――わたしはあなたの望む「外国人」になろうとした――(本書帯より引用)

    韓国人留学生であるウ・ユンスルさん(通称:うーちゃん)が日本で過ごした11年間に体験した様々な出来事を、ゆるふわタッチの可愛いイラストで描くコミックエッセイです。
    特に何と言ってもカワイイ! と思ったのは、124ページの髪の毛を持ち上げるうーちゃん。内容が重いので、並んでいるイラストに癒しを貰って相殺している感じがします。

    「ダーリンはネトウヨ」という衝撃的なタイトルで、読む前のイメージは「ゴリゴリのヤバイ思想の彼氏がいて、その彼氏に嫌なことを沢山言われる」みたいなものでした。

    しかし、実際に読んでみると少し違ってい

    0
    2024年06月05日
  • ダーリンはネトウヨ――韓国人留学生の私が日本人とつきあったら

    Posted by ブクログ

    韓国人留学生が日本人と付き合った経験を描くコミックエッセイ

    差別を無自覚にやってる人が、普段はいい人というか優しい面もあるっていうのが本当にリアル
    人間は多面体だから付き合うまで見えない部分もあるし..

    心えぐられる内容だけど絵がかわいくてスラスラ読めた

    0
    2024年05月17日
  • ダーリンはネトウヨ――韓国人留学生の私が日本人とつきあったら

    Posted by ブクログ

    『ダーリンはネトウヨ』は、異文化と異なる価値観の中で展開される感動的なロマンス物語です。物語の中心には、韓国からの留学生と日本人のカップルが登場し、愛と偏見に立ち向かい、和解の道を模索します。彼らの恋愛は、異なる文化、価値観、そして社会の対立に挑む壮絶な戦いの一部でもあります。

    この物語は、読者に異文化交流の魅力と困難さを伝え、愛が差別や偏見を乗り越え、人々を結びつける力を示しています。留学生の視点から見る日本社会やネット右翼の問題にも触れつつ、恋人同士がどのようにお互いを理解し、共に成長していくのかを描いています。

    『ダーリンはネトウヨ』は、異文化の壁を越えて広がる愛の物語であり、読者に

    0
    2023年10月15日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    お母さんの記録を読むだけでも涙が溢れてきた。最近フェミニズムを勉強していて、これは女性だけに限らず、すべての人に必要な考え方なのだと思った。
    マイノリティの代表である女性の権利を主張することはマイノリティの人権を守ることの第一歩になるのだ。

    0
    2023年02月06日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    別の本で日韓のフェミニズムの浸透率が言及されていて、フェミニズムが気になり入門書として読んだ。
    他国とはいえ、似たところが多い韓国の事例はとても親近感が湧くとともに、読んでいて気持ち悪くなるところもあった。今まで受けてきた言動や行動が私が女性じゃなかったらそうじゃなかったかもしれない、と思うと気持ち悪くなった。フェミニズムについてもっと理解したいと思える本。

    1
    2022年10月18日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    フェミニズムって誰のもの?

    男でも女でも社会活動するすべての人が無意識のジェンダー差別を受けているのであれば、フェミニズムはその全ての人のためのものである。この本はそう教えてくれた。

    自分が女性あるというだけで、キャリアのブランクを経験せず、夜道を恐れず、夢をあきらめないでいられる社会。男性であるというだけで涙を堪えなくて済む、育児の楽しみや家事の疲れを知る機会を奪われない、そんな社会。女の子がエンジニアを、男の子がネイリストを目指したって何にもおかしくない社会。自分が好きだから選択し、探索できる社会。そういう社会を私も全力で目指したい。

    フェミニズムは簡単じゃない。だからといって、どう

    1
    2022年10月07日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    「百のうち一つを間違えただけで悪い母親になるのに、百のうち一つだけをうまくやれば良い父親になれる社会は正常とはいえない。」
    自分よりも上の世代の男性でフェミニストであることを表明し本を出版する人が出てくるなんて、微かな希望を感じている。悲惨な現状を再確認すると同時にこれを書いているのは男性なんだとという希望で目を輝かせながら読んだ

    1
    2022年07月20日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    自分が「性別差別主義者(セクシスト)」だと気付かされる本だった。

    本の中には具体的な事例がたくさん登場し、
    ●女性が夜道を歩くことを怖がることを理解しない男性
    ●男性同士でいじりあう
    など、自分も無意識に差別的な行動をとっていたと身につまされる部分も多い。

    男性は既成世代(日本でいうところのテレビに出てくる失言議員とか、パワハラ上司とか?)と本質的に変わっていないという指摘は重く、ひょっとしたら自分は変われないのかも知れないという絶望感すらあった。

    それでも、作中の「男だからよくわからないんです、学ばないと」ということばの通り学ばないと平等は実現されない。そして、フェミニズムは男性をも楽

    1
    2022年06月24日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    男性がどのようにフェミニストであることができるか、的な内容。巻末の読書案内までめいっぱい充実している。前半はなかなか読んでいて苦しい話が多いが段々テンポが良くなり一気に読めた。

    0
    2021年12月22日
  • 誰もが別れる一日

    Posted by ブクログ

    「小市民階層の危機と不安、そして新しい未来を模索するためにそれから自立しようとしている存在に極めて深い愛情を持っている作家」解説より。
    そのとおりで「ザ・現代韓国文学」という感じ。読み応えはあり、読ませる力もある。現実的な重さと苦さを味わいたいときには良い本。
    絶望でも大げさな希望でもなく、ジャッジもせず、ただそこにあるがままの姿を誠実に描いている。
    が、現実が重いので、結果的に作品も重い。
    生きることに疲れている人が迂闊に読むとグッタリしてしまうかも。そこに一筋の光を見いだせるかどうかは読者の力に委ねられている、そんな作品。

    0
    2025年07月23日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    面白かった。たくさん学びがあった。自分がフェミニストを名乗るのは少しおこがましさを感じるけど、反セクシストでいようと思った。先日読んだマチズモの話とも繋がる点が多いし、PCとも関連が深いしフェミニズムについてもっと理解したいと思った。作者が言ってるよく知らない事は学んでみなきゃわからないという姿勢には強く共感できる。ベクデルテストのことも知ったので今後そういう視点で観察してみるのもフェミニズムを取り巻く社会環境を理解するのには良さそう。

    0
    2025年04月21日
  • 誰もが別れる一日

    Posted by ブクログ

    20代の姉妹の、ある夫婦の夫の、妻の、中年女性の、
    格差や貧困、差別、介護、結婚生活、子供のことなど社会問題の中で必死に生きる「普通の人々」の「平凡な」暮らし6篇。

    不穏で不安でハッピーな感じではないのに、不思議と暗さや不幸な感じはなく淡々と語られています。
    そこがかえって誰もが抱える普遍的な人生の悩みや重荷といった感じでとても自然に受け止められて、共感を覚え、励まされるような気持ちにさえなります。
    この淡々とさっぱりした感じ、韓国文学の好きなところです。

    0
    2025年03月12日
  • 誰もが別れる一日

    Posted by ブクログ

    서유미 씨의 단편집(ソ・ユミさんの短編集)普通の人々に目を向けた作品を発表しているソ・ユミさん。六編の小説もどれも何処にもいそうな普通の人が主人公だ。모두가 헤어지는 하루(誰もが別れる一日)そして誰でもが感じている疎外感や悲しみ、束縛感や孤立感などをこれでもかと言うように味わいさせてくれる。そして一つだけでもそれからの解放を与えてくれる。韓国でも日本でも現代の都市では生きていく辛さは同じだろうなあ。新しい仕事を見つけるためにバイトを辞めるジンー「エートル」、詩を読み始めた男ー「犬の日々」、ベンチで寝る男ー「休暇」、旅先で失踪した夫ー「うしろ姿の発見」、離婚してサウナに住み着いた男ー「その後

    0
    2025年01月23日
  • ダーリンはネトウヨ――韓国人留学生の私が日本人とつきあったら

    Posted by ブクログ

    本屋さんと喫茶店が融合した文喫へ行ってみた。
    一日、本読み放題で一冊も読まずに帰るのもなあ、という思いで、席の近くに「多様性」の棚があり、そこから。
    ふんわりとしたイラストのマンガで読みやすかった^^

    ダーリンと付き合う前に別の先輩が家まで送ってくれるシーンがあって、「家まで行くのもあれだし、ここでいい?」と配慮してくれてた。でも、ダーリンは何も考えずに、家の前まで。送る・送ってもらうの関係性のなかで、善意で家まで送ってくれてるのに、「ここまでで。」とは言いにくい。そこで配慮してくれる人が素敵だなって思った。
    明らかにうーちゃんはダーリンのおかげで、日本になじめた?し、生活は豊かになったから

    0
    2024年11月26日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    言葉に対して持っているイメージがこの本を手に取ろうとするかどうかに影響を与えると思います
    特徴的な言葉を一旦おいて主張に目を向けるとスッと入ってくる
    固有名詞がコミュニケーションで使われる際には『あれ』『これ』のような指示語に近いもので、人によって同一のものでないということは覚えておきたいです

    0
    2024年04月03日