金みんじょんのレビュー一覧

  • 私は男でフェミニストです

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    フェミニストでなければ、
    セクシストである。

    不均衡な社会から目を背けた、
    傍観や中立はありえない。
    という、著者と上野先生の言葉が印象的。
    正しくそうだ。
    知らないことは 端に落ちる人を無視しているし、(哀れなるもの)目を背ければそれは"関心領域"の世界。

    韓国で

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    2024年03月29日
  • ダーリンはネトウヨ――韓国人留学生の私が日本人とつきあったら

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    日本に留学する韓国人女子。部活動とカレシとの付き合いを通じて感じる文化の違い。存外に切ない展開。

    悪意のない小さな偏見が相手を傷つける。Twitterなどで持ってしまうステレオタイプに苦しめられる。

    ネトウヨという言葉の使い方もダーリンの性格も逆に考えると日本人のステレオタイプなのかもしれない。

    異文化、隣国の理解の難しさ、考えさせられる。

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    2023年12月17日
  • 私は男でフェミニストです

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    本のタイトルでこれは絶対に読みたいと思って、買って
    実際に読んでみてすごくよかった。
    男の人目線の女性軽視をする人の発言を聞いた時の意見、フェミニストになったきっかけとフェミニストが男の人たちから、煙たがられるのはなぜかとか述べてて、
    興味深くてすぐに読んでしまった。

    自分の考えを人に押し付けることはダメだけど、自分の考えは持っておいて相手の考えも尊重する、この気持ちを各々持つことが必要だなと感じる。
    私はこれからも女性軽視する人に対しては屈しない。

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    2023年11月16日
  • 私は男でフェミニストです

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    男子校に勤める韓国の高校教師の男性のフェミニズムとの出会いや、学校現場でどう伝えているかの話。

    フェミニズム以外にも、政治や人権の問題などでも同様に、あまり課題感を感じていない人に正論を叩きつけても心を閉ざしてしまう。そのあたりの伝え方や導入の仕方はさすが授業のプロ。
    このあたりは「真のダイバーシティをめざして」にも多く記載があったが、より具体的にイメージできた。

    女性を取り巻く問題に対して男性がどういう立場に立って動くことができるのか、とても参考になりそう。

    ‐‐
    ★時間とお金のムダ
    ★★普通〜微妙
    ★★★まあよかった
    ★★★★心が動いた(感動した、意表をつかれた、ショックだった)

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    2023年07月19日
  • 私は男でフェミニストです

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    ネタバレ

    「男だからよくわからないんです。学ばないと」
    この言葉、本当に素敵。本質。

    著者のフェミニズムをなぜ男が学ぶのかという問いに対し、後輩はこう答えた。
    韓国では朱子学の影響か、女性が家庭の仕事をするという文化が日本よりも強く残っているようだ。著者も辛そうな母を見て育ち、フェミニズムを考えるときは母親を思い出せと言っている。
    韓国の男子進学校で国語教師として教鞭をとり、日々囲まれる数百人以上の若い男子に、男女が平等ではない事、それを放置してはいけないことを伝えている。

    狩猟時代は安定的に食料を得られる草摘みや貝拾いを担う女性の方が、たまにしか成功しない狩をする男性よりも地位が高く、母系社会であ

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    2023年04月16日
  • 誰もが別れる一日

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    さらりと読んだんだけれど何箇所か、すごく刺さる文章があった。子どもが生まれてずっと一緒にいて毎日を必死ですごして、そういう生活が終わって復職するときに感じた寂しさをはっきりさせてくれた文章だった。必死で気がつかなかったけど、ここは私の人生でたぶんものすごく重要な部分だった。それがどこかで分かっていたから、写真を撮ってアルバムを作って何とか保存しようともがいた。
    「同時代性を信用しない」と言っていたのは、山田詠美だったか。今なら分かる。それは本当だ。今がどんなに大切な時か、自分で分かっているつもりの時は本当には分かっていなかったんだと、その時間が終わってからやっと分かる。

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    2025年03月12日
  • 誰もが別れる一日

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    貧困、離婚、失踪、認知症の母親、問題をかかえ、それでも何とかいい方向にと思いを巡らすが、なかなかうまくいかない。

    報われない話に気が滅入ったが、実際一度落ちるとなかなか元には戻れない。現実を突きつけられた気がする。

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    2025年02月26日
  • 「ふつう」の私たちが、誰かの人権を奪うとき

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    ネタバレ

    人権を守る立場でありながら実効的な力を持てない調査官の視点で語られる事例たち。

    特に印象に残るのは「人権感受性」と「人類の枠だけではない人権」への考察。

    前者は、例えば自分以外の他者の共通言語が「手話」だった場合。
    常識となるマジョリティが逆転することでそこで配慮される人権の形が変わるような表現がありました。
    要はそこの感受性の向上も必要だという課題提起。

    後者は人種、男女、ジェンダーなど様々な壁を越えてきた(越えつつある)人権という意識。
    作者が感じた飼い猫への憐憫、他方映画撮影での動物虐待。
    家族パートナーと同じくらい大切にされる命がある一方、何の意味もなく使い捨てるかのように消費さ

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    2025年01月26日
  • 誰もが別れる一日

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    kbookフェスティバルにて、この本と作者ソ・ユミさんについて、共訳された金みんじょんさんと斎藤真理子さんの対談を聞くことができた。
    サインをもらいたかったのもあるが、二人のお話を聞いて、この作家の作品を読んでみたいと思い、対談終了後即売場にて購入した。

    6遍からなる短編集。20代から50代の主人公の、ある一日を描いている。
    決して幸せとは言えない日々をなんとか生きている人たち。どうにか今の現実から抜け出そうとも、どうしたら抜け出せるのか見出せない。もしくは、変わらなければと思いながらも、甘んじてしまう日々。

    一番最初にある「エートル」は、デパートのパン屋さんでアルバイトしながら妹とソウル

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    2024年12月08日
  • ダーリンはネトウヨ――韓国人留学生の私が日本人とつきあったら

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    私には、韓国をはじめ
    色々な国の友達がいる
    何をもって差別なのか?
    根本的にわからないような言葉を
    普通に言ってたところが
    私にもある
    、、、この本を読んで、気付いた
    私は
    色々まだまだ知らなだ過ぎている

    韓国人2世の友達は
    普通に接する私を喜んでいる
    けど、私は彼女に
    本当に普通に接してるんだろうか?
    言葉、まちがっていて
    傷つけてないだろうか、、、

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    2024年02月14日
  • 私は男でフェミニストです

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    韓国の地方で男子校の教師をしていてフェミニストを自称する男性のエッセイ。やっぱりという感じだが、フェミニストへの入り口は自身の母の生き方を思ってのことだとか。
    書いてあることは「ふーん」って感じで、自分としては目からウロコとか認識が変わったってほどじゃないんだけど、こういう本が日本にあるかなと思うとどうだろう。あるのかもしれないけど、ここまで知られていないだろうな。この本だって、韓国の本だからちょっと話題になっているけど、日本人が書いていたら話題になったかと思うとどうだろう。
    巻末にけっこうな数の本が紹介されていたけど、韓国以外の本でも未邦訳の本がけっこうあった。韓国も男尊女卑の社会だといわれ

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    2022年05月15日