金みんじょんのレビュー一覧
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서유미 씨의 단편집(ソ・ユミさんの短編集)普通の人々に目を向けた作品を発表しているソ・ユミさん。六編の小説もどれも何処にもいそうな普通の人が主人公だ。모두가 헤어지는 하루(誰もが別れる一日)そして誰でもが感じている疎外感や悲しみ、束縛感や孤立感などをこれでもかと言うように味わいさせてくれる。そして一つだけでもそれからの解放を与えてくれる。韓国でも日本でも現代の都市では生きていく辛さは同じだろうなあ。新しい仕事を見つけるためにバイトを辞めるジンー「エートル」、詩を読み始めた男ー「犬の日々」、ベンチで寝る男ー「休暇」、旅先で失踪した夫ー「うしろ姿の発見」、離婚してサウナに住み着いた男ー「その後の人生」、夫と離婚してひとり暮らしをする女ー「変わっていく」。
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本屋さんと喫茶店が融合した文喫へ行ってみた。
一日、本読み放題で一冊も読まずに帰るのもなあ、という思いで、席の近くに「多様性」の棚があり、そこから。
ふんわりとしたイラストのマンガで読みやすかった^^
ダーリンと付き合う前に別の先輩が家まで送ってくれるシーンがあって、「家まで行くのもあれだし、ここでいい?」と配慮してくれてた。でも、ダーリンは何も考えずに、家の前まで。送る・送ってもらうの関係性のなかで、善意で家まで送ってくれてるのに、「ここまでで。」とは言いにくい。そこで配慮してくれる人が素敵だなって思った。
明らかにうーちゃんはダーリンのおかげで、日本になじめた?し、生活は豊かになったから、ないがしろにはできない…もしそういったネトウヨのような側面はその人を良く知っていくからこそ、見えてくる側面でもあるわけだし、難しいね。
うーちゃんにとっては、ネトウヨにふれる機会がダーリンが始めてだったのかもしれないけど、知ってしまった以上、世の中にあふれるそれが気になってしかたない。何もできないけど、何もせずにはいられないのだ。
「日本語、上手ですね」これは日本人レベルの人には使わない。日本語に関わる身として重い言葉だった。 -
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男子校に勤める韓国の高校教師の男性のフェミニズムとの出会いや、学校現場でどう伝えているかの話。
フェミニズム以外にも、政治や人権の問題などでも同様に、あまり課題感を感じていない人に正論を叩きつけても心を閉ざしてしまう。そのあたりの伝え方や導入の仕方はさすが授業のプロ。
このあたりは「真のダイバーシティをめざして」にも多く記載があったが、より具体的にイメージできた。
女性を取り巻く問題に対して男性がどういう立場に立って動くことができるのか、とても参考になりそう。
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★時間とお金のムダ
★★普通〜微妙
★★★まあよかった
★★★★心が動いた(感動した、意表をつかれた、ショックだった)
★★★★★人生の本棚に入れたい -
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ネタバレ「男だからよくわからないんです。学ばないと」
この言葉、本当に素敵。本質。
著者のフェミニズムをなぜ男が学ぶのかという問いに対し、後輩はこう答えた。
韓国では朱子学の影響か、女性が家庭の仕事をするという文化が日本よりも強く残っているようだ。著者も辛そうな母を見て育ち、フェミニズムを考えるときは母親を思い出せと言っている。
韓国の男子進学校で国語教師として教鞭をとり、日々囲まれる数百人以上の若い男子に、男女が平等ではない事、それを放置してはいけないことを伝えている。
狩猟時代は安定的に食料を得られる草摘みや貝拾いを担う女性の方が、たまにしか成功しない狩をする男性よりも地位が高く、母系社会であったが、農耕が始まると体力的に優位な男性が力をもち、それが1万年続いている。
漢字熟語は基本的に優位な方が最初にくる(例 男女)が、否定的は性的意味があるときは女性が上にくる、といった話もある。
本書の中で多く割合がさかれているのが、韓国の中でどのような事件、出来事があり、フェミニズムが戦ってきたかということ。
男性がフェミニズムの話をむけられると、自分が非難されているような気持ちになるのか、多くが居心地悪そうな顔になる。そういう世界を変えていきたい。 -
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さらりと読んだんだけれど何箇所か、すごく刺さる文章があった。子どもが生まれてずっと一緒にいて毎日を必死ですごして、そういう生活が終わって復職するときに感じた寂しさをはっきりさせてくれた文章だった。必死で気がつかなかったけど、ここは私の人生でたぶんものすごく重要な部分だった。それがどこかで分かっていたから、写真を撮ってアルバムを作って何とか保存しようともがいた。
「同時代性を信用しない」と言っていたのは、山田詠美だったか。今なら分かる。それは本当だ。今がどんなに大切な時か、自分で分かっているつもりの時は本当には分かっていなかったんだと、その時間が終わってからやっと分かる。 -
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ネタバレ人権を守る立場でありながら実効的な力を持てない調査官の視点で語られる事例たち。
特に印象に残るのは「人権感受性」と「人類の枠だけではない人権」への考察。
前者は、例えば自分以外の他者の共通言語が「手話」だった場合。
常識となるマジョリティが逆転することでそこで配慮される人権の形が変わるような表現がありました。
要はそこの感受性の向上も必要だという課題提起。
後者は人種、男女、ジェンダーなど様々な壁を越えてきた(越えつつある)人権という意識。
作者が感じた飼い猫への憐憫、他方映画撮影での動物虐待。
家族パートナーと同じくらい大切にされる命がある一方、何の意味もなく使い捨てるかのように消費される動物たち。
人類だけが人権を叫ぶ時代からさらに声なき者たちの「人権」もすくい上げることが求められているという示唆はとても共感できるものでした。
他のエピソードでももどかしさ、やるせなさ、焦燥感や無力感などはよく伝わりました。
学者やお偉方の視点でなく時折入る一般市民的な描写が読者の視点に近づけてくれています。
ただ基本的には韓国の話なので組織や制度の面でピンと来ない部分もありますがそれはやむ無しですね。
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kbookフェスティバルにて、この本と作者ソ・ユミさんについて、共訳された金みんじょんさんと斎藤真理子さんの対談を聞くことができた。
サインをもらいたかったのもあるが、二人のお話を聞いて、この作家の作品を読んでみたいと思い、対談終了後即売場にて購入した。
6遍からなる短編集。20代から50代の主人公の、ある一日を描いている。
決して幸せとは言えない日々をなんとか生きている人たち。どうにか今の現実から抜け出そうとも、どうしたら抜け出せるのか見出せない。もしくは、変わらなければと思いながらも、甘んじてしまう日々。
一番最初にある「エートル」は、デパートのパン屋さんでアルバイトしながら妹とソウルで暮らす30代の女性。大学を卒業後の自分の生活を思い出した。先の見えない薄暗い不安定で孤独な毎日。キラキラしたまわりの世界がまるで自分のいる場所からはとても遠く感じていたあの頃…。
性売買の仕事から抜け出したいがそれができずにいる男の「犬の日々」、夫が突然消えた妻の困惑と苛立ちを描いた「後ろ姿の発見」など。
最後に綴られた「変わっていく」は、子育ての描写が自分の記憶と重なって胸がざわざわした。主人公の母が認知症になり老人ホームに送り届けるその日、娘が産気づく。
いつも意地悪いことばかり言っていた母の笑顔。
うれしいのか悲しいのか。
その顔だけが記憶された日。一方では新しい命の誕生に戸惑う娘。
どの話もその後主人公どうなったのか、何かが変わるのか、答えは出ない。
だけど、自分と重なる感情や情景が物語として語られたとき、人は生きる希望やわずかな励みを感じるのではないかと思う。
絶望の中にもかすかな支えを見つけ、なんとかその日をやり過ごす力を。
そんなふうに感じた一冊。
Kbookフェスティバルに行かなければ読まなかったかもしれない。こういう出会いはうれしい。
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韓国の地方で男子校の教師をしていてフェミニストを自称する男性のエッセイ。やっぱりという感じだが、フェミニストへの入り口は自身の母の生き方を思ってのことだとか。
書いてあることは「ふーん」って感じで、自分としては目からウロコとか認識が変わったってほどじゃないんだけど、こういう本が日本にあるかなと思うとどうだろう。あるのかもしれないけど、ここまで知られていないだろうな。この本だって、韓国の本だからちょっと話題になっているけど、日本人が書いていたら話題になったかと思うとどうだろう。
巻末にけっこうな数の本が紹介されていたけど、韓国以外の本でも未邦訳の本がけっこうあった。韓国も男尊女卑の社会だといわれてるけど、きっと変化のスピードは韓国のほうが早いよね。