案内人の過去が紐解かれる。
死とはなんだったのか?
そして出会うカミサマ。
虚の水路で死者の案内人をしていたときも、
ランプと共に居たときも、
彼の心の奥底にあったものとは。
温かいのか冷たいのかもわからない。
ただやわらかい。
表面は白い。
それはあの時の彼女の手のように。
中は深い緋に似た紫。
それは彼の衣服のように。
飲み込んだ先で、
消えていく甘みは待ってはくれない
僕は繋ぎ止めようとする
君が消えてしまわないように
僕は指を解こうとする
君がひとりで立ち上がれるように
葡萄を包んだ大福のような一話。