グルナ編集部のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
世界にはまず黒があった。
トウカの語られる過去は、真っ暗な水路の世界。でもその旅路はこれまでの彼を肯定してくれて、これからの彼を肯定しようとする道のりだった。
真っ暗世界でも水の音や船の音、人の声がして、温度がして、恐ろしさはなく、寂しさもなく。そのなかで温かいスープを一緒に飲むことのよろこび。会話を交わすことの楽しさ。トウカがスープを提案してその味を共有した流れは造られた体験だったけれど、渡し守の去り行く者への想いの在り方があったから二人で出来た行為だったんだなと思う。
世界にはまず黒があった。空の色だ。影の色だ。墨の色だ。君の色だ。
古代エジプトでは、黒はナイル川から湧き出る黒土から連想される、豊穣と再生の色だ。 -
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匿名
ネタバレ 購入済みこれまた濃い新キャラ登場(笑)
私が思っていた以上に、ナガツキくんにとってトウカさんは大事な人なんだなぁ、と思うと同時に、ナガツキくんは大事な人を失うことをとても恐れているのだとひしひしと感じました。
そしてトウカさん、彼が「何者だったか」の答えがそうきましたか!一体なぜそうなったのか気になります。
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購入済み
絵が美しい!
無料で読んで気に入ったので購入しました!
とにかく絵の描き込みが細かくて美しい。
まるで絵本の中に入ったようで、全ページカラーで見てみたい気持ちになります。
ストーリーもとても好みなので、お気に入りの作品です! -