あらすじ
「俺とステラは天と地よりも遠い――」
ラビに血を吸われすぎてしまい、激しい頭痛と倦怠感に苦しむステラ。
ふらつく身体を引きずりながらも、姿を消していたラビを見つけに外に出たステラだったが、ラビはそんなステラを拒み――?
ひたむきな少女とすべてを諦めた吸血鬼、二人が織りなす切なくも美しい愛と呪いの物語。
本作ヒロインのステラは、「現実は何もしなければ何も起こらない。だから私はできることを目一杯するし諦めない」という信条の下、困っている人を見かけたら放っておけない強くて優しい心の持ち主。
だからこそ、妹リリネットの身代わりとして、自ら「怪物の花嫁」になることを決意します。
そして、「花嫁」として出会ったラビが幼い頃から「怪物」と疎まれてきた悲しい過去を持つ人物だと知り、いてもたってもいられず、ラビに対して自分に何ができるかをまた模索し始めます。
一方で、初めはステラのことを変な女だとうっとうしく思っていたけれど、いつも優しく光のほうへ導いてくれる姿を見て、自分なんてと諦めていた心が動かされていくラビ。
ぎこちなく、でもどんどん近づいていく二人の距離に、きゅんきゅんとドキドキが止まりません!
ちょっと大人な異世界純愛ストーリーを、ぜひご一読ください!
感情タグBEST3
「好き」に心が震えた名作。
ブックライブさんでレビューを書くのは、これが初めてです。
珠森ベティさんの作品は現代ものも拝読して、とても魅力ある作品を描かれる漫画家さんだと思っていました。
本作品はまたガラリと設定が変わり、おとぎ話に迷い込んだようなふわふわした感覚のファンタジーでありつつ、それだけでは済まさないのだろうという予感とのギャップに期待もありました。
一見は能天気とも思えるステラ嬢ですが、心の芯が強靭な女性であるヒロイン像も素敵です。徹底した優しさの裏にあるタフネス。
厳しい状況において優しく在り続ける人は、強い人に他なりません。
また、そうしたヒロインでなければ到底、永い年月を暗い闇の中、孤独に過ごして冷え切った吸血鬼・ラビの心を射止めることもなかったでしょう。
絶望して人に期待しない心理は自己防衛。
そして、彼の傷の深さの表われでもあります。
悪役を生まれながらに押しつけられ、家庭の温もりも知らずに育ったことなどを思えば、無理もない話です。
だからこそ、小さく強く輝く「ステラ」は、彼の赤い瞳に何より眩しく映ったのだと思います。
ようやく明るい世界に踏み出した矢先、我を忘れステラに乱暴な吸血行為を働いてしまったラビの心はまたもや暗転。
希望を抱き始めていたから猶の事、暗転による絶望の深さは計り知れないものとなります。再び凍てついたラビは、ステラを拒絶します。
もう傷つけたくない。
もう傷つきたくない。
彼はまるで、怯える子供でした。
そこに食い下がるステラ嬢の姿は髪の毛もボサボサで、顔もくしゃくしゃでした。必死の形相だと見るからに判ります。
美しく着飾ってもいない、丁寧に施された化粧もない。
ラビに告げた言葉も、たった一言。
「好き」
あなたが好きという、それだけを繰り返す。
美しく洗練された詩のような愛の告白ではなく、素朴で真っ直ぐな、実にステラ嬢らしい言葉でした。
目を瞠ったラビ。
女性はかくも強く可憐な生き物です。
凄いな、と思いました。
ステラの心情もラビの心情も、ダイレクトに無理なく伝わる。
画力、想像力、表現力。それら全てが備わっていなければ、こんな場面は生まれなかったでしょう。
久し振りに心が震えました。
各キャラクターの人物像も丁寧に考えられていますね。
それぞれの心情を読者に伝える為に、台詞がないコマも多い。けれど必須のコマ。
舞台の観客になったような、極上のひと時に浸れます。
心より感謝を。応援しております。
好き!!!!
毎回思うのですが、面白すぎて読み終わりたくなくて、読み進めながら「お願いまだ終わらないで…!」と願ってしまうくらい最高です(泣)
やっと二人が自分を曝け出して、等身大で向き合えた瞬間なのかなと、良かったねぇぇぇ…!って涙ちょちょぎれてました。言葉遣いの変化なども感じられて尊いがすぎる最高の回でした!次回を読むのが待ちきれないです!!
(T^T)えーん
ラビの凹みようと来たら…そりゃそーだよなぁ!大事な大事なステラを無意識であんな状態にさせちゃったんだもの(;;)ステラも本当に辛そう、今にも倒れそうなのにラビを探して回ってやっと見つけたね。ステラをこれ以上傷つけたくないからラビは距離を置こうとしたけど、今回のステラは強かったね!!ラビに気持ちを何度も何度も伝えて2人の絆は前よりも強くなったと信じてるよ!
やっと
くっついたのに、落ち着かないし。ふたりが離れてしまう。何とかして、吸血鬼くん!!この2人の近くて遠い存在がほんとに辛い
まず作画の美しさに見惚れます。
孤独な吸血鬼として愛を諦めていたヒーローの前に吸血鬼耐性の高いステラというヒロインが現れた。
諦めていた幸せが手に入りそうだったのに、吸血鬼の本能が牙を剥きその期待を打ち砕く。
自分に絶望しヒロインから逃げるヒーロー。
それでもあなたが好きとすがるヒロイン。
絵の美しさが相まって耽美的な世界に誘われます。