山岸凉子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
山岸涼子短編集「艮」。怪異と恐怖4編収録です。
『時計草』がとても読後が悪くてとてもよい。
後悔先に立たず、の話なのですが、圧倒的な手遅れ感から来る絶望がひどいです。それがいい。
主人公が若き日の姿で経験したヴィジョンクエスト。若き自分の姿になったのは、自分自身が一番輝いていたであろう時期を無意識に映し出したからで、心理的には臨終間際の現在でも、過去を振り返りやり直せていたら、という希望に縋ってしまっているのだろうなと思いました。もう取り戻せないのに。ヨルシカの“負け犬だから思い出しかないんだ“が刺さるでしょうね、この人には。いや、自覚がこの瞬間までなかったのだから、刺さらないのか。
一番絶望を感じたのは、瞼を持ち上げられている場面か。瞼を持ち上げるという行為でさえ自力で行えなくなってしまったのに、人生をやり直したいと思う気持ちに突き動かされるというのは、残酷でしかない。
いまさら何もできないんだよあなたは、と突きつけられる。
とんでもなく後味の悪い『時計草』でした。 -
ネタバレ 購入済み
ネコの話が良かった
保護猫を引き取ってたのは素敵です。
でも、どうしても慣れない猫っているんですね。
残ったコバンくんが幸せそうで良かったです。 -
ネタバレ 購入済み
最高
山岸凉子先生は、デジタル書籍反対派の聞いていたので悲しく思ってたのですが、ついに解禁したそうで感激です。
メディアは怖かったです。娘がかわいそう。美人でしっかりした、母親に似てない素敵な女性なのに。 -
ネタバレ 購入済み
何度も読み返しては涙するラスト
連載時にあれほど泣いたというのに。。数十年たった今でも涙が
止まらず、それでも読み返してしまう。今度こそ厩戸王子は幸せになれるのではないかと期待して読んでしまう。
今でこそLGBTの権利や認知が日本でも僅かに浸透してきたけれど、ほんの数年前迄は認められていなかった(現在でも建前と本音は別モノで実際は遅れて
ると感じる)
魂を引かれ会う二人の永遠の別離、大地に走る亀裂、完璧すぎてまた泣いてしまった。誰も幸せになれてない!ずっと心に刺さるから永遠の名作なのですね!
うまやこは毛人クリソツの山背にあれほど愛されて、ある意味厩戸王子の欲望を具現化した姫だが、厩戸王子は死後も自分の願望を消さなくてはならなかったのでしょうか。。
こうして厩戸王子に思いを馳せる、至福の時間を再び頂いて感謝です!山岸先生、ありがとうございます‼