永井玲衣のレビュー一覧

  • これがそうなのか

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    詩というかエッセイというか。何かメッセージを受け取るというより、感覚を受け取るような文。心に余裕がある時に味わうように読みたい。

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    2026年05月11日
  • 水中の哲学者たち

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    理論で説明しない五感で感じる哲学だと思った。
    無数の問いの前に壁がある感覚も、なのに遠くに行く感覚もこれ知ってる、と思いながら読んだ。
    世界の真理に触れたくなる気持ちはなんで備わってるんだろう。エウレカしたいなあ。

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    2026年05月02日
  • 世界の適切な保存

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    前作の水中の哲学者?という本がとても好きだったので、こちらも読んでみました。
    思ってたものとは違ったけど、永井玲さんがどんな人なのかは伝わってくる。

    この本を読んで、中学生の頃、世界の紛争をまとめる授業があったことを思い出しました。
    調べていく中で、残虐で酷い行為がいかに行われているか、その結果人間(殺され方や死体)がどうなるかを「生」でみた気がしました。みた時は、吐き気がしたり頭痛がしたり、ひどく身体が影響を受けていました。私はそれを皆に伝えるためには、まとめるのではなく、私が読んだものと同じものを一言一句違わず資料にまとめることを提案しました←この時点で普通の中学生じゃない笑 でもそうしないと、この悲惨さが伝わらないと思ったから、伝えるってこういうことなんじゃないだろうかと思ったから。
    結局、先生にはもちろん却下されましたが…。「中学生には早い」などと、包丁を優しい毛布で包んでみたところで、それで何が伝わるのか。もちろん、世界はこんなにもひどいんだ!ということを自信たっぷり教えたいわけじゃなかったけど、「伝える」って難しいなぁと思った思春期でした。

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    2026年05月02日
  • さみしくてごめん

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    最初の日記のところは面白くて笑いが止まらなく読むスピードが止まりませんでした。
    しかし、後半の哲学交じりのエッセイ?には理解があまりできず読むスピードが落ちてしまいやはり哲学というのは難しいのかな?と思ってしまいました。
    永井さんの日記は大好きなので日記だけの本は絶対欲しいと思いました!

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    2026年05月01日
  • 世界の適切な保存

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    前半の淡く不確かながらも違和感を持った思索と、自分と世界の距離の保存方法がほとんど自分と同じで驚く。わからないから耳を傾ける。わかろうとする。それでもわかりあえない。若い頃はそれは絶望に値することだった。わかりあえないものだと思っていても。

    けれど、その「わからなさ」は、決して自分と誰かのあいだだけに留まるものではなかったのだと思う。自分の内側で感じていた距離や不確かさは、そのまま世界の広がりへと接続している。

    大人になって随分経つが、わからないこと、わかりあえないことが理解できるようになった。そうやって世界を保存していくことは、とてつもなく孤独ではある。

    その孤独の延長線上に、震災やパレスチナの問題のような、あまりにも大きな現実がある。到底理解しきれない出来事や、受け止めきれない他者の痛み。それでも、それらもまた「わからなさ」の中にある。

    私たちは無力だ。それでも耳を傾ける。耳は傾けるのだ。わからないから。

    枡野浩一、稲村弘、リチャード・ブローディガン、宮沢賢治らの文章にある哲学を紐解いてみせてくれるのも新しい。根底には小沢健二という人がいるのでは?引き寄せられるいつも小沢に。

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    2026年03月21日
  • これがそうなのか

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    永井さんの頭の中を完璧に理解するにはまだまだ未熟だ。脆くはかない文章で淡々と提示してくるこれがそうなのか、と。ごくごくシンプルだけどたくさん考える人なのかな。ブルーの表紙の本も読んでみたいかも

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    2026年03月12日
  • これがそうなのか

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    ネタバレ

    永井玲衣の独特な語り口が好きだ。
    それはどこが過去に出会った親しかった女性に似ている。哲学対話にも興味があるので読んでいる。読んで新しいことを知るというよりは、なんかそんなことも考えたことあるなぁとか、そんなこと考えたことなかったなぁと、親しい人と何気ない会話をしているようなそんな感覚になる。
    読み終わってこれといった学びはないけど、日常の出来事の新しい切り口というか、着眼点を得られるような感覚がある。

    印象的だったところは、ハンセン病の被害者のうた。
    会いに来てください明かりがきえるから 辻村みつ子
    どうぶつ会議のラストシーン。ケストナー自身の姿。周りに馬鹿にされながらも試み続ける、あえなく失敗したとしても、またすぐにはじめようとする、それが作家の仕事なのだと。
    そして最後のおれたちがこわいか?
    10歳になる頃、アメリカ同時多発テロ事件、20歳になる頃東日本大震災、30歳になる頃、新型コロナウイルスが世界を覆った。わたしはそういう時代を生きた。

    他者は脅威だか、なくてはならない。自分だけの世界に引きこもっていても何も始まらない。生まれて生きてるのになぜ死ぬのか。この宇宙はなぜこうも広いのにいま自分はここにいるのか。
    問いが止まらない生き方をしていくこと。自分という他者とともに。
    目的はないとダメなのか?そんなことはない。答えもないけど、問うこと。それをシェアすること。語り合うことを大切にしていきたい。ただ、あんまり語り合える人いないんだよなぁ…

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    2026年02月28日
  • これがそうなのか

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    最後まで、こういうことかと膝を打つような思いは得られなかったというよりそもそもそういう本ではなかったんだな。
    この世には、夥しく無数の言葉があって、確かに、そういうことかとハッとくるような体験は数多くしてきたし、問いの答えに思えたその言葉が、まだその裏にというか、違う言葉を隠しているというようなことも多くある。
    ではさて、この著者は、これを書き世に出すことで、何を示したかったのだろうというその答えは、一読では見つけられなかった…

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    2026年02月19日
  • さみしくてごめん

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    哲学者は詩人……いや詩人が哲学者になるのかな。
    感じたこと、考えていることが、たくさんたくさんあって、それを言葉にしてあふれさせる時、それを削ぎ落として作品にするのが詩人、言葉を尽くして伝えようとするのが哲学者なのかなという気がした。
    私も、ものすごく細かいことをいろいろ考えるタイプなので、著者の主催する哲学対話の場に行ったら、たくさん喋れるような気がする。
    くだらない、とか、めんどくさい、とか思われそうで、いつもは言葉を押し込めているけれど。

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    2026年02月14日
  • これがそうなのか

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    永井さんの哲学対話は考えさせられる。答えは分からない。自由に言葉を発信できる時代だから、その言葉の本来の意味や、その言葉が人を傷つけるものではないかを、今一度自分の中で考えねばと思わされた本だった。

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    2026年02月11日
  • これがそうなのか

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    相槌、日本人独特なのかあ。
    確かにラジオの対談とか聞いていると相槌ばかりが耳に入ってきてしまう時がある。
    普段使っている何気ない言葉、他者の言葉にも意識を向けてみようと思う。

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    2026年02月08日
  • さみしくてごめん

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    鈴木保奈美の本の番組にみうらじゅんが出てて、その中のランキングコーナーの売れてる本にあったので読んでみた。
    コロナ禍の日記と雑誌などから集めたエッセイ。
    LINEの打ち間違い、散歩、サッカー、やさしさ、色んなものを哲学者の目から見つめ直します。

    哲学者というと、「昔の偉い人がこう言っていた」的な引用がたくさんあるのかと思ったら、そうでもなくて読みやすかった。それでいて、埴谷雄高や井伏鱒二、寺山修司、まだ読んだことない昭和の文化人の本に興味を持てたりもした。

    「会社名」のところに「哲学研究者」と書かれた関係者パスを首に下げてサッカーを観戦すると、サッカー観戦記に一人の選手名も出てこないのが興味深い。

    なので、笑えたり勉強になるところも多かったのだけど、「この人は何をグダグダ書いているのだ?」というところも結構あった。特にタイトルになってる「さみしさ」の下りとか。この辺は僕があまり「エモさ」とかわからないからかもしれない。

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    2026年01月31日
  • 世界の適切な保存

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    視点がとてもいいなと思った。言い間違いやよどみ、沈黙をこんなに丁寧に肯定的に捉えてくれる人がいるのはこころ強い。

    一方で、文章は1テーマにつき半分の量でもよかったかなと思う。音声で聞くと違うのかもしれないかど、文字だと似たような言い回しの反復が多くて、逆に言いたいことがぼやけているように感じた。

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    2026年01月06日
  • 世界の適切な保存

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    ネタバレ

    前作よりも日記っぽかった。テーマに関連して引用される詩や小説の文章にまんまとぐっと来た。

    「しゃぼん玉なんども食べようとしてるゾンビになってもきみはきみだな(野村日魚子)」
    って詩でうっかり泣いた。駅のホームで。ゾンビになってもわたしはわたしだなって思ってくれる存在がいたらどんなにいいんだろう。お別れしてもまた会えたならそれでチャラよ。

    たびたび3.11や地域紛争での虐殺の話などが差し込まれて、忘れちゃいけないこととか知らないといけないことがあるのを思い出す。

    「家が流されてなくて、ずるいね」(179頁)

    強烈すぎる。

    あの日地震が起きたとき、山形でこんなに揺れてるんだから遂に宮城県沖地震が来たんだ!絶対お父さん死んじゃった!って思った。電気の点かない極寒の部屋でハムスターとふたり(ふたり?)、非常用のラジオ引っ張り出して心細い夜を過ごした。

    運良くわたしは家族を失わなかったし、友だちもみんな生きてた。宮城県出身だけど、何も失ってない。ずるいよな。
    3.11の被災者の言葉が書いてある本を読みたいなと思ったよ。

    本、毎日「死にたいなあ」と思う自分の日常がぜんぜん尊いものであることを思い出させてくれる。がんばるよ。

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    2025年12月19日
  • 世界の適切な保存

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    時間はどんどん過ぎて、世界は変わっていく。
    その一コマの切り取り方が独特で、些細な日常もこんな捉え方ができるのかという気付きがたくさんあった。
    その一つ一つは、正直わかったようなわからないような。哲学ってそういうものなんだろうか。
    心に残ったのは「かくれる」。
    好きな人、大切な人の一部になることが、その人を保存することになるという気持ち。
    適切に保存しようと思うあまり、体の一部を食べてしまいたいという欲求が生まれる。
    少し前に読んだ「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った」と通じるところがあるなと思い出した。
    何かが消える、失われる、忘れられることに、多くの人は無意識のうちに恐怖を感じているのだなぁ。

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    2025年08月31日