夢見里龍のレビュー一覧

  • 奇妙な家についての注意喚起

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    こっっっっっっっわ( ; ; )
    これが物凄く怖いか、冷静に読めるかはひとによって大きく異なりそうではある。
    ただ、私は昔観た『残穢』(映画のほう)でしっかりトラウマ形成されたタイプなので、似た感覚を覚えた。
    (本書でも原作のほうの『残穢』に一瞬触れられていましたね)

    家というものは、最も落ち着ける場所であり最もプライベートな場所であるという認識があるので、その家に裏切られるような話を怖いと感じるのかもしれない。これもまた「箱」の中にいる者であるゆえの恐怖なのだろうか。
    あるいは我が家では私が子どもの頃から、夜中、私の部屋を出たところにあるダイニングを、玄関方面からリビング方面にひとのよう

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    2025年09月28日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    物語だと思っていたら実話??
    奇妙な家を建てている建築家ではないかと思われる怪異を考察する女性と作家自身が考察を重ねながらやがてホンモノの怪異と遭遇していくはなし。
    モキュメンタリー系は読み尽くしてる気もしてたけどけっこう当たりで面白かった!!
    三津田信三先生のはなしと似ていたので余計面白かったのかも。
    家って安心できる場所のはずだけど、汚くしてたら護ってくれないって小野不由美先生の本にあったの思い出した。
    今、変な音を出しながらマンション通路を歩いていったやつがいる。たぶん孤独死したひとの家に住んでいるやつだと思う。
    ねー家って本当に安心できる??

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    2025年09月13日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    カクヨム発なので調べれば前半だけはお試しで読める。
    最近人気のホラー小説の主要なエッセンスがまんべんなく入っている。
    具体的にいうなら三津田信三と背筋と芦花公園(敬称略)がバランス良く配分されている感じ。

    こう書くとネガティブな評価に見えちゃうかもしれないけど、
    ホラーというジャンルは秘伝の継ぎ足しのタレ系ジャンルなので、恐怖を喚起させる存在や、手法や、終わり方が受け継がれて、そこからアレンジをして、新しい名作が生まれていく文化だと思う。
    そういう意味で、この話もホラーの主流がまだまだこの家系にあるんだな!って感じられて、面白かった。

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    2025年08月15日
  • 後宮見鬼の嫁入り2

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    愛憎の中に咲く夫婦愛

    前巻から話は進み、令冥が嫁入りした神サマである神喰との関係は更に進みます。
    令冥は神の視点を得て覚悟を決め、神喰は影響を受けて人間らしい弱さを持つように。二人の変化はすれ違いも生みますが話し合って乗り越えるのも夫婦らしさです。

    ふたりが挑むのは因縁を巡る大事件。
    時に尊く時におぞましい人の思いを見せつけられました。
    愛憎、複雑な心情が丁寧に描かれています。令冥と神喰以外にも魅力的な関係のキャラクターが出てきて大満足の面白さでした。

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    2025年08月15日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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     令和七年一月二日、〈私〉こと夢見里龍は、Xにある書き込みをした。忘れてしまいたいほど怖い話があるのだが、カクヨムに投稿するべきか、と。現代ホラーを中心に担当してきたKADOKAWA編集者の若倉氏と企画を練っていた際、〈私〉はその時の話を小説として書くことになる。奇妙な構造をした家の体験談。事の発端は、小説投稿サイト「カクヨム」に載っていたエッセイだった。

    〈家にまつわるホラーはおもしろい。廃墟とか小学校とか特定の場所にいったわけではないのに、巻き込まれるというのがいちばん怖いからかもしれない。〉
     と作中にそんな言葉が登場するように、多くのひとにとって、家は何よりも身近で落ち着くものだった

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    2025年07月31日
  • 後宮食医の薬膳帖4 廃姫は毒を喰らいて薬となす

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    一気読みしました

    毒と薬、陰と陽 麒と麟、なーるほどって結末で納得のラストでした。2人とも意志の強さから対処に対してぶつかるところが凄い、感動しました。
    続編、楽しみです。

    #深い #感動する

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    2024年12月01日
  • 後宮見鬼の嫁入り

    KG

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    凄惨な世界に灯る愛

    舞台は後宮ですがヒロイン令冥が嫁入りするのは神サマである神喰。異能の家に生まれて無能と蔑まれた令冥ですが神喰には溺愛されています。
    神喰の見た目や言動には人でない存在の恐ろしさがありますが、寂しがりなところは人間以上。二人の穏やかな触れ合いは可愛く微笑ましいものですらありました。
    そんな二人が立ち向かうのは霊鬼が引き起こす事件。
    令冥は他人の未練を見る異能を用い、死を追体験する壮絶な目に遭ってまでどんな相手にも寄り添います。絶大な力を持つ神喰にも基本は頼らず、懸命に頑張る様は応援したくなります。
    家族の復讐を目的にし、神喰をその代わりにしない覚悟も純粋な愛の為。復讐相手への選択も見所です。夫婦

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    2024年11月06日
  • 後宮食医の薬膳帖4 廃姫は毒を喰らいて薬となす

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    書いてないけど完結っぽい?
    続くかもだけど、綺麗に終わったのでここで〆てくれてもいいなと思う。
    神話も絡んだ壮大な物語で楽しかったです!

    表紙の二人の関係も恋愛とは程遠い間柄、でも唯一無二の相手で良かった。
    久々大満足の中華系シリーズでした。

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    2024年09月08日
  • 後宮食医の薬膳帖3 廃姫は毒を喰らいて薬となす

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    人の身の内の変異を白澤の知識と食で改善していくシリーズ三巻。
    巻を重ねるごとに謎が少し明かされて面白くなり、慧玲と鴆それぞれの想いの深さと重さと複雑さに胸が引き絞られます。

    純粋な病でも妖でもない、毒疫という不可思議な現象、そして巻末に明かされた神話級の爆弾に今後も目が離せません。

    二人の関係性も男女の単純な恋や愛とはまた違っていて、言葉にするのが難しく身悶えするほど。
    慧玲を愛でつつ堕としたい鴆の行動が全て、慧玲を支えて抱き締めてそして送り出す事に終始しているのに、その献身さの裏側が闇と地獄と共鳴なのか。

    あとこのシリーズ、単純な薬膳とか病気とか妖怪とかじゃない新ジャンル(?)なのがい

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    2024年05月28日
  • 後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす

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    ネタバレ

     ただの疫病ではなく、五行思想が絡み人が木になったり鉱石になったりする毒疫が出てきて、その世界観に引き込まれました。

     薬膳と言いつつ毒を使って毒を打ち消していたり、自身の事を薬と形容しながらも内に毒を宿していたりと、相反するはずの毒と薬が同じものとして出ており、綺麗なだけではないからこそ惹かれる気がします。

     一見、正反対に見えつつ似たところのある慧玲と鴆の関係がどうなっていくのか、楽しみです。

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    2023年11月14日
  • 後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす

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    美味しくなければ、たとえ薬といえども身体が受け付けない。
    どんなに苦くとも、身体が欲すれば甘くうまく感じる。

    五行の観点から、毒にさらされた人々のありえない病を治していく主人公は、自分の役目に押しつぶされることなく忠実であり、健気に頑張ります。
    博識で、竹簡を解いていくあたり、映像化されたらなあと思ったりします。

    仇?役の風水師も、捻れていていい感じです。二人がどうなっていくのか、続刊が楽しみです。

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    2023年08月24日
  • 後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす

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    巧みな文章で描かれた中華ファンタジーの良作。
    展開のテンポも早いので飽きることなく、なにより主人公とバディ役となる相手の距離感が堪らない。

    渾沌と称された先帝の忘れ形見フェイリンと毒を操る暗殺者ヂェン。薬と毒、この恋愛恋慕とも異なる二人の絶妙な関係性がかなりツボ(当方うしとら好きなので笑)。

    また中国の五行思想を取り入れわかりやすく噛み砕いて表現されてるのも個人的に◎。

    そこにテーマである食事を持ってきてさらにミステリ風味な味付けも。続巻にも期待。

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    2023年08月03日
  • 死者殺しのメメント・モリア

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    死とは何かを追求していく物語だったように感じます。作中でも記されている通り、生は不平等でも、死は平等という価値観に納得します。時代や国を越えて死者を葬っていくモリアが、死に触れることで、様々な形の愛を知っていく物語で、とても面白かったです。エンタメとして派手なバトルシーンを追求するのではなく、死の切なさや悲しさを伝えることに全力を注いでいたのが良い味を出していたと思います。世界観はとても暗く、救いようのない現実の非常さが描かれる中で、もがき続けた先にある一筋の光明が、温かく尊いものであると教えてくれるような作品でした。
    私の好きな台詞は「わたしたちは何処からでもあらわれ、何処にでも向かいます。

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    2022年12月11日
  • 死者殺しのメメント・モリア

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    死について、とても繊細に丁寧に描写された作品。しっとりと湿った雰囲気をさせながらも、どこか神秘的で美しい世界観にどっぷりとハマりました。

    世界は平等じゃない。けれど、死は誰にでも平等に訪れるべきである、と。死を踏みにじられた少女が、死にきれない死者を殺し、平等な死へと導く物語。
    従者である悪魔が、最後まで悪魔らしかったのが良かった。

    とにかく言葉選びが素敵な作品でした。物語性だけではなく、文章力も高く、芸術的な作品です。
    遅読の私が、たった8時間ほどで読み終わってしまいました。

    幻想的な、けれども残酷で生々しい世界観がお好きな方は是非読んで欲しい作品です。

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    2022年03月11日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    ネタバレ

    箱。長方形は人間の作ったもの。呪い。家。綻び。ひらく。閉じたらひらく。排水溝の多い家。開かないドアノブ。開いた時。みけつ。中庭。ずるずる。2階のない怪談。ヤングケアラー。人が変わったように。ヤモリさん。異界と繋がる。、

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    2025年11月23日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    短編集のような形状で読みやすかった。
    全部読むと繋がってる!?となるタイプの本。
    普通のホラー、いわゆるお化け的な怖い本なのかと思いきや、人間の怖さというか不快感もあり面白いなと思った。
    また、家に関するホラーというのがより怖さを増す。
    家という身近すぎる場所が舞台となっているので、読後は一人で寝るのが怖くなった。

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    2025年11月03日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    久々にかなり好みのホラーに出会えたのが嬉しい。アイデアが新しいし面白いしちゃんと怖い。
    オカルトと人怖がバランス良く調和していて、それぞれの話がちゃんとお話として読み応えがある上に、それらの繋げ方がしっかりしているから長編としても満足度が高い。

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    2025年10月05日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    作者の夢見里さんが主人公でドキュメンタリー感があります。
    家についての血なまぐさい怪談話を収集して物語が展開していきます。
    怪談部分は体験者の一人称で語られ、
    その手前に必ず読者への注意喚起があり、怖さを煽ります。
    ホラーが苦手な人にはおすすめしません。

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    2025年08月20日
  • 後宮見鬼の嫁入り2

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    神と人との愛の物語ではあるが、神とは呪いとはとその存在に深く切り込んで物語が展開し、読み応えがあった。

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    2025年08月11日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    読む手が止まらなくてすぐ読み終わっちゃいましたね。
    終わり方はとても綺麗なのかなと思います。
    一つだけわからない点として、「著者の体験」の最後の章?の箇所だけ四角が黒かったんです。これは何ですかね?

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    2025年07月19日