名称未設定さんのレビュー一覧
-
購入済み
凄惨な世界に灯る愛
舞台は後宮ですがヒロイン令冥が嫁入りするのは神サマである神喰。異能の家に生まれて無能と蔑まれた令冥ですが神喰には溺愛されています。
神喰の見た目や言動には人でない存在の恐ろしさがありますが、寂しがりなところは人間以上。二人の穏やかな触れ合いは可愛く微笑ましいものですらありました。
そんな二人が立ち向かうのは霊鬼が引き起こす事件。
令冥は他人の未練を見る異能を用い、死を追体験する壮絶な目に遭ってまでどんな相手にも寄り添います。絶大な力を持つ神喰にも基本は頼らず、懸命に頑張る様は応援したくなります。
家族の復讐を目的にし、神喰をその代わりにしない覚悟も純粋な愛の為。復讐相手への選択も見所です。夫婦