夢見里龍のレビュー一覧

  • 死者殺しのメメント・モリア

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    ネタバレ

    あるものを取り戻すために時代を渡るモリアとシヤン。
    様々な時代、様々な場所を巡るのかと思いきや、読み終えてみると割と偏っていたなあと。
    でも、その偏りは気にならないほど、特に後半は伏線も含めて盛り上がったと思う。

    死は平等に訪れるもの。
    その人の性別や年齢によらず、生前の行いによらず、善悪によらず。
    その筈なのに。
    どうも、その死を平等にしない者たちがいらっしゃるようで。
    だからモリアは死者のために剣を取る。
    風変わりな従僕を相棒に。

    前述通り、後半のモリアの一族に纏わる因縁と対峙する話は本当に手に汗握る展開で面白かった。
    これまでモリア側が圧倒的有利な状況での話ばかりだったから、ここで彼女の方が不利になるとは思いもしなかったので。
    シヤンがそこでああいう態度を取ってくるのは予想はついてはいたが(何しろ普段からあまり従順ではない)いざされるとやはり心は折れるし。
    それでも、心を折り切らず、シヤンの喜ぶ言葉でもって彼を引き留めたモリアは何だかんだで彼のことを理解していたのだろう。
    全てではないけれど、ぽっと出の奴らより余程。

    意外だったのは、彼女の探し物が細分化されていた件。
    なので、今回ある程度見つかっても、旅はまだまだ続く。
    過去の因縁とは一区切りついたが、シリーズ化しようと思えばできる作品だと思う。
    彼女の探し物が全て集まる日は来るのだろうか。
    できれば、それを見届けたいと思った。

    0
    2021年10月13日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    ネタバレ

    同じ建築家が建てた奇妙な家。それが異世界に繋ぐ呪符の役目。その扉が開かれる役目を知らず知らずに手助けした筆者。
    怪異を人間の手によって呼び寄せる読んだことがないパターンだった。そしてブラックジャックにもあった胎内に人が宿っているのはマンガだと思っていたらこの話にもあり症例が少ないだけであるのかなぁと印象に残る場面だった。

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    2026年08月16日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    様々な奇妙な家についての怖い話
    全部同じものなのか??
    最初の排水溝の家は絶対住みたくない
    私だったら見つけた時点で、
    速攻埋めるか取り外すかすると思います
    幽霊よりもGが潜んでる方がが怖すぎる

    ずるずるさんの話はある意味救われてるのかな

    0
    2026年08月01日
  • 後宮食医の薬膳帖4 廃姫は毒を喰らいて薬となす

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    クライマックスなのかな??急激に色々端折りながら、急にじゃーーーん!という感じで終わった。これで終わりなのかな??分からん。理解が追いつかず、、、

    0
    2026年07月25日
  • 後宮見鬼の嫁入り2

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    前作のテーマが「愛憎」だとしたら、本作は「夫婦とは」がテーマだったように思います。
    前作よりもファンタジーよりのストーリー要素が強まっており、次の展開が気になりどんどん読んでしまいました。
    私は夢見里先生の描く、季節や花木の描写が美しくて、すごく好きでそれを楽しみにしているとも言えます。
    神様と人間の愛だからこそ成しえる愛情のあり方もまっすぐでとても興味深いです。
    言葉の美しさ、まっすぐな愛の2つの要素で心が浄化されます。

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    2026年07月16日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    ノンフィクション風オカルト小説?
    本当にあった怖い話の数話が実はひとつに繋がって……となかなかに怖くて面白かった
    ラストは怖がっていいのか裏読みして笑っていいのか、どっちなの!?と個人的に悩んだ

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    2026年07月11日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    夢見里 龍 (ゆめみしりゅう)さんとお読みするらしいです。「カクヨム発」の作家さんという事で良いかと思います。
    美しくて暗いものがお好きとか。

    どうも 家系ホラーが気になるみたいです。
    どこかで そのカテゴリのタイトルを目にすると
    ついつい予約してしまいます。

    五件の家にまつわる モキュメンタリー風怖いお話。最後の一話は ご自宅という設定です。

    ネットに書き込まれた 家系ホラーからの創作
    ちょっぴりあるかもね、と思わせるような。

    今は建築基準法も厳しいし、なかなか変な構造の家屋は設定が難しいかなと思います。それよりも 
    データ重視の若手建築士が 家相の禁忌を侵したり 地鎮祭を省略したり 
    ゼネコンが 遺物にぶつかっちゃったけど、コスト重視で埋めちゃうとか。
    書いちゃう?٩( ᐛ )و

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    2026年05月16日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    25年7月に出版とあるから、雨穴とかのホラーブームにあやかって作られた本とわかる。各エピソードが丁度いい長さで読みやすいし、変な理屈がないところも良いな。ただ、梨とか背筋より面白いかと言われると微妙。どうしてもどっかで「この構成読んだことあるなー」「二番煎じ?」と感じてしまう。この作家のほかの作品を読みたい!とはなりにくい。

    0
    2026年02月28日
  • 後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす

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    ほの暗い雰囲気だなぁ。ちょっと薄気味悪いなぁ。と思ってたらだんだんクセになって、ちょっと可愛いかもと思えてきた。

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    2026年02月17日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    良かった。 怖かった。

    どの話でも現れる怪異が分かりやすく幽霊ではなく、人有らざるナニカ(まぁ、幽霊も人ではないが)なのだ。

    また、全てのエピソードが滑らかな文章で綴られていてイメージを膨らませ易く、それ故にリアリティというか、説得力のある作品群であった。

    但し、

    結びの読者に向けての警告が些かくどい…。
    最後の頁に記された文言はもっと間接的なもので良かった様に思う。

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    2026年02月12日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    全ての部屋に排水口がある家、ドアノブが左右に2つ付いている家、入れない空間がある家、2階がないのに階段がある家など、奇妙な家にまつわる不気味な怪談が作者の元に集められ…
    奇妙な家の理由も最後に分かり、綺麗にまとまったモキュメンタリーホラー。

    0
    2026年02月12日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    家とはおおよそ
    こういうものという既成概念があるから
    すべての部屋に排水口があったり
    リビングのドアにノブがふたつ付いていたり
    普通と違っていればきっと
    途端に落ち着かなくなってしまうだろう。
    そこには何か隠れた謎や
    秘密があるのではないかと疑ってしまう。
    不気味な声が聞こえたり
    異様なものが見えたり…
    いわくあり気な家々に起こる怪奇現象について
    人の心理や風習などと重ね合わせながら
    考察していく過程がおもしろかった。

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    2026年01月31日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    ネタバレ

    家が怖いというのは何よりいたたまれない恐怖になる。家は安心出来る場所であり、1番守ってくれるはずの場所だから。家の怪談はいろいろあるから真新しいとはならないけれど、微妙に何かを植えつけられた感じは嫌な読後感かもしれない。

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    2026年01月24日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    今流行りのモキュメンタリーホラー。
    奇妙な家にまつわる厭な話は全体的にはそこそこ面白かった。
    ただ、モキュメンタリーにありがちなやけに博識かつ理屈っぽいキャラが出てきてベラベラと喋るのは(それを記憶を頼りに書いてるという前提も踏まえると)ちょっと冷める。

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    2026年01月22日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    ネタバレ

    お初の作家さんです。
    呪いのためにだけ建てられた家に住んでしまった家族があう災いの話を、著者が集めた順に紹介していくと、そこに関連性を見つけて、自分の所にも得体のしれないものがやってきちゃった、というモキュメンタリー(ひどいまとめ方ですみません)

    大好物の家系ホラーなので気にはなっていたのですが、今流行りのモキュメンタリーだし、雑な感じだったら嫌だなあと思っていたのですが(大変ごめんなさい)、思いのほかしっかりとした内容で、面白かったです。
    ただ、オチが途中で想像ついちゃったので、4件目の家辺りから自分の想像との答え合わせみたいになってしまったのがちょっと残念でした。
    あと、一番最後のご注意は、ちょっと蛇足な気がしました。ご愁傷様とか言われると興ざめしてしまう…。

    ちょっと気になったのが赤子が異界から来るのであれば、私達は異界の物ということで、日本は魔物だらけになってしまわんかと思うのだけど、あと呪いによって受胎した子供は当然異形だと思うのだけど、そんな姿にしてでも側にいて欲しいと思うのは、余りにもエゴが過ぎるのではないだろうか。
    それでは死んだ旦那さんの魂があまりにも可哀想な気がするんだけど、彼の死が彼女を壊してしまったのかな(それともその隙をついてずるずるさんの様なものが取り憑いたのか)。

    最後に建築される予定の「箱が重なるように建てられる家」と聞いて「ある設計士の忌録」に載っていた出入り口のない三重の回廊に囲まれた「あかずの間」という話を思い出しました。
    家や人間を箱と見立てて、そこに呪いを呼び込んだり通り道にしたり、という考え方をされていましたが、「あかずの間」も箱となぞらえることができますね。
    そういえば海外でも箱系の呪いのお話ってありましたっけ。(映画「ポゼッション」ではガレージセールで知らずに呪いの箱買っちゃったのではなかったっけ)。
    そう考えていくと、「箱」というもの自体にちょっとした怖さを覚えます。
    蓋は開けておいた方がいいんですかねぇ…。

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    2026年01月16日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    家の変わった構造とそこから顔を出す怪異。
    ミステリーではなくちゃんとホラー。家系ホラーって脂っこいラーメンみたいな名前のジャンルがあるとしたらまさにそれ。

    澤村伊智さんの本で「恐怖とは何か悪いことが起こりそうな予感」と語られていたことがあった。この本の各章冒頭の「読んでいる間に〇〇が起きたら読み進めないで」というような注意書きは、読み手の悪いことが起きそうな予感=恐怖を煽る。
    フィクションだと分かっていても得体の知れない怖さがあって、現実離れしているのに次の瞬間自分の身に降りかかりそうなリアルさがある。

    本当に怖いのは怪異そのものよりも、それを家族に伝えても信じてもらえず助けてももらえない、もしくは家族が怪異そのものになることで自分の"味方"でなくなるという意味での孤独なのではないかと思った。

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    2025年12月25日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    著者自身と編集者の会話をクッションに挟みつつ、著者が集めた奇妙な家の話とその考察を繰り返す形の短編集。
    よくある、変な家に引っ越したら怪異が起きて家族が壊れた、ではなく不思議な家に住んでいる少し壊れかけた家族がより壊れていく話であり、語り手への嫌悪感が薄らとある。思うに、怪異に抗おうとする語り手の場合、語り手がどうなったかに焦点が行くが、語り手が嫌な奴の場合突き放して見ているので、この家に住む語り手を含む家族がどうなるかを見ていられる。
    作中の違和感は作品のラストで明かされるので、作者と編集者の会話は奇妙な家と家族の関わりとは何か注がれていく。家という箱、住んでいる人間という箱、箱を開くの意味が思っていたものとは違い、怖さが逸れた様な印象がある。
    好きなのは、一階建ての階段の家。

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    2025年11月18日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    著者がネット収集した奇妙な家4件と、著者自身のお宅で起きた怪異のお話。別のお宅で起こる別々の怪異なんだけど、その怪異が4件ともに怖いというよりも気持ち悪い、生理的嫌悪感を抱くような怪異で…読み終えた今、ぐったりしてます。
    著者と考察の友になるネット民のお名前が「ヤモリ」さんというのも良いような悪いような…

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    2025年10月26日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    変な作りをしている家で起きた怪異についてまとめたもの。

    家の全ての部屋に、必要ないはずなのに、何故かある排水口。例えば寝室に排水口……いる?いらんやろ。でもこの家には全部の部屋に排水口がある。

    他には、廊下からリビングに繋がるドア。そのドアに取っ手が左右に一つずつある。

    いらんやろ左右に取っ手。片方は蝶番になってるし、構造として開かんやん。でも、そのドアには取っ手が2つある。

    一階建の平屋なのに二階に続く13階段。その階段はそのまま天井にぶつかる。存在する意味が分からない階段。

    クローゼットの中にある、外に繋がるドア。

    などなど。

    それぞれの家で起きた不可解な怪異に、情報を集めていた筆者にも怪異が襲う。

    この本はこの本を作るにあたり情報を集めた筆者の見解も同時に掲載されているモキュメンタリーホラー。

    モキュメンタリーってさ、実際にあった話を「ホラーですよ」ってカモフラージュできる便利なジャンルだと思う。

    怖かった。

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    2025年09月28日
  • 奇妙な家についての注意喚起

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    星4に近いけどすいません、3で。

    変形屋敷ものというか『変な家』という有名作があるのにこっち行くか!と思いつつ読み始めました。

    作者本人が語り手として登場し、氏がネットを通じて一時期集めていた家に関する怪談を小説として書き直した、というていの作品。

    間取りや設備がおかしい家が登場するのはもちろんですが、そこに住む一家が起こる怪異で少しずつおかしくなったり、本性が顕になっていくヒトコワな点も強く先行作との差別化も図られていて良いなと思いました。
    ヒトコワな部分だけでなく、描写される怪異も日常から若干ズレている事の違和感から生理的な不快感もの、もちろん心霊的なものもありバラエティ豊かでそれも良かったと思います。

    相談相手の担当編集者が怪談を持ち込んできたり、その怪談をネット上での知り合いと共有して議論したりして話が膨らんでゆくのもなかなか面白かったです。

    ただ自分としてはオチがちょっと弱かったかな、と思ってしまったのでこの評価とさせていただきます。

    ホラーって難しいですね。

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    2025年09月15日