夢見里龍のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
夢見里 龍 (ゆめみしりゅう)さんとお読みするらしいです。「カクヨム発」の作家さんという事で良いかと思います。
美しくて暗いものがお好きとか。
どうも 家系ホラーが気になるみたいです。
どこかで そのカテゴリのタイトルを目にすると
ついつい予約してしまいます。
五件の家にまつわる モキュメンタリー風怖いお話。最後の一話は ご自宅という設定です。
ネットに書き込まれた 家系ホラーからの創作
ちょっぴりあるかもね、と思わせるような。
今は建築基準法も厳しいし、なかなか変な構造の家屋は設定が難しいかなと思います。それよりも
データ重視の若手建築士が 家相の禁忌を侵したり 地鎮祭を省略したり
ゼネコンが 遺物にぶつかっちゃったけど、コスト重視で埋めちゃうとか。
書いちゃう?٩( ᐛ )و -
Posted by ブクログ
ネタバレお初の作家さんです。
呪いのためにだけ建てられた家に住んでしまった家族があう災いの話を、著者が集めた順に紹介していくと、そこに関連性を見つけて、自分の所にも得体のしれないものがやってきちゃった、というモキュメンタリー(ひどいまとめ方ですみません)
大好物の家系ホラーなので気にはなっていたのですが、今流行りのモキュメンタリーだし、雑な感じだったら嫌だなあと思っていたのですが(大変ごめんなさい)、思いのほかしっかりとした内容で、面白かったです。
ただ、オチが途中で想像ついちゃったので、4件目の家辺りから自分の想像との答え合わせみたいになってしまったのがちょっと残念でした。
あと、一番最後のご注意は、ちょっと蛇足な気がしました。ご愁傷様とか言われると興ざめしてしまう…。
ちょっと気になったのが赤子が異界から来るのであれば、私達は異界の物ということで、日本は魔物だらけになってしまわんかと思うのだけど、あと呪いによって受胎した子供は当然異形だと思うのだけど、そんな姿にしてでも側にいて欲しいと思うのは、余りにもエゴが過ぎるのではないだろうか。
それでは死んだ旦那さんの魂があまりにも可哀想な気がするんだけど、彼の死が彼女を壊してしまったのかな(それともその隙をついてずるずるさんの様なものが取り憑いたのか)。
最後に建築される予定の「箱が重なるように建てられる家」と聞いて「ある設計士の忌録」に載っていた出入り口のない三重の回廊に囲まれた「あかずの間」という話を思い出しました。
家や人間を箱と見立てて、そこに呪いを呼び込んだり通り道にしたり、という考え方をされていましたが、「あかずの間」も箱となぞらえることができますね。
そういえば海外でも箱系の呪いのお話ってありましたっけ。(映画「ポゼッション」ではガレージセールで知らずに呪いの箱買っちゃったのではなかったっけ)。
そう考えていくと、「箱」というもの自体にちょっとした怖さを覚えます。
蓋は開けておいた方がいいんですかねぇ…。 -
Posted by ブクログ
家の変わった構造とそこから顔を出す怪異。
ミステリーではなくちゃんとホラー。家系ホラーって脂っこいラーメンみたいな名前のジャンルがあるとしたらまさにそれ。
澤村伊智さんの本で「恐怖とは何か悪いことが起こりそうな予感」と語られていたことがあった。この本の各章冒頭の「読んでいる間に〇〇が起きたら読み進めないで」というような注意書きは、読み手の悪いことが起きそうな予感=恐怖を煽る。
フィクションだと分かっていても得体の知れない怖さがあって、現実離れしているのに次の瞬間自分の身に降りかかりそうなリアルさがある。
本当に怖いのは怪異そのものよりも、それを家族に伝えても信じてもらえず助けてももらえない、もしくは家族が怪異そのものになることで自分の"味方"でなくなるという意味での孤独なのではないかと思った。 -
Posted by ブクログ
著者自身と編集者の会話をクッションに挟みつつ、著者が集めた奇妙な家の話とその考察を繰り返す形の短編集。
よくある、変な家に引っ越したら怪異が起きて家族が壊れた、ではなく不思議な家に住んでいる少し壊れかけた家族がより壊れていく話であり、語り手への嫌悪感が薄らとある。思うに、怪異に抗おうとする語り手の場合、語り手がどうなったかに焦点が行くが、語り手が嫌な奴の場合突き放して見ているので、この家に住む語り手を含む家族がどうなるかを見ていられる。
作中の違和感は作品のラストで明かされるので、作者と編集者の会話は奇妙な家と家族の関わりとは何か注がれていく。家という箱、住んでいる人間という箱、箱を開くの意味が思っていたものとは違い、怖さが逸れた様な印象がある。
好きなのは、一階建ての階段の家。 -
Posted by ブクログ
変な作りをしている家で起きた怪異についてまとめたもの。
家の全ての部屋に、必要ないはずなのに、何故かある排水口。例えば寝室に排水口……いる?いらんやろ。でもこの家には全部の部屋に排水口がある。
他には、廊下からリビングに繋がるドア。そのドアに取っ手が左右に一つずつある。
いらんやろ左右に取っ手。片方は蝶番になってるし、構造として開かんやん。でも、そのドアには取っ手が2つある。
一階建の平屋なのに二階に続く13階段。その階段はそのまま天井にぶつかる。存在する意味が分からない階段。
クローゼットの中にある、外に繋がるドア。
などなど。
それぞれの家で起きた不可解な怪異に、情報を集めていた筆者にも怪異が襲う。
この本はこの本を作るにあたり情報を集めた筆者の見解も同時に掲載されているモキュメンタリーホラー。
モキュメンタリーってさ、実際にあった話を「ホラーですよ」ってカモフラージュできる便利なジャンルだと思う。
怖かった。 -
Posted by ブクログ
星4に近いけどすいません、3で。
変形屋敷ものというか『変な家』という有名作があるのにこっち行くか!と思いつつ読み始めました。
作者本人が語り手として登場し、氏がネットを通じて一時期集めていた家に関する怪談を小説として書き直した、というていの作品。
間取りや設備がおかしい家が登場するのはもちろんですが、そこに住む一家が起こる怪異で少しずつおかしくなったり、本性が顕になっていくヒトコワな点も強く先行作との差別化も図られていて良いなと思いました。
ヒトコワな部分だけでなく、描写される怪異も日常から若干ズレている事の違和感から生理的な不快感もの、もちろん心霊的なものもありバラエティ豊かでそれも良かったと思います。
相談相手の担当編集者が怪談を持ち込んできたり、その怪談をネット上での知り合いと共有して議論したりして話が膨らんでゆくのもなかなか面白かったです。
ただ自分としてはオチがちょっと弱かったかな、と思ってしまったのでこの評価とさせていただきます。
ホラーって難しいですね。