夢見里龍のレビュー一覧
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ネタバレ毒疫の設定がユニーク。
実在する薬膳を絡めながらファンタジー要素も盛り込んであって面白かった。
アボカドがそのままカタカナで出てきたのには「ええー……」とはなったが。
世界観……カレーは漢字だったのに。
推理ものとしても面白い。
そして後宮ものらしいドロドロした展開もある。
主人公が抱えていた秘密も、救済方法が皆目見当がつかない感じの絶望感漂うもので驚いたし。
ヒーローも全身毒なので、一筋縄ではいかない相手。
安易で平和なハッピーエンドは望めそうもない世界観である。
とにかく様々な設定を次郎系ラーメン並に盛りに盛った感じのお話だった。
毒あり後宮ドロドロあり推理あり恋愛も少しあり、人も割と -
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ネタバレあるものを取り戻すために時代を渡るモリアとシヤン。
様々な時代、様々な場所を巡るのかと思いきや、読み終えてみると割と偏っていたなあと。
でも、その偏りは気にならないほど、特に後半は伏線も含めて盛り上がったと思う。
死は平等に訪れるもの。
その人の性別や年齢によらず、生前の行いによらず、善悪によらず。
その筈なのに。
どうも、その死を平等にしない者たちがいらっしゃるようで。
だからモリアは死者のために剣を取る。
風変わりな従僕を相棒に。
前述通り、後半のモリアの一族に纏わる因縁と対峙する話は本当に手に汗握る展開で面白かった。
これまでモリア側が圧倒的有利な状況での話ばかりだったから、ここで彼 -
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著者自身と編集者の会話をクッションに挟みつつ、著者が集めた奇妙な家の話とその考察を繰り返す形の短編集。
よくある、変な家に引っ越したら怪異が起きて家族が壊れた、ではなく不思議な家に住んでいる少し壊れかけた家族がより壊れていく話であり、語り手への嫌悪感が薄らとある。思うに、怪異に抗おうとする語り手の場合、語り手がどうなったかに焦点が行くが、語り手が嫌な奴の場合突き放して見ているので、この家に住む語り手を含む家族がどうなるかを見ていられる。
作中の違和感は作品のラストで明かされるので、作者と編集者の会話は奇妙な家と家族の関わりとは何か注がれていく。家という箱、住んでいる人間という箱、箱を開くの意味 -
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変な作りをしている家で起きた怪異についてまとめたもの。
家の全ての部屋に、必要ないはずなのに、何故かある排水口。例えば寝室に排水口……いる?いらんやろ。でもこの家には全部の部屋に排水口がある。
他には、廊下からリビングに繋がるドア。そのドアに取っ手が左右に一つずつある。
いらんやろ左右に取っ手。片方は蝶番になってるし、構造として開かんやん。でも、そのドアには取っ手が2つある。
一階建の平屋なのに二階に続く13階段。その階段はそのまま天井にぶつかる。存在する意味が分からない階段。
クローゼットの中にある、外に繋がるドア。
などなど。
それぞれの家で起きた不可解な怪異に、情報を集めて -
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星4に近いけどすいません、3で。
変形屋敷ものというか『変な家』という有名作があるのにこっち行くか!と思いつつ読み始めました。
作者本人が語り手として登場し、氏がネットを通じて一時期集めていた家に関する怪談を小説として書き直した、というていの作品。
間取りや設備がおかしい家が登場するのはもちろんですが、そこに住む一家が起こる怪異で少しずつおかしくなったり、本性が顕になっていくヒトコワな点も強く先行作との差別化も図られていて良いなと思いました。
ヒトコワな部分だけでなく、描写される怪異も日常から若干ズレている事の違和感から生理的な不快感もの、もちろん心霊的なものもありバラエティ豊かでそれも -
Posted by ブクログ
ストーリーは面白い
テーマが初めからずっと一貫して「薬と毒」なので、四巻まで来ると流石にちょっとクドくて胃もたれしてくる
毒師が束縛厄介彼氏みたいになっててキモい
狂気じみた共依存もなんか嫌だ
薬師と毒師のいちゃいちゃするのも流石に飽きるてくるのと、必ずと言っていいほど季妃と宦官が関係を持つのが定番になっていてマンネリ化している
飽きてしまって読み切るのにとても時間がかった
作者は、どうしてもこういう歪んでねじれた愛をねじ込まないと気が済まないんだなって思った
個人的には恋愛パートが丸々蛇足だと思うが、乙女ゲーが好きな人やカプ厨には合うかも知れない