則武譲二のレビュー一覧
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ベイカレント・コンサルティング監修とのことで社名入りだったのでやや期待したが、冒頭の「こだわり」とかいう主観のワードセンスが個人的に残念。2章以降は、もう少し理論・手法ベースの話が入って、組織の事例も入ってくるので、共感しやすかった。DXは単発で終わっては効果が出ないので、継続的に、かつ組織の再構築まで意識して進める必要がある。企業/事業/組織戦略。リソース・ベースト・ビュー (RBV) やポートフォリオ論など、レガシーな戦略フレームワークにもあてがって再考してみること。知識集約型はAI活用が鍵。売上高に対する研究開発投資コストの比で分かる。デジタルツインの話もちょっとあり。
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ネタバレ経営コンサルによる問題解決、思考法の本。タイトルのとおり、論点をいかに研いでいくかに関する本。
流石の構造化でよみやすくおもしろい。
情報をもらいすぎないは確かになーと納得
体系的で納得感はあるが、実践は難しいし、ハードな作業だろうなーと想像。
後半の業界別適用ケースがわかりやすく、かつ整理も参考になって非常に良い
メモ
・問題解決プロセス
論点設定、仮説立案、仮説検証、打ち手具体化、打ち手実行
・戦略家の共通点
前提を疑う
生きた情報で疑いに向き合う
機動的にピボットする
・技法の全体像
同質化する
前提を自覚する
前提を問いただす
核心を突く
再構築す -
Posted by ブクログ
ネタバレベイカレントの本。
感想。業界を広く見るには良いかも。
備忘録。
・DXを進める上で個別テーマは重要だが、それよりも個別テーマが企業戦略や事業戦略の実現にどう活かされるか。戦略論と交わらないDXでは弱い。
・経営学者バーニー。価値があって希少なリソースを持つときその企業は競争優位を持つ。希少であるとは模倣や代替が難しいこと。模倣困難生は蓄積経験の独自性、因果曖昧性、社会的複雑性で特徴づけられる。
・コマツのコムトラックスは、米国のスタートアップ企業をコマツが買収したことから始まる。その2年後にコマツのパワーショベルを使ったATM盗難事件が相次いだことがきっかけだったりする。マジか。
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ネタバレ【サスティナビリティ経営を内在化する方法】
この本は、近年ビジネス界でも注目されるようになっているサスティナビリティ改革(SX)について、それがどのようなアプローチでどのような行動を実施するのかという部分に主な焦点をあてて書かれている。筆者はベイカレントコンサルティングのSXワーキングループということで、実際のコンサルティング業務から蓄積された知見などをもとに書かれている。
分かりやすく読めたのは、現状として実際に上がってくる課題をまず明示し、その解決策を提示する、という形でさまざまなフレームワークや手法が紹介されている点である。よって、SX実施にあたるうえでどのような点が壁となってくるのか -
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論点設定や仮説立案自体ではなく、設定された論点をいかにして問い直して核心を突くかについて、その技法のフレームワーク化に挑んだ本。数多ある論点の中でもビジネスの成功に繋がる革新を突くものは一握りであり、この一握りを見極めるフレームワークができたらどれほど有益か分からない。
核心を突く論点の研ぎ澄ましには経験則なる要素も必要であり、完全にフレームワーク化しきれていないのは筆者も記載している通りである。実際、論点を研ぐ5ステップの中には、前提の問い直したうえで本当のメカニズムを浮かび上がらせる新たな問いを導出する工程が存在する一方、本当のメカニズムの見出し方そのものは技法化できていない。
ただ、これ -
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・「成長事業」「基盤事業」「課題事業」「資金事業」「見切り事業」に分類し、それぞれにDX/DIのデジタル変革モードを選択するロジックは明確で分かりやすかった。事業ポートフォリオ戦略とデジタル戦略をリンクさせることでより両者の効果が発揮されるという主張も腑に落ちやすかった。
・第4章では、ビジネスモデルごとにDIコンセプトをカタログ化しているが、ビジネスモデルを13のもモデルに分類している点も面白かった。一方で、プラットフォーム事業やロングテールなど、今回網羅されなかったビジネスモデルについても考え方も気になるところではあった。
・以前までは「デジタルパッチ→DI→DX」と整理されていたデジタル