あらすじ
サステナビリティ経営を実践するための具体的「How論」を解説
SXに関わるすべてのビジネスパーソンのための指南書
サステナビリティ経営は、急速にその重要度を増している。SX(サステナビリティトランスフォーメーション)で後れをとると、企業自体の存続も危うくなる可能性が高いため、多くの日本企業が着手・検討している。
では実際に、どのようにして進めていけばよいのか。
本書では、具体的にどのようなアクションを経てサステナビリティ経営を実現すべきかを、数多くの日本企業におけるSXを支援してきたベイカレントのSXワーキンググループが徹底解説。SXに向けた事業改革から実行基盤の整備まで踏み込み、企業事例も交えながら具体的な方法論を紹介する。
更に、先進企業4社へのインタビューを掲載。エクセレントカンパニーの生の声から、SX推進の貴重なヒントを得る。
SXにこれから着手する方、既に着手しているが進め方に疑問を抱いている方など、SXに関わるすべてのビジネスパーソン必読の一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
言葉遊び感があるポリシー、マテリアリティについて、サブ論点の詳細、実効性がある施策へのブレイクダウン方法などが分かりやすくまとめてある。
個人的にはサステナビリティに取り組むスタートアップの一覧があり、面白い。
ただ一方で算出ロジックはやはり数字遊び感があり、本当の意味でカーボンニュートラルなのか、は疑問だ。新たなビジネス機会の創出感は否めない。
Posted by ブクログ
【サスティナビリティ経営を内在化する方法】
この本は、近年ビジネス界でも注目されるようになっているサスティナビリティ改革(SX)について、それがどのようなアプローチでどのような行動を実施するのかという部分に主な焦点をあてて書かれている。筆者はベイカレントコンサルティングのSXワーキングループということで、実際のコンサルティング業務から蓄積された知見などをもとに書かれている。
分かりやすく読めたのは、現状として実際に上がってくる課題をまず明示し、その解決策を提示する、という形でさまざまなフレームワークや手法が紹介されている点である。よって、SX実施にあたるうえでどのような点が壁となってくるのか、という点を踏まえて、読み進めることができる。
経営の視点としてまず重要なステップが、サスティナビリティポリシーの設定、そして、マテリアリティ・重要課題の設定、とある。ここでも、どのような手法を用いて分析するのかだけではなく、実際の仮事例を使った分析結果、企業の実例が紹介されているので、より具体的に理解しやすい。
また、SX実施における課題のなかでも特に重要なものだと認識できたのは、社内の組織関係や意識だった。論理的にはSXの解決策があっても、人によって成り立つ組織において、論理だけで人を動かすことは容易ではない。そのような実際問題を提起したうえで、組織慣性の方向転換を実現するためのフレームワークを紹介している。
このように、環境・社会の持続可能性を企業経営に内在化するための手法を一つ一つ丁寧に伝えている本であり、とても興味深かった。
Posted by ブクログ
サステナビリティな活動をやる意義や具体的な実行方法、想定される課題、課題の対処法などがまとめられた本
SX関連の案件に携わる際のインプットになるだろう。かなり良かった。
Posted by ブクログ
サステナビリティの特に実行よりの切り口で面白かった。が、所々歯切れが悪く、これも良いがこちらでも良いという結局何が言いたいの?という内容もあってそこは残念。シナリオプランニングの紹介もページを割いている割には書いている内容は一般的で、他のシナリオプランニングの専門書を読めば分かるような内容だった。
Posted by ブクログ
SXについて、サステナビリティポリシーの設定から、実行面や実行基盤の整備まで、WhatだけでなくHowにフォーカスした本。実際にLCA(環境負荷の定量評価手法)などでケースも説明されており、実行面で参考になる情報も多かった。
DXは手段にすぎず、DXによって各社がそれぞれのミッションを果たした先にはサステナブルな社会があるはずである。そういった意味で、サステナビリティ経営の本質は経営戦略そのものであり、サステナビリティポリシーは企業理念に紐付いたものであるべきである。