則武譲二のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
コンサルワークの解像度が高まる。
肝は第二部。第一部の大断は流しでもいいかも。第三部のケースも良い。
①クライアントと目線を合わせた初期論点、サブ論点、仮説をたてて
②それらを支える前提を洗い出し、疑い
③発見されたブレークスルーから核心をつく論点、筋のいい仮説を再構築する
・漏れ、妥当性、あえての問いかけで前提を疑う
・前提を多面的に検証する7つ道具(定義、プレーヤー、セグメント、バリューチェーン、マネタイズ、シチュエーション、時間軸)
これらも小道具としては引き出しに入れておきたい。
第三部のケーススタディは3つ目の品質向上PJが特に好み。
ステークホルダーとの衝突を泥臭さで押し切る -
Posted by ブクログ
■企業において、戦略を語るとき、DXは別のものと捉えられることが多い。それは、戦略論はある程度の歴史があるが、DXはまだ歴史が浅いからという。
■しかし、DXも机上の仮説から現場で実体験されたものへと深みを増しており、企業戦略、事業戦略、組織戦略にどのように落とし込んでいくべきか考察している。
■DXの目的は経営戦略を実現し、企業ミッションを果たすことにある。戦略論と交点のないDXは弱い。
■企業戦略とDXの交点、事業戦略とDXの交点、組織戦略とDXの交点、の3つのレイヤーで交点を探る。
■各章で図表を豊富に提示しており、コンサルティング会社のマル秘ではと思うようなテンプレートも公開している。 -
Posted by ブクログ
■この本をおすすめできる人
・事業会社の管理職
・DX関連の部署の方
・DXって何をするのかを知りたい方
■おすすめポイント
DXは手段であるにも関わらず目的化している企業が多い中、経営戦略の実現手段としてのDXについて解説されています。一つの業界やビジネスモデルに絞っているわけではないので物足りない部分はありますが、逆に他業界の事例などからヒントを得ることもできると思うので、DXの入門書としてはかなりオススメ。
ただ、本書のDXとDIの定義は、一般的な共通認識ではないと思うので、注意が必要。
■個人的に覚えておきたいポイント
①P59:事業ポートフォリオ(成長事業、基盤事業、課題事業・・ -
Posted by ブクログ
数多あるDX論の本(AI等の新技術活用や、2025年の崖等の個別テーマ検討)とは一線を画し、企業経営実現する為のDXという一貫した視点で述べられている。
都度用語定義があり、論理的に話が展開されるものの、一つ一つ慎重に読み進めないと理解が曖昧になりつつあるので要注意。
一言で言うと
→経営戦略を実現する『戦略論』と『DX』をいかに結びつけ(交点を見出し)、推進するための方法論と処方箋
何を学んだか
→DX推進にあたり、表層的なデジタル技術を用いた企業改革ではなく、『企業戦略・事業戦略・組織戦略』とどのように関係させ、その施策の検討を行うことを忘れてはいけない
ビジネスモデル(経営資源・ -
Posted by ブクログ
戦略やビジネスモデルで企業の競争力に差がつきづらくなっているなか、ビジネスの勝敗を受けるのは、ケイパビリティ(組織能力)である、という出発点から、高成長体質な組織になるために、狂気、変化の目的化、スピード、易きへの逆らい、やめるという決断を要素としてあげている。加えて、12の経営人との対話を差し込まれており、一気に読める内容。
たびたび「自分たちは何者なのかという問いを常に発すること」の重要性に触れられており、アイデンティティに基づいて目指す像を明確化させるからこそ狂気を持てるというのは言語化されると納得感がある。
戦略の賞味期限の短いAI時代のスタンダードとして、
志と価値観に基づく熱い思い