岩佐めぐみのレビュー一覧
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ペンギンとキリンの手紙のやり取りがとても素敵です。
お互いの姿かたちを知らないので手紙で説明し、質問のやり取りをします。
私の特にお気に入りは、キリンから体の色を聞かれたペンギンの返信です。
「色のことですが、色というのはふしぎなものです。
ぼくのすむクジラ岬やふるさとのペンギン島のまわりは海です。ひるまは青です(はれていれば)。でも朝や夕方はちがいます。夜もちがいます。
だけど、どんな色をしているときでも、バケツですくうと色が消えます。ふしきです。
だけどもしかすると、ふしぎなのは色じゃなく海のほうなのかもしれません。
いや、ひょっとするとバケツがふしぎなのかもしれません。
ところ -
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サメってちょっと、見た目がこわいよね。でも、サメ次郎は、じつは気が小さくて、とってもやさしいんだ。
自分のことが分かってもらえないのは、かなしい。でも、分かってくれる人はかならずいる。サメ次郎にとっては、それがカメ次郎で、それからクジラ海のみんなだ。
このシリーズは、どの本を読んでも、「ああ、いいお話だったなあ」って、幸せな気持ちになる。サメ次郎に友達ができてうれしい。
それから、なんといってもザラシーとアザラシ配達員のかたいきずな。ザラシーがアザラシ配達員に向けて書く手紙には、あのクジラ岬オリンピックの出来事も書かれていて、なつかしさと感動がよみがえってきて、ほろり。 -
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クジラのくーぼーから、オットセイのせいちゃんへの手紙を届けるのは、アザラシのザラシー。
今作は、見習い配達員になったザラシーの成長をえがいているよ。『わたしはクジラ岬にすむクジラといいます』を読んだ人なら知っている、あのザラシーだよ! ほら、クジラ岬オリンピックでダントツびりだったところをアザラシ配達員に助けられた、あのザラシー。
このシリーズは他の巻とのつながりがあるから、読めば読むほど面白さが増すし、感動も深くなるし、何より一人一人の登場人物のことがどんどん好きになるんだよなあ。
みんなが好きなのはだれかな? この本を読めばきっとザラシーになるかもね。先生は、ザラシーを見守っているア -
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さあ、この本でも、クジラ海のゆかいななかまたちがかつやくするよ! ものづくりが大好きなカメ次郎はお店をオープンするし、クジラ海郵便局ではお手紙教室が開かれます(なんと先生はアフリカにすむキリン!)。この2つの出来事が楽しくえがかれていくよ。
カメ次郎は、ひどいことをしてきたガメ太郎の気持ちを理解してあげるんだ。
「ひょっとして、あんさんも、ものを作ることがお好きで?」カメ次郎がききました。
「はい! 好きです! 大好きです! うまくないけど•••」108P
キリンさんは、ペンギンさんとの文通を振り返って、あのときのうれしさを語る。
「でも、想像ってすごいです。心の中ではどこにだっていけ -
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「おいらは1匹ラッコです。でもたまにはおきゃくさんがきてもいいかなとおもってるんだ。」
自分のことを「いっぴきラッコ」とよぶつよがりなプカプカのもとに、ある日「いっぴきウミガメ」のカメじろうがやってくる。このカメじろうがちょっとあやしい。
「いったいなにものなんだろう」「なにをかくしているんだろう」と、ぎもんをもちながら読んだ。そのこたえは、とってもすてきだった!
ふたりがともだちになる様子を見ていると心がぽかぽかしてくるよ。それにしても、日記に自分のことを書いてくれるって、すごくうれしいよなあ。
このシリーズは、手紙や日記がすばらしい。
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ツボを貝殻でつくって売っているカメ次郎がチラシを、アザラシ配達員に頼んで海のみんなに配った。
だけど、なぜか三日たってもお客は来なかったので、なんでだろうと思った。
実は、他のインチキで同じようなカメのお店があった。そのインチキなお店でみんな買い物をしていたけど、全部使えなものばかりで「この笛音が出ない!」といったクレームが来た。でも、そのインチキ屋のカメは「お客さんの吹き方がわるいんだろ」と答えたりする意地悪で、僕はそんなタイプが嫌いだと思った。
最後にはそのインチキなお店はつぶれて、正直なカメ次郎さんのお店が大繁盛したので良かったと思った。 -
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ネタバレクジラ岬のクジラ先生が見知らぬ誰かにたくさんの手紙を出して、集まったみんなとクジラ岬オリンピックを開くお話。
クジラのくーぼーから返事がきたときは、あらら、同じクジラ!キリンとペンギンのようなやり取りは生まれないなあと思っていた。だけど、クジラ先生の昔の友達が集まってきてクジラ岬オリンピックを復活させようという展開になって、胸が躍りはじめた。
クジラ島で孤独に過ごしていたクジラ先生が、旧友と再会し、思い出話を楽しみ、そしてオリンピックを復活させる。その姿がとても楽しそうだった。オリンピックも、アザラシ配達員の引き返し、ペンギン先生の転倒、くーぼーの健闘など見応えがあって、楽しめた。最後に