あらすじ
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2001年に刊行されたシリーズ1冊目の『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』のドイツ語版が、2018年ドイツ児童文学賞を受賞。ある日たいくつなキリンが書いた手紙により地平線の向こうに新しい友だちができ、その輪が広がっていくというユニークなシリーズの5作目です。
顔がこわいのでみんな逃げてしまって友達ができない、サメのサメ次郎が手紙を書きました。気ままに旅をするウミガメのカメ次郎から話を聞いた「コンブ林のプカプカさんへ」です。その手紙はプカプカに届いたのでしょうか?
知らない誰かに手紙を書く、それはその人を知ろうとする気持ちにつながります。返事がくるまでの時間も、さまざま想像をふくらませて楽しい時間です。「世界はひろいよ。あなたのこと、わかってくれる人、必ずいます。」作者のはじめの言葉です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
サメってちょっと、見た目がこわいよね。でも、サメ次郎は、じつは気が小さくて、とってもやさしいんだ。
自分のことが分かってもらえないのは、かなしい。でも、分かってくれる人はかならずいる。サメ次郎にとっては、それがカメ次郎で、それからクジラ海のみんなだ。
このシリーズは、どの本を読んでも、「ああ、いいお話だったなあ」って、幸せな気持ちになる。サメ次郎に友達ができてうれしい。
それから、なんといってもザラシーとアザラシ配達員のかたいきずな。ザラシーがアザラシ配達員に向けて書く手紙には、あのクジラ岬オリンピックの出来事も書かれていて、なつかしさと感動がよみがえってきて、ほろり。
Posted by ブクログ
著者の「ぼくはアフリカにすむキリンといいます」が良かったのでシリーズ他作品も手に取りました。
もうタイトルからツボ!表題と装画で性格を察してしまう。
サメ次郎が可愛すぎる!!
見目もだけどその性格と発言よ。クジラ海の住生物(?)たちもみんな良いキャラしてました。
初めての手紙に喜びを噛みしめるアザラシ配達員の姿も可愛くて可愛くて…♪
いつも一人でいるみんなが「手紙」を切っ掛けに交流が始まり仲良くなっていく。
描かれている全てが微笑ましくてニコニコしながら読みました。
Posted by ブクログ
サメ次郎は顔が怖くて友達がぜんぜんできなかった。ある日、サメ次郎の顔を見てもぜんぜん怖がらない人がいた。
その人は、カメ次郎だった。カメ次郎は同じ次郎だからサメ次郎と相性があっていて、仲良くなった。
僕も同じ名前の友達ができたらいいなと思った。
Posted by ブクログ
気の小さいサメのサメ次郎。
引っ込み思案な性格と、サメというだけで友達が出来なかった彼に、偶然出会った亀のカメ次郎との縁で、ラッコのプカプカ、くじら先生、アザラシ配達員などたくさんの友達ができて…というお話。
手紙という、今ではほとんどなくなってしまった通信ツールがつないだ、海の生き物たちの不思議な縁。アザラシ配達員とザラシー配達員の手紙の話なんか、児童書の中の一エピソードなのにちょっと泣けるし、無性に手紙が書きたくなる。
何かというと、伝えたい誰かに宛てるより、SNSで不特定多数にイイネ目当てでバラまく時代。正確性よりスピードの時代。こう思うと、手紙が流行らないのも仕方ないけど、なんとも風情のないこと。
そういう私も、結婚式での親への手紙以来、年賀状以外は誰にも書いてないんだけどね。
でも、手紙ってやっぱり特別だよねって。たまには誰かに書いたりもらったりしたいよねって。そんなことを思いました。
Posted by ブクログ
手紙っていいよな〜。サメというだけで怖がられているサメ次郎を、怖がらずに友達になってくれたカメ次郎。 アザラシ配達員を尊敬しているザラシー配達員。ブカブカさんのキャラもいい。 高畠さんの絵も可愛い。
Posted by ブクログ
前作カメ次郎にプカプカの手紙を見せたサメ次郎と、クジラ海みんなのお話。返事を書いて、コンブ荘までがんばって行ったサメ次郎。迎え入れるみんなもとても優しくて素敵。
ザラシーからアザラシ配達員への手紙も感動した。手紙って、書く方ももらう方もうれしいんだな。
お手紙、書きたくなりますね。
Posted by ブクログ
たまに出てくる絵本だと思って借りたら児童書だったシリーズ。
これは中学年〜かな。
気が小さくて友達ができない、さいとうさめ次郎が少しずつ成長していくお話。
ほんのちょっとのキッカケと勇気があれば自分のこと分かってくれる友達に出会えるよ。