ブライアン・マイケル・ベンディスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ニューアベンジャーズ結成前、旧アベンジャーズの解散へと至った事件を描く一冊。
目を覆うような展開が一つや二つではなく矢継ぎ早に続く。メタ的な意味でニューアベンジャーズをはじめたいがためにやった展開であることが透けて見えてしまう気もするが、結末までふくめて「ありえそうな」悲劇をうまく構成している印象。
何よりも印象的なのが非常に目を引くデイビッド・フィンチのイラスト。爆発や残滓、悲痛な表情…悲劇を描写するのに必要なすべてがすさまじい技巧で表現されている様は圧巻である。
巻末のそれまでのアベンジャーズの表紙やブライアン・マイケル・ベンディスのインタビューもありがたい。
これ一冊で読むのはお勧めしな -
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Posted by ブクログ
いきなり相棒ポジションのウォーマシンがタイトルに出てくるからどんな話かと思えば本当にウォーマシンばかりが活躍する展開に。邦訳作品でのウォーマシンの活躍は珍しいので結構ありがたい。
前巻で解決した事件に残された謎を追う中、より深い闇に巻き込まれたり自分から首を突っ込んだりする。様々なヒーローの客演もあり盛り上がるのだが、最後はいきなり強制終了してしまった感じだ。続き物としてはそれでよいのだがもう少しすっきりしたかったようにも思う。雰囲気は良いのでやはり続きが読みたい所。
アイアンマンとしては古典的な「企業の運営とヒーローの二重生活」の部分に焦点をあてている印象。私生活の要素もふくめ、アイアンマン -
Posted by ブクログ
久々のアイアンマン単独シリーズの邦訳。シークレット・ウォーズ後のオールニュー・オールディファレントの邦訳としても珍しい一冊だが、特に設定は気にせずとも読むことは出来る。
スーツ機能がナノテクノロジー寄りに拡張されており、その幅広い使い方が何より力を入れている部分だと思われる。おそらく、映画「インフィニティ・ウォー」のスーツ機能はこの頃からの原作の影響を受けていると思われるほど。とにかく楽しいのでアイアンマンのスーツやハイテク戦闘が好きな人にはとてもおすすめ。
人工知能・フライデーとの掛け合いが軽妙なので、他に誰も出てこない場面でもくすりと笑いながら読み進めることができる。もちろん共演もありなの -
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プレリュードとしては、『アベンジャーズ』本編のコミカライズ部分と、『アベンジャーズ』・『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』と『エイジ・オブ・ウルトロン』をつなぐ話が掲載されている。『ウィンター・ソルジャー』の話も取り込みながらやってくれているのは良いのだが、ページ数が少ないので少々物足りない。
一方で、映画のインスパイア元となるコミックの掲載は「ヴィジョン初登場~参入」を描く2話続きの話、ウルトロンの強大さが非常に良く伝わるアベンジャーズ第3シリーズのエピソード「ウルトロン・アンリミテッド」からPart3と4、そして原作版「エイジ・オブ・ウルトロン」の導入部分を描く第4シリーズの# -
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「闇の支配」を意味する「ダークレイン」と呼ばれるキャンペーン中のニューアベンジャーズ誌。「シークレット・インベージョン」を経てメンバーに少し変更がありつつ、ノーマン・オズボーンらスーパービランが表舞台に立つ世界でのニューアベンジャーズを描く。
ダークアベンジャーズと接触する「パワー」編と、姿を消していたDr.ストレンジが後継者を探す「サーチ・フォー・ソーサラー・スープリーム」編が掲載されている。前者は「シークレット・インベージョン」の最後に起きた事件を中心にダークアベンジャーズと接触させる形でスムーズに話が進行していく。メンバー各々の描写を細かくしつつ、ビランが表だって活動する微妙な世間を描 -
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ネタバレシークレット・インベージョンの空白を埋める話だが、「マイティ・アベンジャーズ」が出てくる話というより、「マイティ・アベンジャーズ」誌の中でのスクラルの陰謀に関わる点を描いている作品である。
具体的には、エレクトラとハンク・ピムの入れ替わりに関わる話が当てはまるが、ピム周りは最後の回も踏まえて非常に切ない仕上がりで良い。ピムに入れ替わったスクラルの話もなかなか興味深く、ピムというキャラクターをよく深めている。この先再起したピムがどう動くかによってさらに評価は変わるか。
フューリーの部隊の結成秘話は純粋に読みごたえがある。ここまでの話でも少しずつ出ていたデイジーが重要なポジションで動き回るので -
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「シークレット・インベージョン」の侵略戦争の結果として「救世主」扱いされるサンダーボルツ長官、ノーマン・オズボーンを主役として描かれるまさに「闇の」アベンジャーズの物語。パラレル世界じゃなきゃやれなそうな試みを正史の中でうまくやってしまう、という成立具合のおかげで、設定だけでも十分面白い作品に仕上がっている。
「アッセンブル」の副題だけあって、今回は正直結成の話と、その間に起きる様々な状況への対処しか描かれていないので、ドラマ性は薄めなのだが今後の状況には色々と期待が持てそうな作風に仕上がっている。特に、素晴らしい立場を手に入れたはずのノーマンが、他のビラン達を抱え込むことによって様々な表情