羽生飛鳥のレビュー一覧

  • 揺籃の都

    Posted by ブクログ

    「蝶として死す」に続く平家一門のミステリー。
    異母兄・清盛やその息子たちから疑いや嘲笑を向けられても、扇で口元を隠して優雅にかわす頼盛。腹芸がすごいし謎解きも面白かったです。

    0
    2022年08月11日
  • 揺籃の都

    Posted by ブクログ

    「蝶として死す」から11年、福原遷都と富士川の戦い大敗で揺れ動く清盛一門で起きた事件に異母弟・頼盛が再び挑む。

    平家一門にとって不吉と思われる夢を見た青侍(身分が低い若侍)が逃亡、清盛から捕縛を命じられた頼盛。家人の報告で青侍が清盛邸に逃げ込んだことを知り、清盛に邸内探索の許可を得ようと乗り込むが、何故か清盛に碁を誘われたり清盛の息子たちによる富士川の戦い大敗の報告などで探索が出来ない。
    吹雪により清盛邸に泊まり込んだ一同だが、その翌朝、清盛の枕元にあった小長刀が消え、さらに青侍が塀の外でバラバラ遺体となって発見される。

    本を開くといきなり清盛邸の見取り図があり、わくわくする。
    バラバラ遺

    0
    2022年07月31日
  • 御成敗式目の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鎌倉幕府第3代執権・北条泰時と連署で叔父の時房、文士で評定衆の三善康連が「御成敗式目」を作る中で、様々な過去の事件とその結末を描く連作集。

    大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の世界が甦るような、ドロドロしたものを感じた。
    クローズド・サークルものや一見不可能な殺人事件など、ミステリーとして楽しめた。
    探偵役が時房だったり泰時だったりというのも面白い。

    だが真の謎解きは最終話にあった。
    全編を通じて登場するある人物がキーになるのかと注目していたが、さてどうなるか。 
    『血みどろになっても戦い続けたのは、世の中をよくする善政を求めてのことだ』
    人心はどこに付いていくのか、どこに集まるのか。
    式目を作

    0
    2026年08月29日
  • 揺籃の都

    Posted by ブクログ

    福原で起こった事件を、清盛の弟平頼盛が解いていく。大河の「平清盛」は見たが、頼盛の記憶がない。西島隆弘さんだったのね。後半マシになったが、前半はめんどくさくてめげそうになったわ

    0
    2026年08月04日
  • 歌人探偵定家 弐 百人一首推理抄

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    一 よにあふさかの せきはゆるさじ
    二 わがみよにふる ながめせしまに
    三 わがころもでに ゆきはふりつつ
    四 わがたつそまに すみぞめのそで
    五 やまのおくにも しかぞなくなる

    百人一首推理抄第2作。
    歌人の定家を探偵役に、平家の生き残り・平保盛を語り手&ワトソン役にしたシリーズ。

    0
    2026年08月01日
  • 揺籃の都

    Posted by ブクログ

    前作は短編集でしたが、今作は長編作品。清盛の邸宅での謎解き。主人公の頼盛にとっては、実兄の屋敷とはいえアウェー。いつ足をすくわれるか分からない環境に、読んでいるこちらも息がつまりました。

    「とはいえ、結局推理させてくれる清盛って、頼盛を弟として、ある意味かわいく思ってるのでは?」と思いましたが…ラストで撃沈。結局掌の上で転がされていただけなのか?そして頼盛、こちらも強か。戸惑いながら感心しつつ…。蛹から蝶へ変わる厳しさを感じました。

    0
    2026年07月20日
  • 歌人探偵定家 弐 百人一首推理抄

    Posted by ブクログ

    最近お気に入りの作家さん。
    嬉しい続編だった。

    平家一門の生き残り・平保盛と、父・俊成と共に勅撰和歌集の編纂をしている歌人の藤原定家、二人がバディとして都で起こる様々な事件を解決していく。

    今回もまた、この時代なら穢れが~、鬼が~と恐れ慄きそうな残酷な事件が立て続けに起こる。
    卒塔婆が突き刺さった状態で発見された遺体に、庭にばらまかれた夥しい遺体の手、空を飛ぶ遺体に、木の上に晒された上に手の指を全て切り取られた遺体…。そしてそれらの事件を画策したらしい『詠み人知らず』とは。

    保盛は亡き父・頼盛に教わった検死の技で事件を紐解くヒントを差し出し、定家が事件の状況と共に読み解いて、事件の真相を

    0
    2026年07月04日
  • 歌人探偵定家 百人一首推理抄

    Posted by ブクログ

    和×ミステリという大好きなもの同士の掛け合わせだったため、迷わず購入した。

    サクサクと物語が進んでいくので、謎が起きてから解決までが早い。それでも内容はしっかり書かれているので、物足りなさとかは感じなかった。

    昔の人名の読み方や言葉に抵抗がなければ、読みやすいミステリという感じでいいと思う。昔の言葉には()の中にその意味が書かれているので、そのまま読み進められる点も良かった。

    0
    2026年01月27日
  • 女人太平記

    Posted by ブクログ

    平清盛の異母弟・平頼盛、歌人・藤原定家を探偵役として謎解きに挑む形式の作品が楽しくて読んできた作家さんだが、今回は趣向を変えて、足利兄弟を西園寺名子から見つめた歴史ものとなっている。

    太平記は大河ドラマでも視聴したし、足利兄弟の話はいくつか小説でも読んだが、やはり足利尊氏という人間は掴みどころがない印象。
    この作品での後醍醐天皇はまったく良いところなしといった感じで、周囲を振り回すだけ振り回したうえに、亡くなったあともまだ多くの人たちの人生に影響している。

    今回初めて西園寺家について知ったのは収穫。
    摂関家に次ぐ『清華家』という格の高い家柄であり、それだけに権力争いに深く関わり、特にこの作

    0
    2025年10月15日
  • 賊徒、暁に千里を奔る

    Posted by ブクログ

    なかなか面白かった。
    あまりミステリでは描かれない時代を書いてなおかつミステリ的面白さを出す。
    いいですね。
    2884冊
    今年112冊目

    0
    2025年04月22日
  • 『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ! 鎌倉武士

    Posted by ブクログ

    鎌倉時代の登場人物を現代人のイメージに置き換えて紹介しているので、興味深く、面白く読めた。多少の誇張はあるとは思うが、今もこんな人いるなぁ、と思い巡らしながら読み進めた。時代は変われども、人間の本質的な部分は昔も今も大きくは変わらない。

    0
    2025年02月25日
  • 賊徒、暁に千里を奔る

    Posted by ブクログ

    推理小説の舞台が
    鎌倉時代の不思議な小説。
    面白く読めたが、謎解きのための
    伏線がくどく感じられるところも。

    0
    2025年02月11日
  • 賊徒、暁に千里を奔る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】真珠盗/顛倒/妖異瀬戸内海/汗牛充棟綺譚/雪因果
    鎌倉時代の都で暮らす、元大盗賊・小殿。
    彼のことを聞きつけ、説話集のネタにしようと、橘成季が仏師運慶、少年僧侶・明けの明星と共にやってくる。

    小殿の謎かけ部分と明けの明星の正体がミステリ。他愛もないトリックだが、時代背景とあいまって面白く読ませる。

    0
    2025年01月19日
  • 賊徒、暁に千里を奔る

    Posted by ブクログ

    最近お気に入りの作家さんの新刊。
    これまで平清盛の異母弟・平頼盛、歌人・藤原定家を探偵役として謎解きに挑む形式の作品が続いてきたが、今回は趣向を変えてある。

    主人公はかつて伝説の盗賊・小殿(ことの)と呼ばれ、今は検非違使の奉公人となった老人。
    彼が盗賊時代のエピソードを客人である橘成季、明けの明星と呼ばれる訳ありの若き僧侶らに語りながら、謎かけをする。

    貴族の家から身体検査を潜り抜けいかにして真珠を盗み出したのか。
    刃物を持たぬ悪僧が、どうやって仲間の僧の喉を切り裂いたのか。
    船の中で次々仲間たちを殺していくのは敵対する海賊なのか、それとも船の中にいる仲間の誰かなのか。
    書庫に閉じ込められ

    0
    2025年01月02日
  • 『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ! 鎌倉武士

    Posted by ブクログ

    鎌倉幕府の公式書「吾妻鏡」から。
    勿論全てが史実であったとはとても思わないが、記される人物の、常軌を逸したエピソードを、軽いヒッチで紹介する。

    脳筋最狂超人軍団。

    これに喧嘩売った、元と高麗が、不幸としか思えない元寇だな。

    0
    2024年09月26日
  • 蝶として死す

    Posted by ブクログ

     平清盛の異母弟・池大納言・頼盛を主人公としたミステリー・タッチの歴史小説は実にユニーク。平清盛の配下の若者の殺しの背景、高倉天皇の愛娼の死、源義仲の依頼による斉藤実盛の屍体の分別、源頼朝の娘・大姫の謎の行動の真相、北条時政の依頼による清盛の曾孫・六代の行方探索などの事件・課題に取り組んでいく。頼盛が名探偵としての活躍をするという物語は楽しく読めたが、どこまでが事実なのか?平家一門きっての知恵者は兄・平清盛から疎まれて、一門を裏切ったという前提そのものが、そうなのか?高倉天皇、義仲、頼朝、時政との会話の場面が実際にあったのだろうか?小説としては面白かった。

    0
    2024年08月27日
  • 『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ! 鎌倉武士

    Posted by ブクログ

    『吾妻鏡』に記録された選りすぐりの人物50人を紹介。
    それは、ツッコミどころ満載の個性と特異性溢れる者たち。
    有名人の意外な一面・・・源頼朝、源義経、北条義時など。
    一芸に秀でた人々・・・小山朝政、結城朝光、工藤祐経など。
    超人枠・・・畠山重忠、三浦義明、佐々木盛綱、平経盛など。
    枠にはまらない人々・・・熊谷直実、仁田忠常、北条朝時など。
    参考文献有り。

    『吾妻鏡』は鎌倉幕府の1180~1260年の事績を編年体で
    記した、政権の記録である。しかも史料でもある・・・けれど、
    鎌倉幕府に関わった人々の記録が何だか面白過ぎる。
    チャラ男の真の素顔は、超絶有能な武士の、北条時房。
    承久の乱終結後に後

    0
    2023年05月04日
  • 揺籃の都

    Posted by ブクログ

    平家物語のエピソードを下敷きにした本格ミステリ。「蝶として死す」に続く第2弾は長編で、時期的には清盛による福原遷都=前作の第2話と第3話の間にあたる話。途中、事件解決の重要な手掛かりとなる当時の建築様式や服装、道具などの丁寧な説明は、まどろっこしく感じつついい勉強にもなった。終盤、頼盛の謎解きは痛快。ちょっとニンマリするラストも良かった。

    0
    2022年12月28日
  • 揺籃の都

    Posted by ブクログ

    清盛の異母弟・平頼盛が探偵役のミステリ。今回は長編である。
    福原に遷都した清盛邸で変死事件や守護刀の紛失事件、化鳥が目撃される怪事件などが相次ぎ、頼盛は清盛の息子たちから疑われながら事件解決に乗り出す。
    相変わらず危うい立場の頼盛で、自分の一門を守るために事件の責任を押し付けられないように奮闘する。平安時代の習俗や、清盛の息子たちの個性も興味深い。何より清盛の福原遷都の意図にびっくり。キャラ的にはみんなあまり好きになれないが、面白かった。さらなる続編はあるのだろうか。

    0
    2022年10月27日
  • 本格王2021

    Posted by ブクログ

    【収録作品】「コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎」笛吹 太郎/「弔千手」羽生 飛鳥/「顔」 降田 天/「笛を吹く家」 澤村 伊智/「すていほぉ〜む殺人事件」 柴田 勝家/「犯人は言った。」倉井 眉介/「アミュレット・ホテル」方丈 貴恵
    つまらなくはない。でも、これがトップクラスの短編だと言われると…… 「アミュレット・ホテル」は、既視感があるものの、連作でまとまったら読んでみたいと思える。続きあるかな。

    0
    2022年01月15日