羽生飛鳥のレビュー一覧

  • 賊徒、暁に千里を奔る

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    最近お気に入りの作家さんの新刊。
    これまで平清盛の異母弟・平頼盛、歌人・藤原定家を探偵役として謎解きに挑む形式の作品が続いてきたが、今回は趣向を変えてある。

    主人公はかつて伝説の盗賊・小殿(ことの)と呼ばれ、今は検非違使の奉公人となった老人。
    彼が盗賊時代のエピソードを客人である橘成季、明けの明星と呼ばれる訳ありの若き僧侶らに語りながら、謎かけをする。

    貴族の家から身体検査を潜り抜けいかにして真珠を盗み出したのか。
    刃物を持たぬ悪僧が、どうやって仲間の僧の喉を切り裂いたのか。
    船の中で次々仲間たちを殺していくのは敵対する海賊なのか、それとも船の中にいる仲間の誰かなのか。
    書庫に閉じ込められ

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    2025年01月02日
  • 『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ! 鎌倉武士

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    鎌倉幕府の公式書「吾妻鏡」から。
    勿論全てが史実であったとはとても思わないが、記される人物の、常軌を逸したエピソードを、軽いヒッチで紹介する。

    脳筋最狂超人軍団。

    これに喧嘩売った、元と高麗が、不幸としか思えない元寇だな。

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    2024年09月26日
  • 蝶として死す

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     平清盛の異母弟・池大納言・頼盛を主人公としたミステリー・タッチの歴史小説は実にユニーク。平清盛の配下の若者の殺しの背景、高倉天皇の愛娼の死、源義仲の依頼による斉藤実盛の屍体の分別、源頼朝の娘・大姫の謎の行動の真相、北条時政の依頼による清盛の曾孫・六代の行方探索などの事件・課題に取り組んでいく。頼盛が名探偵としての活躍をするという物語は楽しく読めたが、どこまでが事実なのか?平家一門きっての知恵者は兄・平清盛から疎まれて、一門を裏切ったという前提そのものが、そうなのか?高倉天皇、義仲、頼朝、時政との会話の場面が実際にあったのだろうか?小説としては面白かった。

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    2024年08月27日
  • 『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ! 鎌倉武士

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    『吾妻鏡』に記録された選りすぐりの人物50人を紹介。
    それは、ツッコミどころ満載の個性と特異性溢れる者たち。
    有名人の意外な一面・・・源頼朝、源義経、北条義時など。
    一芸に秀でた人々・・・小山朝政、結城朝光、工藤祐経など。
    超人枠・・・畠山重忠、三浦義明、佐々木盛綱、平経盛など。
    枠にはまらない人々・・・熊谷直実、仁田忠常、北条朝時など。
    参考文献有り。

    『吾妻鏡』は鎌倉幕府の1180~1260年の事績を編年体で
    記した、政権の記録である。しかも史料でもある・・・けれど、
    鎌倉幕府に関わった人々の記録が何だか面白過ぎる。
    チャラ男の真の素顔は、超絶有能な武士の、北条時房。
    承久の乱終結後に後

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    2023年05月04日
  • 揺籃の都

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    平家物語のエピソードを下敷きにした本格ミステリ。「蝶として死す」に続く第2弾は長編で、時期的には清盛による福原遷都=前作の第2話と第3話の間にあたる話。途中、事件解決の重要な手掛かりとなる当時の建築様式や服装、道具などの丁寧な説明は、まどろっこしく感じつついい勉強にもなった。終盤、頼盛の謎解きは痛快。ちょっとニンマリするラストも良かった。

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    2022年12月28日
  • 揺籃の都

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    清盛の異母弟・平頼盛が探偵役のミステリ。今回は長編である。
    福原に遷都した清盛邸で変死事件や守護刀の紛失事件、化鳥が目撃される怪事件などが相次ぎ、頼盛は清盛の息子たちから疑われながら事件解決に乗り出す。
    相変わらず危うい立場の頼盛で、自分の一門を守るために事件の責任を押し付けられないように奮闘する。平安時代の習俗や、清盛の息子たちの個性も興味深い。何より清盛の福原遷都の意図にびっくり。キャラ的にはみんなあまり好きになれないが、面白かった。さらなる続編はあるのだろうか。

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    2022年10月27日
  • 本格王2021

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    【収録作品】「コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎」笛吹 太郎/「弔千手」羽生 飛鳥/「顔」 降田 天/「笛を吹く家」 澤村 伊智/「すていほぉ〜む殺人事件」 柴田 勝家/「犯人は言った。」倉井 眉介/「アミュレット・ホテル」方丈 貴恵
    つまらなくはない。でも、これがトップクラスの短編だと言われると…… 「アミュレット・ホテル」は、既視感があるものの、連作でまとまったら読んでみたいと思える。続きあるかな。

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    2022年01月15日