【感想・ネタバレ】『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ! 鎌倉武士のレビュー

あらすじ

鎌倉幕府の公式歴史書『吾妻鏡』は、面白人間のオンパレードだった! 北条義時は大悪党? 冷血漢?/二代将軍・源頼家は、蹴鞠好きのヤンキー兄ちゃん!?/畠山重忠は、バトル系少年漫画の登場人物? あの有名な人物が、酒呑みの感激屋だったり、実は全然モテていなくて「金づる」扱いされていたり、うっかり勘違いして、戦う気のない武士団を攻撃していたり! 忖度が得意な弓の名人や、凄腕ネゴシエーターの武士、3メートルもの石を運ぶ武士に、不幸設定盛り過ぎ少年、素潜りでサメ3匹を素手で捕まえる地上最強生命体武士も! 「こんな人間がゴロゴロいるとは、どんな集団だったんだよ、鎌倉武士!」――歴史小説と本格ミステリを融合させた作品で注目される気鋭の作家が、ツッコミを入れまくり! スナイパー宮司やマイペースな絵の達人、馬のお医者さんも! 読めば思わず笑ってしまう、総勢50人の大博覧会をぜひご堪能あれ!

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Posted by ブクログ

吾妻鏡を現代的に解釈すると異人や超人が多かったという歴史ツッコミ本。源実朝は木造の彫刻を拝見した事があるが父親と似ている。という事は本書で触れられていふ気質も頷ける。
鎌倉武士達があそこまで超人的武力を持っていたかは不明だが殺伐としていたのは確かで本書には無いが源頼朝は盗みを働いた子どもの両腕を切り落とさせている。そんな修羅の世界を生きているので当らずといえども遠からずといったところでは無いだろうか。

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2025年02月17日

Posted by ブクログ

鎌倉時代の登場人物を現代人のイメージに置き換えて紹介しているので、興味深く、面白く読めた。多少の誇張はあるとは思うが、今もこんな人いるなぁ、と思い巡らしながら読み進めた。時代は変われども、人間の本質的な部分は昔も今も大きくは変わらない。

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

鎌倉幕府の公式書「吾妻鏡」から。
勿論全てが史実であったとはとても思わないが、記される人物の、常軌を逸したエピソードを、軽いヒッチで紹介する。

脳筋最狂超人軍団。

これに喧嘩売った、元と高麗が、不幸としか思えない元寇だな。

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2024年09月26日

Posted by ブクログ

『吾妻鏡』に記録された選りすぐりの人物50人を紹介。
それは、ツッコミどころ満載の個性と特異性溢れる者たち。
有名人の意外な一面・・・源頼朝、源義経、北条義時など。
一芸に秀でた人々・・・小山朝政、結城朝光、工藤祐経など。
超人枠・・・畠山重忠、三浦義明、佐々木盛綱、平経盛など。
枠にはまらない人々・・・熊谷直実、仁田忠常、北条朝時など。
参考文献有り。

『吾妻鏡』は鎌倉幕府の1180~1260年の事績を編年体で
記した、政権の記録である。しかも史料でもある・・・けれど、
鎌倉幕府に関わった人々の記録が何だか面白過ぎる。
チャラ男の真の素顔は、超絶有能な武士の、北条時房。
承久の乱終結後に後鳥羽上皇の院宣が読めた、藤田能国。
って、5000人の武士が読めなかったことを記録しちゃうのか・・・。
鼓を打てても敵を討てないへなちょこの工藤祐経と、
鼓名人で世渡りも名人過ぎる平知康の、差。
超人バトルコミックの登場人物の如し、和田一族と仲間たち。
ファンタジーの勇者?だが現実社会での最期は残念な、仁田忠常。
軽いノリとツッコミでサクサク読めます。
実際、『吾妻鏡』ではどう書かれているのかも気になります。
現代語訳、読んでみようかと思っちゃいました。

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2023年05月04日

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