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治承四年(一一八〇年)。平清盛は、高倉上皇や平家一門の反対を押し切って、京から福原への遷都を強行する。清盛の息子たち、宗盛・知盛・重衡は父親に富士川の戦いでの大敗を報告し、都を京へ戻すよう説得しようと清盛邸を訪れるが、その夜、邸で怪事件が続発する。清盛の寝所から平家を守護する刀が消え、「化鳥を目撃した」という物の怪騒ぎが起き、翌日には平家にとって不吉な夢を見たと喧伝していた青侍が、ばらばらに切断された屍で発見されたのだ。邸に泊まっていた清盛の異母弟・平頼盛は、甥たちから源頼朝との内通を疑われながらも、事件解決に乗り出すが……。第四回細谷正充賞を受賞した話題作『蝶として死す』に続く、長編歴史ミステリ!
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年06月23日
京から福原へ遷都を強行した時期の平清盛邸で起きた怪事件。平家にとって不吉な夢を見たと喧伝していた青侍が逃げ込んだはずの清盛邸から姿を消し、翌日雪の中屍で発見される。同日清盛の寝所から平家を守護する小長刀が消え、物の怪騒ぎが起き、更に事件が続く。源頼朝との内通を疑われる四面楚歌の状態で平頼盛は全ての事...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月24日
福原遷都後。平頼盛は、異母兄・清盛から人探しの命を受ける。忽然と消えた清盛の刀、足跡の無い雪上のバラバラ死体、封印された部屋の中で吊るされた巫女、夜空を飛ぶ化け鳥。様々な事件が発生。清盛や、彼の息子達からいびられながらの頼盛の推理にハラハラ。ラストの清盛との腹の探り合いまで、前作を超える読み応えある...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月15日
(Ⅰ)平家物語をある程度知っている方がキャラや、この物語の歴史上での位置づけがイメージしやすく、より楽しめるとは思うけど、まったく知らなくてもたぶん大丈夫。ミステリとしてもかなり凝ってます。個人的にはここ数年、たまたま平家物語関係に親しく接していたのでよかったです。(Ⅱ)前巻で完結かと思われたけど年...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月03日
前作「蝶として死す」が見事な平家物語の連作ミステリーでしたが、それに続く頼盛を主人公とした第二弾の本作は長編! 平家一門の福原遷都の頃を舞台に、清盛の館で起こる怪事件の謎を平頼盛が調査にのりだすが――
あの時代の文化風俗を描きつつ、丁寧なネタのちりばめ方と清盛の息子達との駆け引き、さらには推理合戦...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月15日
これは平安貴族を題材にしてるだけで平家である設定が生きてないなと思ってたら、最後に表題の意味も含めて意味をもたらした。
それでも前作で綺麗に片付いていたので新たに清盛との時代に戻して長編にするよりは、前作で終わっていて良かったと思う。
ミステリ的には無理がある部分もあり納得はしにくい。雅な世界観と雰...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月09日
福原遷都を舞台に、清盛邸で起きた事件の解決にのぞむ頼盛。
この時代に明るくないため、前回の短編集と違い少し読み進めるのが大変でした。今回は身内だけれども微妙な関係の棟梁清盛家ということで、動きにくい中、最後は丁寧に回収していました。
小さな伏線の積み重ねのため、ついつい戻ってしまうこともありまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月31日
「蝶として死す」から11年、福原遷都と富士川の戦い大敗で揺れ動く清盛一門で起きた事件に異母弟・頼盛が再び挑む。
平家一門にとって不吉と思われる夢を見た青侍(身分が低い若侍)が逃亡、清盛から捕縛を命じられた頼盛。家人の報告で青侍が清盛邸に逃げ込んだことを知り、清盛に邸内探索の許可を得ようと乗り込むが...続きを読む
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