女人太平記

女人太平記

小説・文芸
2,200円 (税込)

11pt

4.0

――これまでの歳月を振り返ってみると、竹向殿と私(足利尊氏)とは、奇縁で結ばれているものですね。後の北朝初代・光厳帝の典侍を務めた日野名子〈ひのなかこ〉は、関東申次として権勢をふるった西園寺家の若き当主・公宗の正室となる。だが彼女の栄光の日々は、後醍醐院の謀略と足利尊氏の裏切りにより、あっけなく失われることに。そしてそれは、数多の武家と公家、皇族が互いに争い合う、混沌の時代の幕開けだった――。度重なる戦乱に人生をかき乱され続けた彼女が最後に見抜いた、尊氏の抱える「秘密」とは。名子が著した、最後の宮廷女流日記文学として名高い『竹むきが記』を下敷きに、激動の室町幕府揺籃期を活写する歴史長編。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    PHP研究所
  • タイトル
    :
    女人太平記
  • タイトルID
    :
    1958227
  • ページ数
    :
    400ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年08月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

女人太平記 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    平清盛の異母弟・平頼盛、歌人・藤原定家を探偵役として謎解きに挑む形式の作品が楽しくて読んできた作家さんだが、今回は趣向を変えて、足利兄弟を西園寺名子から見つめた歴史ものとなっている。

    太平記は大河ドラマでも視聴したし、足利兄弟の話はいくつか小説でも読んだが、やはり足利尊氏という人間は掴みどころがない印象。
    この作品での後醍醐天皇はまったく良いところなしといった感じで、周囲を振り回すだけ振り回したうえに、亡くなったあともまだ多くの人たちの人生に影響している。

    今回初めて西園寺家について知ったのは収穫。
    摂関家に次ぐ『清華家』という格の高い家柄であり、それだけに権力争いに深く関わり、特にこの作品の舞台である南北朝時代のように最高権力者である天皇がコロコロ変わることによって振り回された歴史を興味深く読んだ。
    そして西園寺公宗(きんしゅう)の妻となった名子(なかこ)は、清華家より三階級も下の『名家』日野家の出ということで、何かと辛い立場になっている。

    幸い、夫の公宗や姑や周囲の女性たちが優しく援助もしてくれる人なので助かっている。
    いつの時代も人間関係が大事なのだなと感じる。とくに名子のような立場の者にとっては格と経済力のある人との繋がりは絶対だ。

    ドラマや小説ではさらっと流されることの多い、公宗と北条泰家が起こした後醍醐天皇暗殺未遂事件がクローズアップされるのも興味深かった。
    後醍醐天皇によって廃位させられる光厳天皇の典司であった名子だからこそ、夫が処刑されるのを目の当たりにしても、その後の西園寺家の主権争いにしても、実家である日野家の数々の災難にしても乗り切ることが出来たのだろう。
    それにしてもこの政争の執念深さは凄まじい。

    これまでの羽生さんの作品からして名子を探偵役に、様々な事件の謎解きが行われるのかと思っていたら歴史ドラマだった。
    夫・公宗とその弟の公重との兄弟関係と足利兄弟を比較しながら二組の兄弟が辿った運命を見つめている。
    だが史実では最後の最後に足利兄弟も残酷な仲違いをしている。そこにどんな真相があったのか。

    これまでの羽生作品のようなテイストを期待すると肩透かしかも。

    やがて日野家の子孫が8代将軍足利義満の妻となり、西園寺家の子孫が近代日本で内閣総理大臣となるのかと思うと感慨深い。

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    羽生飛鳥『女人太平記』
    『竹むきが記』の作者・日野名子を主人公に、鎌倉幕府滅亡から建武の新政、観応の擾乱に至る南北朝の混沌を、公家女性の視点から描き出した傑作歴史小説
    日野名子は光厳天皇の典侍を務め、名家の身分のも関わらず西園寺公宗の正室となり関東申次の家の北の方として、政争と戦乱に翻弄されながら足利尊氏に対する思い(=心の闇)と胸に秘めて生きていく
    武士中心の『太平記』世界を、女人の立場から婚姻・血縁・後宮の機微を通して大きく変わる社会を相対化する手法が鮮やか
    赤橋姉妹を介した尊氏と正親町家のつながりに着眼した、花園院(光厳の叔父)の秘策といった歴史の裏を覗かせる作者の手練が憎い(その時代の「縁戚政治」の実相がある)考証の丁寧さも光り、単なる事件の羅列ではなく「人と血がどう絡み合って時代を動かすか」を丁寧に追っている点が、歴史好きにはたまらぬ読み応えを満たしてくれる・・・秀逸なのはミステリー的な趣向(尊氏と直義の関係をめぐる謎⇦ネタバレだからね)と歴史の愛妾の良さも織り込まれている
    戦乱に人生を壊されながらも、恨みを超えて人間の機微を見抜いていく姿が、感動的ですね

    0
    2026年08月15日

女人太平記 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    PHP研究所
  • タイトル
    :
    女人太平記
  • タイトルID
    :
    1958227
  • ページ数
    :
    400ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年08月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

羽生飛鳥 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す