菊石まれほのレビュー一覧

  • ユア・フォルマIV 電索官エチカとペテルブルクの悪夢

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    【悪夢の靴音が次第に近付く、繰り返される悲劇に抗え】

    過去の殺傷事件と似た事案が発生する事で、ハロルドの力量が試される物語。

    路頭に迷っていたハロルドを救ってくれた存在。
    ソゾンにより、ハロルドの心は救われる。
    彼らと疑似家族を形成する事で、彼の根幹と言える物が形成された。
    しかし、暖かさを伴う安寧は永くは続かなかった。
    卑劣な犯行により、恩師は惨殺されハロルドの心に影を落とす。
    そして、月日が過ぎると共に悪夢が再演される。
    今度こそ、大切な人を守る為に全身全霊を尽くして抗う。

    それが亡くなった者に対する唯一の贖罪だから。

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    2022年09月08日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    大賞とったのも納得の面白さ!
    感情まで記録される情報端末って設定がユニークで、捜査のために感情まで同調していく描写が面白い。
    個人的にハロルドがとてもツボです。人当たりがいい好青年に見えて実は……なところとか機械なのに人間の相棒より感情豊かなところとか、ほんと全要素好きすぎる。

    個人的にこの巻終了時点くらいの温度感の非恋愛男女バディ好きすぎるのでエチカとハロルドは最後までこんな関係性でいてほしいなーと思います。願望ー

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    2022年06月25日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    人間味の無い機械のような人間と、機械らしく無い人間じみた機械。
    相反する2人が機械を脳に埋め込む事が当たり前となったSF世界で活躍するSF相棒もの。

    映画「インセプション」を彷彿とさせるような人間の脳内記憶への侵入技術「電索」や、視界に自動で字幕やパーソナルデータが出る未来のAR技術のような「ユア・フォルマ」。ゲーム「デトロイト・ビカムヒューマン」のような人型高性能ロボット「アミクス」といった近未来SF要素がこれでもかと出てくる。

    そういったSF要素に慣れていない場合は少し読みにくいかもしれない。
    しかし魔法的設定などよりスムーズに理解しやすい。近未来SFは時代が進んだ今だからこそイメージ

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    2021年12月08日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    面白かった。
    近未来SF×ミステリーと、暗い過去を持つもの同士のコンビなのが良かった。
    最初は、機械みたいな人間であるエチカと、人間臭い機械であるハロルド、という構図かと思いきや、ハロルドがしっかり機械だった、という展開も好き。
    ミステリーも複雑で楽しめた。
    所々、哲学的な問いかけがあるのも、考えさせられた。機械のプログラムと、人間の脳の電気信号による思考、果たしてそこまで違うものなのか?であったり、敬愛規律の存在であったり。
    数十年後に議論されていそうなテーマで、面白かった。
    電撃文庫で大賞なのも頷ける作品だった。
    次巻を読むのが楽しみです。

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    2021年10月12日
  • ユア・フォルマII 電索官エチカと女王の三つ子

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    ハヤカワ文庫といわれても気がつかないレベルのSF感。1巻で蒔かれた謎の回収も、見事でした。

    2025年3月29日再読。
    細部どころか、主要なプロットまで失念していました。
    RFモデルと人は違うようで同じなのか、同じようで違うのか。
    人を人たらしめるものは何か、がシリーズ全体のテーマになってきそうです。

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    2025年03月29日
  • ユア・フォルマII 電索官エチカと女王の三つ子

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    前作では女性捜査官・エチカがハロルドを受け入れるところで終わったので、本作からが二人の活躍の第一章ってことになるのかな。

    本作もなかなか面白かった。
    このシリーズは結構ヒットすると思うね。

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    2021年08月21日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    ライトノベルだけど、それを感じさせないほどの完成度。
    これは面白かったな。

    ロボットと相棒を組まされた若き天才女性捜査官。

    いわゆるバディものの典型だけど、なかなか設定がよかった。

    攻殻機動隊とシャーロック・ホームズを足したような面白さ。
    女性捜査官の方がワトソンになってしまっているところがご愛敬。

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    2021年08月21日
  • ユア・フォルマII 電索官エチカと女王の三つ子

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    前作から一気に世界観がぐっと深まった。分かり合えるはずなのに分かり合えない悲しみや苦悩と機械と人が織り成す事件に当然のように魅せられてしまう。
    アミクスとは一体何なのか、という疑問に対して事件を通して突き進んでいくエチカの姿には成長が見られる。他者に対して理解を深める必要がある。分かり合う必要がある。その道のりが決して平坦ではないとわかっていても。
    前巻のSFミステリ的な作風はそれぞれの要素がぶつかり合っていたが、今回はSF的な問いかけが主で好みの別れるところか。

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    2025年07月26日
  • ユア・フォルマVII 電索官エチカと枢軸の軋轢

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    まず思ったこととしては
    固有名詞が多いのに前回から間隔が空きすぎて
    ほとんど覚えてない、ということ。

    やっぱりシリーズって刊行ペースは大事。
    これだけ複雑ならなおさら。

    情報化の進んだ社会で
    こんなに簡単に粛清粛清となるものなんだろうか、
    というのは少し思うところ。

    戦争が軍の管轄外のようなフィールドで起こるようになる、と考えるとない話でもないのかな。

    エチカの故郷、日本も舞台に。

    そろそろ佳境にも見えるけれど、シリーズ初期からの縦軸にあたるソゾン殺害の事件までの距離が全く分からない。

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    2025年05月08日
  • ユア・フォルマVII 電索官エチカと枢軸の軋轢

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    ネタバレ

    相変わらずスピード感がありぐいぐい読み進めてしまう、が、前巻までのストーリーをかなり忘れてしまったので人の名前や事件の通称があまり思い出せず、読み返さなければ、、、となった。
    ひとまずハロルドとエチカが再会&和解(?)してよかった。

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    2025年04月21日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    近未来のようで私達の生活にももしかしたら実現しえそうなテクノロジー。翻訳機能で国や人種を超えてコミュニケーションがとれるユアフォルマほしい。
    バディ2人は好みのキャラクターじゃないけどやっぱり読んでいると愛着がわいてくる。今後エチカの対人スキルは成長していくのか?続きも読みたい。

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    2025年02月20日
  • ユア・フォルマVI 電索官エチカと破滅の盟約

    ネタバレ 購入済み

    盛り上がってきた

    いろんな謎が錯綜しているが今巻で解明される部分もあり盛り上がってきた!という感じ。自覚のないハロルドが一番の見どころ。エチカとの関係が恋愛小説ばりにキュンキュンした。
    早くくっつけ!とじれじれしながらラストまで一気に読みました。前巻の展開の繰り返しにならないでよ頼むから!という気持ちだった。
    次巻が楽しみすぎる…。

    #ドキドキハラハラ #泣ける #胸キュン

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    2023年08月20日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    ネタバレ

    アニメ化の広告を見て面白そうだったので。
    実際に非常に面白かった。

    バディである二人の関係性のハラハラやら、事件が二転三転してどうなるんだというハラハラが癖になるというか。
    事件が本当に何重にも練られていて面白かった。
    推理ものとしても十分楽しめる。
    キャラそれぞれに謎があるのもいい。

    主人公のエチカがメンタルが強そうでいて案外不安定というか弱い部分を持つキャラなので、ついつい親視点で見守りたくなるというか。
    一方でハロルドはアミクスらしくない性格を見せておきながら、結局アミクスらしい計算された動きをしていて「くそっ、やっぱりお前機械だな!」と思わされることがちょくちょく。
    彼は彼で「あっ

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    2023年07月29日
  • Genesis この光が落ちないように

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    ネタバレ

    どの話も設定が面白く、ワクワクしながら読めた。
    ◆天駆せよ法勝寺
    最初から世界観に驚愕させられ、そのままの勢いで最後まで読み切ってしまった。最後、大人が大人であるがため苦渋の選択し、それでも前へ進まないといけないのに対して、主人公の意識が子供から大人へと変わる様子が危うげながらも、頼もしく清々し感じられた。世界観は奇抜だけど、共感できる。
    ◆家の外なくしてみた
    扉や窓の外が家の中と繋がっている設定は四畳半神話大系と似ているかと思ったが、こちらはだいぶポップ。2人の会話が丁寧なのにテンポが良くて読みやすかった。
    ◆この光が落ちないように
    これも世界観がすごい。
    「感情は火と同じ。」と、感情の否定

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    2023年04月30日
  • ユア・フォルマV 電索官エチカと閉ざされた研究都市

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    舞台はドバイ。自身の意識をアミクスに完全にコピーする技術を検証している、技術特区のお話。
    ハロルドとエチカが2人でハロルドの「秘密」を共有していることを端に発し、離れるべきだが離れたくない、言葉の上ではすれ違っていくお話。
    今回もミステリー要素も満載。事件の様々な所に過去の事件の様々な人が関係してきており、あらゆる事件を影から操る「黒幕」の存在がかなり明確に示唆されてきたと思う。モリアーティ教授みたいな人がいるのかな?
    「黒幕」が何を狙い、何故事件を起こしているのか、今後も楽しみです。

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    2022年12月25日
  • ユア・フォルマIV 電索官エチカとペテルブルクの悪夢

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    ネタバレ

    ハロルドの心の中の中核に存在する、今までも端々で語られてきた、ペテルブルクの悪夢のお話。ハロルドの事件に対する強烈なこだわりや、ソゾンとの過去の話が中心に据えつつ、犯人探しが展開される。
    ペテルブルクの悪夢の動機などは正直、しょぼい印象もあったが、最後の最後の展開が、予想外の方向からボールを投げられた感じ。
    今後の展開も期待したい。

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    2022年12月24日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    人の頭の中に残った記憶を読み出す「天才」電索官エチカと、その補佐官で超優秀なアミクス(ロボット)であるハロルドの2人で事件の解決に挑む、バディ物。
    電索以外はさっぱりなエチカが、ホームズの並の優秀さを誇るハロルドに振り回されている感じが良き。
    中々に重厚な展開で、終盤にかけての解決編はなるほどね~、と思えるもので中々に良かった。

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    2022年12月16日
  • Genesis この光が落ちないように

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    一つ一つが癖のあるSF。
    「風になるにはまだ」は、この短編集を読もうと思ったきっかけだった。人の意識をアーカイブ化する技術は新しい哲学を生む土壌だろう。果たしてどこまでが自分なんだろうか?データは欠損しないのか?いつまで持つのか?色々考えると面白い。

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    2022年11月19日
  • ユア・フォルマIII 電索官エチカと群衆の見た夢

    Posted by ブクログ

    今回はエチカの感情、心の奥底がより深く掘り下げられていました。
    そして、今回のお話も話の展開がよく練られていてとても面白かったです。
    エチカを取り巻く人間関係が彼女にどんな事をもたらしてくれるのか、今後も楽しみです。

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    2021年12月04日
  • ユア・フォルマII 電索官エチカと女王の三つ子

    ネタバレ 購入済み

    ちゃんとSF

    ちゃんとSFをやろうとしているのは好感。ただ題材自体に目新しさがないので2巻にしてやや退屈。コッツウォルズがデジタルデトックスの観光地~などは良く出来ていたし描写も綺麗。キャラクターも良いです。ただラノベとしてやっていくならもっとエンタメに振るとかしないと、ちょっと厳しいかも。作者の今後に期待します。

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    2021年10月12日