あらすじ
★第27回電撃大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ★
哀切怒濤の第2弾開幕――!!
再び電索官として。歩み出したエチカに新たな事件が立ちはだかる。RFモデル関係者連続襲撃事件――被害者の証言から容疑者として浮上したのは、他ならぬ〈相棒〉ハロルドの名前だった。
「きみの思考に入り込めたらいいのに」
「あなたに潜れたらどんなにいいか」
ままならない状況に焦るほど、浮き彫りになる<人>と<機械>の絶対的違い。埋められない溝に苦しみながらも捜査を続ける二人を待ち受ける衝撃の真相、そしてエチカが迫られる苦渋の選択とは――!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【三行感想】
相棒の闇が深まっていて、さらに気になる。
主人公の闇も深まる、そこがいい!
やはり、ウソや、秘密こそが、ヒトをヒトたらしめるのかなと思わされる。
Posted by ブクログ
少しずつエチカのことが好きになる。
海外シリアス連ドラのような独特な静かさとかっこいい感じ。全体的に地味なんだけど何か好き。
静かに謎が後を引く展開でくせになる。
Posted by ブクログ
1巻はエチカが抱えていたもの(謎)が明らかにされた一方、2巻はハロルドの謎が明らかに。
RFモデルは普通ではないと感じていたところを明文化されたというか。
それからすると、今回やっと登場した末っ子くんの扱いが悔やまれる……勿体無い。
ハロルドが疑われるところから、展開が二転三転どころか四転はするので展開に飽きない。
犯人捕まったと思ったら逃げられし、ハロルド信じてるぜって思っていたらご覧の有り様だし。
何より今回は実行犯の方にAI倫理的には正義があった。
エチカたちが取った措置は、そういう意味では悪だろう。
複雑である。
そもそもRFモデルの秘密がやばすぎたし。
エチカとハロルドは表面的には少し近寄ったかもしれないけど、その秘密のせいで作中にも描写があったクレバスはより広がったかもしれない。
今回知ってしまったハロルドの謎の件、互いに互いへ隠したままだと本当の意味での親密度の進展は難しそう。
パートナーとして互いがどう成長していくのか(アミクスに成長というのもなんかもしれないが)楽しみである。
Posted by ブクログ
今巻も中々良きSF作品。
AIのブラックボックスが人が解釈できないということは色々な所で言われていることだが、それをうまい具合にSFチックに仕立て上げている。
相変わらずの、ハロルドのホームズっぷりも優秀で、ミステリー作品としても十分楽しめる。
Posted by ブクログ
ハヤカワ文庫といわれても気がつかないレベルのSF感。1巻で蒔かれた謎の回収も、見事でした。
2025年3月29日再読。
細部どころか、主要なプロットまで失念していました。
RFモデルと人は違うようで同じなのか、同じようで違うのか。
人を人たらしめるものは何か、がシリーズ全体のテーマになってきそうです。
Posted by ブクログ
前作では女性捜査官・エチカがハロルドを受け入れるところで終わったので、本作からが二人の活躍の第一章ってことになるのかな。
本作もなかなか面白かった。
このシリーズは結構ヒットすると思うね。
Posted by ブクログ
今回もかなり面白かったです。
エチカがどんどん感情を表に出していくのが、読んでいて、こちらものめり込んでしまいました。
1巻に引き続き、世界観がかなり作り込まれていて圧巻されっぱなしです。
3巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
前作から一気に世界観がぐっと深まった。分かり合えるはずなのに分かり合えない悲しみや苦悩と機械と人が織り成す事件に当然のように魅せられてしまう。
アミクスとは一体何なのか、という疑問に対して事件を通して突き進んでいくエチカの姿には成長が見られる。他者に対して理解を深める必要がある。分かり合う必要がある。その道のりが決して平坦ではないとわかっていても。
前巻のSFミステリ的な作風はそれぞれの要素がぶつかり合っていたが、今回はSF的な問いかけが主で好みの別れるところか。
ちゃんとSF
ちゃんとSFをやろうとしているのは好感。ただ題材自体に目新しさがないので2巻にしてやや退屈。コッツウォルズがデジタルデトックスの観光地~などは良く出来ていたし描写も綺麗。キャラクターも良いです。ただラノベとしてやっていくならもっとエンタメに振るとかしないと、ちょっと厳しいかも。作者の今後に期待します。