菊石まれほのレビュー一覧

  • ユア・フォルマV 電索官エチカと閉ざされた研究都市

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    ネタバレ

    前巻の陰惨な「ペテルブルクの悪夢」のエピソードから、明るい雰囲気で始まった本巻。
    でも、終わってみれば、エチカのハロルドを思っての行動が、自らを深みに引きずり込み、ハロルドにも反発されるという結果に。
    エチカとハロルドの「亀裂」は、これからどうなっていくのでしょうか。
    そして、1巻から出てきたユア・フォルマ利用による脳ハッキングが、国際的な一大陰謀へ。
    これは意表を突く展開でした。

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    2025年06月07日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    アニメのビジュアルがあまりにも攻殻機動隊だったので、どうかと思ったが、小説版を読むとアシモフに挑戦した骨太のSFだった。

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    2025年04月29日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    隅から隅まで堪能した。面白い。だがまた追わなきゃいけないシリーズが増えたと悲鳴もあげている。
    タイトルにもある相棒とのやりとりはウィットに富み、英国らしいジョークも含まれている。
    こういったキャラクター同士のやりとりが個性を浮かび上がらせていて情景が浮かぶようだった。
    登場するガジェットも現存するテクノロジーの先を見据えたような物で、現実味がある。もちろん本作はフィクションだし、SFだが「これは数年後には発表されているかもしれない」と現実味もあるのだ。
    物語にしても冷徹ではあるが、優しさと哀しさが両立しているような作風が胸に刺さる。SF的なアプローチはもちろんだがミステリ的な仕掛けまであると夢

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    2025年04月26日
  • ユア・フォルマIII 電索官エチカと群衆の見た夢

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    2025年4月26日再読。
    本巻もディテールはもちろんプロットもほとんど覚えていなかった。
    ミステリ要素が強めなエピソードで、初読のように楽しんでしまった。
    そして、提示された謎の一部は次巻以降へ繰り越し。

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    2025年04月26日
  • ユア・フォルマ【分冊版】 3

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    電索のために電索官が首の後ろに刺すコネクタ、針が結構長くて
    首の骨のだいぶ奥までブッスリ行くんですね…コワイ!

    #ダーク #ドキドキハラハラ #怖い

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    2025年04月11日
  • ユア・フォルマ【分冊版】 2

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    ヒトの脳にネット端末を直接接続してしまったら、電子ウィルスに感染した時どうなるのか…想像すると恐ろしくなります。

    #ドキドキハラハラ #怖い #ダーク

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    2025年04月11日
  • ユア・フォルマ【分冊版】 1

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    他の作品でも見ましたが、複合現実技術で目の前に出てきて消せない広告って実際にあったら凄く邪魔そうですね…

    #シュール #怖い #ドキドキハラハラ

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    2025年04月11日
  • ユア・フォルマII 電索官エチカと女王の三つ子

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    【三行感想】
    相棒の闇が深まっていて、さらに気になる。
    主人公の闇も深まる、そこがいい!
    やはり、ウソや、秘密こそが、ヒトをヒトたらしめるのかなと思わされる。

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    2025年03月26日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    【三行感想】
    主人公と相棒の関係性が、安心できるものではなく、まだオープンにされていない心の闇が垣間見え、スリルがある。
    物語の焦点である、ヒトではないという一点が、話の流れにサイコパス感(予測不可能感)を醸し出してて良い。
    ミステリー要素もあるが、多分こういう話になるんだろうな(バッドエンドな方向性で)という、想像力が膨らむ展開で、後半に読書スピードが加速する系読み物。

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    2025年03月26日
  • ユア・フォルマVI 電索官エチカと破滅の盟約

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    ネタバレ

    濃ゆい一冊だった。毎回監禁されたりケガしたりするけど泣きごと一つ言わないエチカ。普段ももっとわがまま言って良いんだよ…でもついにハロルドに本音を言うシーンに心打たれる。どん底だった2人の関係に変化がありそう。

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    2025年03月15日
  • ユア・フォルマIV 電索官エチカとペテルブルクの悪夢

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    ネタバレ

    エピローグ、エチカの胸にわだかまったのはビガへの嫉妬なんだろうな。うーん辛い未来しか見えない。エチカが苦しむところを見たくない。

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    2025年03月07日
  • ユア・フォルマII 電索官エチカと女王の三つ子

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    少しずつエチカのことが好きになる。
    海外シリアス連ドラのような独特な静かさとかっこいい感じ。全体的に地味なんだけど何か好き。
    静かに謎が後を引く展開でくせになる。

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    2025年03月01日
  • ユア・フォルマIV 電索官エチカとペテルブルクの悪夢

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    ネタバレ

    前回のトスティの件が解決していないのに、まさかもうソゾンの事件をもう扱うのか、決着つけるのかと思ったら……そう来たかー!
    ただでさえ二転三転したのに、このオチにはしてやられたと感じた。
    ただそうなるとハロルドの復讐(とエチカは考えていたが)の真の決着はどうなるのだろうか……

    トスティの件については最後にやっと進展。
    ただそれよりも、エチカとハロルドとの「関係性」に具体的な名称がいつつくのか、そちらの方が気になったり。
    読者側には見えているんだ、気付いていないのは本人たちばかりなり。
    事件の複雑さも魅力だが、このもどかしさもまた魅力なのだ。

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    2025年02月26日
  • ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

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    今年は久しぶりに続刊が出るという情報があり、最初から読み返してみようと2025年2月13日再読。
    プロットはそこそこ覚えていたが、やはりディテールはかなり忘れている。例のプログラムがユア・フォルマの中に組み込まれていたことは完全に失念していた。
    それからユア・フォルマの前身であるニューラル・セーフティの開発が1990年代であり、この話自体が2023年のことという設定も覚えていなかった。

    この1巻目から、「人間のような機械」と「機械のような人間」の対比という視点は出ており、そこの境界をどう考えるのか、あるいは境界があるのかどうかという論点が意識されていることが分かる。

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    2025年02月13日
  • ユア・フォルマIII 電索官エチカと群衆の見た夢

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    ネタバレ

    まさか3巻にしてバディ解消とは思わなかった。
    そして、ビガがここまで関わってくるとは。

    部署まで変わっても仕事自体は順調だったエチカとハロルド。
    ただお互い違和感は増すばかり。
    側から見れば、その気持ちはもしかしてと、もどかしく思うほど。
    ただ事件が待ってくれないのよね。
    今回も予想以上に大ごとになっていってびっくりした。

    「仲間内」の共犯者は分かりやすかったが、一方で本当の黒幕は今回だけでは決着がつかず。
    ただ一時的に離れたことで、色々見つめ直すことができた(完全解決ではないが)エチカとハロルドのバディも無事復活。
    「友達」の認識からどこまで進展するか楽しみだ。

    ……アニメ本編放送まで

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    2024年12月24日
  • ユア・フォルマII 電索官エチカと女王の三つ子

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    ネタバレ

    1巻はエチカが抱えていたもの(謎)が明らかにされた一方、2巻はハロルドの謎が明らかに。
    RFモデルは普通ではないと感じていたところを明文化されたというか。
    それからすると、今回やっと登場した末っ子くんの扱いが悔やまれる……勿体無い。

    ハロルドが疑われるところから、展開が二転三転どころか四転はするので展開に飽きない。
    犯人捕まったと思ったら逃げられし、ハロルド信じてるぜって思っていたらご覧の有り様だし。
    何より今回は実行犯の方にAI倫理的には正義があった。
    エチカたちが取った措置は、そういう意味では悪だろう。
    複雑である。
    そもそもRFモデルの秘密がやばすぎたし。

    エチカとハロルドは表面的に

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    2023年09月12日
  • ユア・フォルマIV 電索官エチカとペテルブルクの悪夢

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    人間にも「敬愛規律」のようなものがあることは、デーヴ・グロスマン「戦争における『人殺し』の心理学」を読むと分かることですが、本書には、そのような心情を欠いた人物が登場します。
    作者の菊石さんは、第1作目のインタビューで、「機械のような人間」と「人間のような機械」との交流を描きたかった、ということをおっしゃっていましたが、本書でも、「人殺しへの抵抗感」という人間的な心を失った(その意味では機械のような)人間と、敬愛規律はなくとも、人を傷付けることに心理的な(!)抵抗を覚える機械との対立が描かれています。

    2025年5月10日再読。
    この辺りになるとさすがにプロットは覚えています。
    2度目という

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    2022年12月29日
  • ユア・フォルマIII 電索官エチカと群衆の見た夢

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    ある日、自身のアイデンティティである電索能力を失ってしまったエチカ。そんな彼女の葛藤や、新たなパートナー・ライザと組むハロルドの心中は如何に。お互いの関係について再認識してゆく、良きお話でした。
    (E)の正体は誰だ、というミステリー要素も健在。ミステリー作品として見ると登場人物が少ないこともあって、展開が予想しやすい面もありますが、2人の関係性が話の主軸と考えると、良いスパイスになっているなぁと思います。

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    2022年12月19日
  • ユア・フォルマII 電索官エチカと女王の三つ子

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    今巻も中々良きSF作品。
    AIのブラックボックスが人が解釈できないということは色々な所で言われていることだが、それをうまい具合にSFチックに仕立て上げている。
    相変わらずの、ハロルドのホームズっぷりも優秀で、ミステリー作品としても十分楽しめる。

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    2022年12月17日
  • Genesis この光が落ちないように

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    SF短編アンソロジー

    今回が最後のGenesis、以後は紙魚の手帖に移行するそうです
    海外作品ばかり読み耽っていた時期に、日本SFを読みたいと創刊号を手に取りました
    以来ここで何人もの推し作家様と出会い、珠玉の作品の数々を拝読いたしております
    自分の人生の一部であるこのアンソロジーが終了するのは少し寂しい気持ちです
    深く感謝申し上げます


    『風になるにはまだ』
    第13回創元SF短編賞受賞作品

    肉体を持たない“情報”として生きている女性が、現実の身体を1日借りるお話です
    情報化の女性視点で久しぶりに生身を持った感覚は、まるで自分が体現しているように冴え、没入します
    是非皆さま体感なさって下

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    2022年12月03日