菊石まれほのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
春先に本屋さんで見かけて
話題になっていたのは知っていたんですが
そこから読むまで三カ月。
読んでみたらこれは完全に
「ラノベじゃなくて普通にミステリ」
と思えるような内容でした。
相棒は合理的で観察眼が鋭く
相棒の方がホームズっぽい気質です。
事件解決のために
攻殻機動隊で言うところの
電脳ジャック的なことをするのですが、
主人公はその能力が高すぎて
補佐できる相手が今までずっとおらず
今回相棒になる男が同レベルの天才だった為
全力で電脳ジャックできるんだけど
単純に相棒が皮肉屋で人間的に合わん!
ってな感じでやり取りがあってキャラ立ちしてます。 -
ネタバレ 購入済み
端整な文章
端整な文章で読みやすかったです。たぶんたくさん設定があるんだろうな、と思いますが、読者にとってはなんとなく、で構わない所は口説かない説明をせず、とてもバランスが良い作品だと感じました。
正直、この手のSFとしては内容はよくある話ですが、キャラや舞台は魅力的です。冬のロシアの曇天はとても良く似合う。 -
Posted by ブクログ
読んだ感想としては、設定がとても作り込まれていて世界観に引きずり込まれるような内容でした。
内容は、独特な設定の中にミステリーを落とし込んだような感じですが、人間ドラマとしての側面の方が強いように感じられました。
謎がそこまで複雑ではない分、設定を徐々に明らかにさせていくことによって、最後まで色々考えさせられる物語でした。
ただ、物語の要である『電索』の要素が、少なさすぎるような気がしました。
恐らく、ここまで複雑な設定を1冊の中で、上手くやりくりするのは難しかったのだと思います。
その分、先を見据えて作られているというのをヒシヒシと感じられます。
これからの展開によって、この作品の評 -
購入済み
面白いのだけれど。
文体に少々個人的に気に入らない点があり、読書中何度も引っかった。
「て。」で文章をぶった切るの、たまにならば良いのだけれどあまり多用されると癇に障る。
単なる個人的嗜好ではあるが、すっと読めずに楽しめなかった。
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Posted by ブクログ
GENESIS(創元日本アンソロジー)シリーズが今回の五集目で最後になるという。いや~、実にもったいない、このシリーズとても気に入っていたのになぁ~。特に、表紙の絵(カシワイ作)が好きで毎回楽しみにしていた。まあ、社の方針だからしょうがないのかもしれないけど。私以外の人にはあまり好評ではなかったのだろうか。売り上げも伸びなかったのかな。
最近、帯の呼び込み文句が派手なものが多く、ちょっとこの傾向を懸念していたのだが、この本も首を傾げた。「日本SFを牽引する注目の書き手による最新作6編」って、ちょっと誇大広告でしょう。この6人のうち3人(宮澤・水見・空木)しか知らない。私も最近のSFを勉強して -
ネタバレ 購入済み
今巻は良かった。
2巻が退屈だったのでどうかと思ったが、3巻は良かった。登場キャラクターが増えたのでドラマに幅が出たからか。謎解きも多角度からされていて面白かった。ビガの掘り下げがされていたのが良かった。好きなキャラクターになった。テクノロジーの闇の面も多角度から描かれているのが興味深かった。次巻にも期待。