いがらしみきおのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『法律は普遍的なものの集合だけど、殺人は究極の個人体験だ。法律という網で殺人という個人体験を掬おうとすると、抜け落ちるものがいっぱいある。抜け落ちたものの中にこそ殺人の本質がある。そう僕は考えています。法律の網をくぐり抜けたものが何かというと、生理感覚や皮膚感覚、あるいは情緒を通してでないとそれは見えない。』
と後の対談で山上さんが述べてますが、出所者11名を引き受ける市長。市でそうした対応が迫られることがあるのかそのあたりからして不明。故郷や縁故者分散させたほうがよさそうに思うが。
改心した人もいれば、執拗に交際を迫ったり、絞殺犯が鶏を締めてたりホラーっぽい雰囲気もある。どちらに持って行こう -
Posted by ブクログ
いま自宅に全巻揃えて持っているわけではないのだが、「ぼのぼの」は思春期の頃から読んでいる。初期のシュールなノリよりも近年の哲学的な(といって語弊があれば人生への示唆に富んだ)内容のほうが好きだと思ってしまうのはおっちゃんになったからだろう。最近で好きなのは33巻、一冊丸ごと「オリちゃんのこと」である。長編映画を観るかのような感情のうねりとボリュームがあった。
読んでいて思ったのだが、1ページ8コマで構成されるストーリー展開は基本ボケとツッコミで次へつなげている。シマリスくんの空回りにはアライグマくんがスラップスティックに蹴りや殴りを入れ、ぼのぼのの天然なボケにはシマリスくんが鼻先を押しつけて叫