雨咲はなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレキャラクターボイスを脳内補完しながら読むようになったら、あなたもわたしもオタクの仲間です。笑 ちなみに私は石川界人さんと富田美憂さんをイメージしていました。
いやはやおみごとな浪漫小説です。続きが大変に楽しみです。私のペンネームによろしく、カラス大好きマンとしては、カラス要素がたくさんあって最高に楽しめました。赤月さんかわいい(そっち?)(松原始並感)
文春さんから発行されているということもあり、外国万歳日本卑屈とばかりに表現されるかと思いきや、大正に向かいつつある際の「学歴エリート」や「プロレタリアート文学」に影響された男尊女卑を描きつつも、「伝統を誇りに思う気持ちはある」として伝え -
購入済み
素敵なお話でした
他の方のレビューの言葉が素敵で高評価が多かったので、読んでみました。
ヒロインが芯のあるしなやかな強さと優しさを持っいる女の子で、一見冷酷そうだけれども過去に傷を持っている愚直なヒーローと徐々に気持ちを通わせていく様子が丁寧な描写で綴られております。
読後の満足度の高いお話です。 -
購入済み
優しく柔らかでとても強い物語
もともとwebで掲載されていたものが大好きで購入しました。
人質のシェリルと監視役の中尉による偽装結婚。
大騒ぎなラブコメというより、日曜日の木漏れ日の中で穏やかに語られる昔話のようなお話でした。
恋愛小説としては勿論、辛いこと悲しいこと全部抱えた上で今日を前向きに生きていく人たちの人間讃歌です。 -
購入済み
続きを読みたい!
えっ!これで終わり!?という終わり方です。この先がめちゃくちゃ気になる。読み終わってしまったーっ!と頭を抱えてしまった。でも、あとがきをじっくり読むと、こういう何気ない描写で終わるのも良いのかも知れない。
脇役達のことまで興味を持ってしまうぐらいそれぞれにキャラ付けがされていて、島の人達はもちろんのこと、本島の武士にも隠れた物語があるんだろうなー、読みたいなあと思わせてくれます。出来れば続編をお願いします! -
購入済み
読んで損なし!洋画の世界
まるで昔の洋画を観ているような、おしゃれで綺麗で美しく、そして戦争の暗い影が漂う作品です。ヒロインのイメージはオードリーヘップバーンで決まりですな!イラストは幼く可愛らしすぎてイメージじゃない。
この作品は他でありがちな、ヒーローが一目惚れするとか、ヒロインが絶世の美女とかいうのではありません。階級も公爵とか騎士団長とかではなく、現実的な中尉と大佐の娘。現実を生きるヒロイン、ヒーローにふさわしい、地に足を着けた美しいお話です。きっと、昔、こんな夫婦が世の中にいたのじゃないかと思わせるステキな作品でした。 -
ネタバレ 購入済み
すごく良かった
静かに進んでいくストーリーですが、惹きつけられる文章力のせいか一気に読み進めてしまいました。
不本意に始まった2人の関係だけど、次第に変わっていく過程が丁寧に書かれていて、とても素敵なお話です。
ツラい過去をもつ2人が、手を取り合って幸せになっていくんだろうなぁ。そうなってほしい。と願わずにはいられません。
扉下のカラーイラストを読み終わった後に眺めて、こちらまで感慨深くなりました。
読了後、もう一度初対面のシーンを読むと、なんかお父さんの気持ちが違って読めるので面白かったです。
出来ればお父さんへの挨拶から結婚式にこぎつけるまでの話も短編でいいから読みたいです。
もう一度 -
ネタバレ 購入済み
大好きなお話になりました。
タイトルが美しい作品。
中尉とシェリルが皮肉を言い合いながらも、お互いの過去や想いに触れていく過程が、丁寧に描かれていてとてもよかったです。
途中まで外出先で読んでいたのですが、文章を追っていくなかで自然と涙が出てきて戸惑いました。
綺麗なばかりではない現実だけれど、中尉もシェリルも真っ直ぐ立っていて憧れます。
読み終わって、心が救われました。番外編も特典SSも、心があたたかくなるお話でした。
作者さんの他の作品も読んでみようと思います。
おすすめです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこういう堅物で自分にすら執着のない軍人さんが気付けば恋に転がっている話、大好物である。
ただこの話、そんな単純な構造になってはいないのだけれど。
大佐に愛されて育った料理好きのお嬢様な主人公のシェリル。
でも彼女は実は……詳細は割愛するが、境遇としては軍人のノアのことをより理解できる立場にいた。
いや、ノアがシェリルを理解できる位置にいたというか。
草花が好きで、料理が好きで、愛されて育ったお嬢様というだけではない。
弱いお嬢様ではなく気が強いところ、揺るがない芯が通っているところには、ちゃんと理由があった。
彼女がただのお嬢様ではなく、ノアのことを理解できる立場であり(逆もそう)ただ守られ -
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心の琴線にふれるような素敵な話
先生のファンです。大人になる一歩手前の瑞々しい心情の表現がとても素敵です。心の琴線に響くような文章で、読みながらふと気付くと涙が零れる小説です。