あらすじ
商家の娘ラヴィは幼い頃に伯爵子息のシリルに一目惚れした。
しかし彼とは音信不通になり7年後。
王立騎士団でシリルと偶然再会したが、穏やかな性格は一変しラヴィを「知らない」と冷徹な態度。
それなら思い出してもらおうと奮闘するうちある事件に首を突っ込み……
「まったく君って人は」とため息をつかれたうえ
「君から目が離せない」と迫られ!?
猪突猛進娘と本当は世話焼き騎士の、振り回されるのはどっち!? ラブコメ!
【電子特典付き】
王立騎士団の公開演習に多く訪れる令嬢たち。そんな彼女たちが熱い視線を向けるのは『冬狼の君』といわれるシリル。ラヴィはこっそり見学していたのだがシリルに見つかり、彼女たちにシリルとの関係が知られてしまい――?
特別書き下ろし短編『その後の冬狼』を収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
明るくて天真爛漫な平民だけどお金持ちな商人の家に生まれたヒロインとその隣の領地を治める貴族の嫡子だったヒーローのお話。
冒頭、2人が幼少期に穏やかに仲を深める様子が描かれていてほのぼのと微笑ましく見守っていたのですが、とある出来事をきっかけに事態は一変( °-° )
想像以上に根深い事件にはいろいろな事柄が絡んでいてヒロイン側の出会いにも事件に繋がる鍵が存在しててそこが繋がるのか......と数々の伏線と不穏な状況に手に汗握りました......!
再会したヒーローはヒロインが一目惚れした優しい笑顔ではなく、孤高の冬狼と呼ばれる程の冷徹騎士に変貌していて驚きましたが、事情を知って納得しました。王子様も2人の様子を見て察するほどの、ヒーローがヒロインを遠ざけようとした理由にはヒーローの境遇を思うと切ないのですが、あまりにも分かりみが深すぎて思わず笑っちゃいました((( *艸))クスクス
ラヴィの「いいことを思いつきました!」は色んな意味で強いですね((( *艸))クスクス
嫌な予感しかしないけどどこからその発想が?!な分からないびっくり箱要素も含めて好きなんだと思うとこれは惚れた弱みですね笑
アニメイトSSで語られるヒーロー側の思いもニヤニヤ読みました♡
夏鳥と冬狼でお似合いだと思います(*^^*)
運命に翻弄され笑顔を無くしたヒーローを違う意味で翻弄する猪突猛進型ヒロイン。
ヒーローの背景や事件の内容は重いはずなのに、軽やかな雰囲気が漂う不思議な読み心地。ヒロイン様々だわ。
振り回されながらも笑いが絶えない未来しか見えない!お似合いの二人。
ドロドロなのに、大笑いできるお話です。
猪突猛進なヒロインが、辛酸を舐め尽くしたヒーローに、笑顔を取り戻す。
笑って、憤慨して、泣いて、怒って・・・。
楽しかったです。
Posted by ブクログ
主人公とヒーローが昔に一度出会っていて~の再度ガールミーツボーイ系の話。
こういうタイプの主人公にしては、頭が回るのに良くも悪くも猪突猛進タイプ。しかも、読み進めていくとそこまで悪い意味での猪突猛進じゃないところが面白い。
よくある、どうしてそこでそういう行動を……(それによってピンチに陥って~)という展開かと思ったら、ラヴィが良い意味で結果が伴っているところはあるなと。
ストーリーはかなりあっさり気味で、甘々な要素は終盤に少々。
ミステリという程ではないので、主人公のラヴィの突発的な動きと、それに振り回されるヒーローであるシリルの様子を見つつ、ちょこちょこ挟まれるすれ違いにふふっとする感じで面白かったです。