トンケ・ドラフトのレビュー一覧

  • 踊る光

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    名手ドラフトの幻想中編集。寂れた城にたった一人で住むお姫様から始まる物語は、謎めいた吟遊詩人、恋に破れた王子、そして刺した者の記憶を消すという幽霊ナイフの物語へと移り、またお姫様へと戻って行く。ロマンチックで不思議な「幽霊ナイフ」。海を愛する灯台守が出会う不思議な海の人は、灯台守が奥さんとダンスパーティーに行けるようダンスの特訓をしてくれる…「踊る光」。大人にも楽しめる珠玉の幻想物語集です。

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    2015年04月28日
  • 王への手紙 下

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    今まで読まなかったのが惜しい位の児童文学。日本で刊行されたのが割と最近というのが信じられない位の名作です。
    自分が子供の頃に読めたら尚良かったのに。今どきのライトノベルが逆立ちしても太刀打ち出来ない、良質の児童文学です。もっと子供たちに読まれたらいいなあ。

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    2014年07月06日
  • 王への手紙 下

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    ただただ面白く純粋に先を読みたい一心で読み進めました。
    ティウリとピアックのなんとも微笑ましい友情とともに冒険の後半が描かれ、生きていく事の厳しさと正しい心を持つ事の大切さを教えてくれた物語だと思いました。

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    2013年09月07日
  • 王への手紙 上

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    面白かったです。16歳のティウリに理不尽とも思える過酷な使命が下され、忠実に真っ直ぐに使命を果たそうとする。ティウリの傍で私も寄り添い息をのみながら読み続けました。

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    2013年09月04日
  • ふたごの兄弟の物語 上

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    バビナ国の首都バイヌーの貧しい靴屋に、ある朝、子犬が2匹やってきた。奥さんに説得され飼うことに。一週間後、子猫が2匹、ハトが2羽やってきました。どんな幸運がおとずれるのか? その夜、奥さんは丈夫な男の子の双子を産んだのでした。
    ラウレンゾーとジャコモと名付けられた双子。二しずくの水のように、二粒の砂のようにそっくり。大きくなって町を出ると、二つに分かれた道に出た。ここで別の道へ進んで一年後にまたここで会おうと。 美しいものを作るのが好きなラウレンゾーは右の道を進み、金細工師の親方に会い、弟子になることに。  世界を旅したいと言っていたジャコモは左の道を進み、ヤノスという男にであい、弓矢の扱い方や鍵を使わずに箱を開ける方法、泥棒の弟子になってしまう。泥棒は嫌なので、ある城から銀のジョッキを盗んできたら認めてやるということばで、ジャコモはタラムーラ城へと・・・・

    賢い二人が、約束にも自分にも忠実で、お互いに忠誠をつくし、どんな困難も切り抜ける。そんな彼らの冒険の物語。 『王への手紙』のトンケ・ドラフトの1961年に出版された本。

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    2012年10月31日
  • ふたごの兄弟の物語 下

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    「あの兄弟二人は、たとえだれが何と言ったって、おたがいをたいせつに思ってる。」ラウレンゾーとジャコモは青年となり、ラウレンゾーは立派な貴金属細工師になりました。ジャコモは未だ冒険好き。兄を誘って海を渡るところからお話は始まります。二人は王様になって賢く国を治めたり、月のような真珠を守り切ったり、好きな人のために困難を乗り越えたり…二人の誠実さと思いやりの深さが随所にみられ、心打たれます。最後にはジャコモも素敵な仕事と伴侶に恵まれ、満足の結末です。上下巻もあっという間、楽しかったー。小学校高学年や中学生にも。

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    2012年07月05日
  • ふたごの兄弟の物語 上

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    双子の男の子、ラウレンゾーとジャコモの物語。二人は幼い頃から見た目がそっくりなことを様々なことに利用しました。学校を交代で出席したり、盗難事件を解決したり、なぞなぞ騎士と対決したり、同じ人を好きになったり、幽霊屋敷を驚かしたり…愉快痛快。見た目はそっくりな二人ですが性格や生き方は違う二人。ラウレンゾーは貴金属細工士、ジャコモは泥棒から旅人へ。様々な昔話や古典をきっかけに書いた物語でもあるとのことで、無駄がなく、とても読みやすいです。主人公たちに乗っかって、わくわくどきどき、一気に読みました。

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    2012年07月05日
  • 王への手紙 上

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    騎士になる前夜、見知らぬ男から手紙を託される。
    白い盾の黒い騎士に手紙を渡してほしいと言われ、騎士叙任式には間に合うだろうと手紙を持って出かけるのだが、そこでであった白い盾の黒い騎士は敵に襲われて瀕死状態だった。
    騎士は隣国の国王に手紙を届けるよう伝えてから力尽きてしまう。
    騎士になりたかったが、国の未来がかかった手紙をそのままにすることもできず、ここから冒険が始まっていく。
    敵の騎士に襲われたり、おいはぎにあったり、スパイにあったり、だまされたりと常にドキドキでテンポよく物語が進んでいく。
    とっても読み応えのある、冒険物語だった。
    でも、小学生にはちょっと難しいかな。

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    2012年05月31日
  • 白い盾の少年騎士 上

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    この作品に限らず、児童文学フリークです。
    指輪物語にしようか?カニグズバーグにしようか?はたまた、山中恒?もちろん、ハリー・ポッターでもいい。
    とにかく、児童文学の世界の豊かさは、いわゆる「文学」の世界よりもずっと上質だというのが個人的な考えです。
    この作品もその系譜のひとつ。
    いいです。

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    2012年01月19日
  • 王への手紙 下

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    『王への手紙』の下巻。
    上下合わせると800ページ近い作品ですが、読み進めていくうちに、ページをめくる速度が上がってしまうような、力のある作品です。
    続編の『白い盾の少年騎士』がすごく気になる終わり方をしています。

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    2011年10月11日
  • 王への手紙 上

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    『ふたごの兄弟の物語』がとてもおもしろかったので、同じ作者の作品を読みました。
    この本もすごくおもしろかったです。
    お話のテンポが良いです。
    続きが気になります!

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    2011年10月11日
  • ふたごの兄弟の物語 上

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    ふたごの兄弟を主人公にした、冒険物語。
    上下巻なのですが、12の短編で構成されているので読みやすい。
    また、上巻に8編、下巻に4編、という事実からもわかるように、最初のほうは短めのお話、あとになるほど長いお話になっているのですが、これがとても良いと思いました。
    飽きずに読めます。
    先が気になってどんどんページをめくってしまうおもしろさでした。
    このふたごが、王子などではなく、庶民なのもよかったです。

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    2011年09月03日
  • 王への手紙 下

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    旅が終わった。先を予感させる伏線。度々現れる危機。成長したティウリ。正義と誠実である大切さ。読み終えた満足感、充実感が大きい。中学生向け。

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    2011年08月15日
  • 王への手紙 上

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    「ふたごの兄弟の物語」がとっても面白かったので、続けて「王への手紙」も。まだ一人前の騎士でないティウリが、度肝をつぶされたり、情けなくて泣いたり。最初から勇敢で立派なわけがない。読んでいてとても楽しい。各章冒頭にしかない挿絵から、厳かな雰囲気が伝わってくる。字も小さく文も多く、中学生向けだ~。下巻も楽しみ!

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    2011年08月12日
  • ふたごの兄弟の物語 上

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    すごーく面白い。親以外には見分けのつかないふたごの兄弟が、その外見を利用したり、賢い頭脳をつかったりして、冒険をする。

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    2011年06月26日
  • 王への手紙 上

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    オランダ児童文学
    日本では2005年岩波少年文庫で出版されましたが、現地では1962年初版

    2004年にオランダの児童文学賞「石筆賞」が50周年を迎え、過去50年の石筆賞受賞作の中から「石筆賞の中の石筆賞」が選ばれました。数々の受賞作品を抑えて堂々選ばれたのが1963年のトンケ・ドラフト "De brief voor de koning" だったそうです。

    この度翻訳の運びとなったきっかけはこの「石筆賞の中の石筆賞」受賞ともいえますが、直接の経緯は訳者のオランダの友人が、役者にこの作品を勧めたからということです。(あとがきより)


    恥ずかしながらオランダの地名・歴史に乏しいため、的外れな部分もあるかと思いますが、ご容赦ください

    〈あらすじ〉
    舞台は中世風の架空の国、ダホナウト王国。主人公ティウリは父の勇者ティウリのような立派な騎士になることを夢見て、騎士叙任式に臨むべく最後の修行を仲間とともに礼拝堂で行っていた。そこへある一人の見知らぬ老人がやってきて助けを求められる。ティウリは悩んだあげく、規則を破って礼拝堂を抜け、老人の言葉に従って森の中で白い盾の黒い騎士と出会う。瀕死の騎士から重要な使命を任されると、ティウリは隣国ウナーヴェン王国へと旅立った

      

    過去50年の受賞作の中から選ばれただけあって秀逸の一品
    指輪物語やゲド戦記などと比べると、一部の描写がやや簡略しているようにも思えるが、
    それを上回る、むしろ長すぎない丁度よい分量が読みやすさの一因であり、
    決して短くない分量が読後の達成感も味あわせてくれる。

    読みどころは魅力ある登場人物たちと、飽きさせないストーリー展開にある。
    ティウリは、父勇者ティウリの息子なだけあって正義感に溢れ誠実な若者で、まさに主人公にふさわしい。けれども彼はまだ経験浅い騎士見習いであり、その技量はまだまだ未熟である。当然幾たびの困難が彼の前に立ちはだかるわけだが、彼はそれを知恵と機転を働かせ、彼の誠実さに魅かれる友人たちの助けによって乗り越えていく。特別な力が与えられているわけでもなく、天才でもない、「騎士見習い」ということを除けば、現代にも通じる等身大の若者である。それが舞台が中世であろうと架空の国であろうとリアリティーを感じさせ、読者の好感を勝ち取るこの作品の魅力ではないだろうか。

    また旅の途中で出会うティウリの生涯の友人ピアックは、山で育った明るく純粋な心の持ち主で、たった一人で重要な使命を帯びたティウリの心の支えとなる。ティウリに手紙を渡したエトヴェネム騎士は、物語の中ではむしろあっけない最期を遂げるが、彼の友人たちによる語りから、エトヴェネム騎士という一人の人物とその生涯が浮かび上がる。もちろん彼の友人たちリストリディン騎士やベンドゥー騎士も個性ある魅力的な人物だ。

    隣国の王へ手紙を届ける、とう一見シンプルなプロットは、作者の綿密で広大な世界観によって困難と危険に満ちた手に汗握る冒険物語へと姿を変える。各文庫の冒頭に記載された、森や町だけでなく道や川まで詳細に書き込まれた地図を見れば、この物語がどれだけ繊細に織り込まれているかが一目瞭然であり、未読の読者はこれから繰り広げられる冒険に胸躍らされることだろう。誰にも言ってはならないティウリの背負った密命が、ティウリだけでなく読者を疑心暗鬼にさせ、旅を一層困難なものにし、物語の魅力に花を添える。


    文庫ではなく、単行本での出版を強く望む一品である。

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    2010年01月22日
  • 七つのわかれ道の秘密 上

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    出した覚えのない手紙から、フランス先生の冒険が始まる。伯爵家の宝をめぐって囚われた少年を救うため、秘密作戦の七人の仲間に加わったフランス先生は、奇妙な階段屋敷を訪れる。

    オランダの古い数え歌「七つのわかれ道」を物語の大きな土台に据えて、こんなふうに物語を膨らませられるドラフトさんはやっぱりすごい。

    そういえば『ふたごの兄弟の物語』は、いろいろな昔話の文章を章の冒頭に引用していた。ドラフトさんが心に蓄えてきた伝承が創作の源泉になっているんだろうな。

    次々と巻き起こる不思議な出来事にフランス先生が戸惑っているように、自分もなにがなんだか分からないなかで読み続けていた。だけど、秘密作戦の仲間入りするあたりから、これまでの出来事がつながってくる楽しさを感じられた。

    二重人格のロベルト(ボウソウゾク)、魔術師のトゥホムティドム、リーダーのロスマレインさんなど、登場人物もみんな一癖あって魅力的。

    いよいよ階段屋敷に乗り込んだところ。この先どうなるか楽しみ。

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    2026年10月18日
  • ドアのむこうの国へのパスポート

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    わたしにはとても面白かったが、子どもウケするかというと、なんとも…。
    子供にはちょっと肩透かしの印象になりそう。

    冒険ではなく、冒険に辿り着くまでを冒険にした物語。
    やや不思議な小学校についてもあんまり説明はない。
    日本でいえば、フリースクールみたいなものか。

    あのトンケ氏がこんな不思議なガイド役の女性になって、物語に登場しているということが、私には大きなことだった。

    主人公とパパのことも、一応は好転してホッとしたけど、日本社会から見ればこれってけっこう酷い状況なのは変わりないし、モヤモヤしないとは言えない。

    それでも、こういう小さなものを積み重ねる物語が私は好きだし、物語は良いものだと信じる人たちが作った本である、と読んでいる間に始終感じていられたのは心地よいと思えた。

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    2025年03月25日
  • ドアのむこうの国へのパスポート

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    自動車コーナーで、心惹かれるタイトルの本を探すのは、まさに宝探しだなと思う。
    タイトルの言葉、表紙の絵、見ていてワクワクします。

    中に出てくる子どもたちと一緒に、冒険している気分です。といっても、心の冒険。未知のものに出会うワクワクは怖いけれど、向き合えばちゃんと力になる。大人の立場、子どもの立場、それぞれを、自分だったらどうするかなと考えると面白い。

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    2025年03月07日
  • ドアのむこうの国へのパスポート

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    様々な特性を持った子達が、先生と作家の出すちょっと変わった問題を考えながら、自分を見つめ、他の子を理解していくお話。
    最終的にコスモポリタン国に入る事ができる。
    なるほど、コスモポリタンってそういう意味なのね。
    小学校高学年2024課題図書だけど登場人物10人の子達の特性がわりかし、はっきり書かれてるあたり、小学生に読解できるかなぁ…とちょっと思った。
    ボリュームも少なく、会話が多く読みやすいけれど、奥が深い。
    中学生でもよい。
    担任の先生の子どもたちへの会話対応が素敵だった。

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    2024年09月21日