あらすじ
騎士になるための最後の試練の夜に,思いがけず重大な使命を与えられた少年ティウリは,隣国へと旅立つ.謎めいた隠者,陰険なスパイ……手に汗にぎる,オランダの人気冒険小説.
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Posted by ブクログ
「ふたごの兄弟の物語」がおもしろかったので。
登場人物や地名が複雑ですが、主人公ティウリに次々に襲いかかる試練にハラハラドキドキしっぱなし。
手紙に何が書かれているのか気になります!
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久しぶりの冒険物語。魔法が使えたり、ドラゴンが出てきたり…というようなファンタジー要素はないけれど、ハラハラドキドキ!自分は冒険物語が好きだったんだ!と思い出す。
主人公は任務を遂行できるのか⁈無事、立派な騎士になれるのか⁈……よし、下巻へ進もう!
Posted by ブクログ
正直に意思を強く持って生きることを教えてくれる物語。小学生高学年から中学生くらいまで向けですが、少年の心を持った人(女性でも)なら誰にでもお薦めです!
上下巻あり、長いですが、読み始めると最後まで一気に読み進めてしまいます。
お子さんへのプレゼントにもいいと思います!
Posted by ブクログ
面白かったです。16歳のティウリに理不尽とも思える過酷な使命が下され、忠実に真っ直ぐに使命を果たそうとする。ティウリの傍で私も寄り添い息をのみながら読み続けました。
Posted by ブクログ
騎士になる前夜、見知らぬ男から手紙を託される。
白い盾の黒い騎士に手紙を渡してほしいと言われ、騎士叙任式には間に合うだろうと手紙を持って出かけるのだが、そこでであった白い盾の黒い騎士は敵に襲われて瀕死状態だった。
騎士は隣国の国王に手紙を届けるよう伝えてから力尽きてしまう。
騎士になりたかったが、国の未来がかかった手紙をそのままにすることもできず、ここから冒険が始まっていく。
敵の騎士に襲われたり、おいはぎにあったり、スパイにあったり、だまされたりと常にドキドキでテンポよく物語が進んでいく。
とっても読み応えのある、冒険物語だった。
でも、小学生にはちょっと難しいかな。
Posted by ブクログ
『ふたごの兄弟の物語』がとてもおもしろかったので、同じ作者の作品を読みました。
この本もすごくおもしろかったです。
お話のテンポが良いです。
続きが気になります!
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「ふたごの兄弟の物語」がとっても面白かったので、続けて「王への手紙」も。まだ一人前の騎士でないティウリが、度肝をつぶされたり、情けなくて泣いたり。最初から勇敢で立派なわけがない。読んでいてとても楽しい。各章冒頭にしかない挿絵から、厳かな雰囲気が伝わってくる。字も小さく文も多く、中学生向けだ~。下巻も楽しみ!
Posted by ブクログ
オランダ児童文学
日本では2005年岩波少年文庫で出版されましたが、現地では1962年初版
2004年にオランダの児童文学賞「石筆賞」が50周年を迎え、過去50年の石筆賞受賞作の中から「石筆賞の中の石筆賞」が選ばれました。数々の受賞作品を抑えて堂々選ばれたのが1963年のトンケ・ドラフト "De brief voor de koning" だったそうです。
この度翻訳の運びとなったきっかけはこの「石筆賞の中の石筆賞」受賞ともいえますが、直接の経緯は訳者のオランダの友人が、役者にこの作品を勧めたからということです。(あとがきより)
恥ずかしながらオランダの地名・歴史に乏しいため、的外れな部分もあるかと思いますが、ご容赦ください
〈あらすじ〉
舞台は中世風の架空の国、ダホナウト王国。主人公ティウリは父の勇者ティウリのような立派な騎士になることを夢見て、騎士叙任式に臨むべく最後の修行を仲間とともに礼拝堂で行っていた。そこへある一人の見知らぬ老人がやってきて助けを求められる。ティウリは悩んだあげく、規則を破って礼拝堂を抜け、老人の言葉に従って森の中で白い盾の黒い騎士と出会う。瀕死の騎士から重要な使命を任されると、ティウリは隣国ウナーヴェン王国へと旅立った
過去50年の受賞作の中から選ばれただけあって秀逸の一品
指輪物語やゲド戦記などと比べると、一部の描写がやや簡略しているようにも思えるが、
それを上回る、むしろ長すぎない丁度よい分量が読みやすさの一因であり、
決して短くない分量が読後の達成感も味あわせてくれる。
読みどころは魅力ある登場人物たちと、飽きさせないストーリー展開にある。
ティウリは、父勇者ティウリの息子なだけあって正義感に溢れ誠実な若者で、まさに主人公にふさわしい。けれども彼はまだ経験浅い騎士見習いであり、その技量はまだまだ未熟である。当然幾たびの困難が彼の前に立ちはだかるわけだが、彼はそれを知恵と機転を働かせ、彼の誠実さに魅かれる友人たちの助けによって乗り越えていく。特別な力が与えられているわけでもなく、天才でもない、「騎士見習い」ということを除けば、現代にも通じる等身大の若者である。それが舞台が中世であろうと架空の国であろうとリアリティーを感じさせ、読者の好感を勝ち取るこの作品の魅力ではないだろうか。
また旅の途中で出会うティウリの生涯の友人ピアックは、山で育った明るく純粋な心の持ち主で、たった一人で重要な使命を帯びたティウリの心の支えとなる。ティウリに手紙を渡したエトヴェネム騎士は、物語の中ではむしろあっけない最期を遂げるが、彼の友人たちによる語りから、エトヴェネム騎士という一人の人物とその生涯が浮かび上がる。もちろん彼の友人たちリストリディン騎士やベンドゥー騎士も個性ある魅力的な人物だ。
隣国の王へ手紙を届ける、とう一見シンプルなプロットは、作者の綿密で広大な世界観によって困難と危険に満ちた手に汗握る冒険物語へと姿を変える。各文庫の冒頭に記載された、森や町だけでなく道や川まで詳細に書き込まれた地図を見れば、この物語がどれだけ繊細に織り込まれているかが一目瞭然であり、未読の読者はこれから繰り広げられる冒険に胸躍らされることだろう。誰にも言ってはならないティウリの背負った密命が、ティウリだけでなく読者を疑心暗鬼にさせ、旅を一層困難なものにし、物語の魅力に花を添える。
文庫ではなく、単行本での出版を強く望む一品である。
Posted by ブクログ
ティウリが騎士になる前夜、王への手紙を届けるという任務を果たすため旅に出る。
行く先々で手紙を手に入れようとする敵がいるが、味方になってくれる人もいて、その人たちの助けにより無事、任務を果たすことができた。
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中学1年生の課題図書の候補として、「岩波少年文庫」から選書しました。
主人公はティウリという騎士見習の少年。
騎士となる叙任式の前夜、最後の試練を受けている最中に、助けを求める声を聞きます。掟をやぶり、その声に応えたティウリは、図らずも国を越えて隣国の王へ手紙を届けなければならないことになります。彼を追う「赤い騎士」や「灰色の騎士」、正体の見えない密偵など様々な危機が立ちはだかりますが、冒険の過程で得た「旅の仲間」とともに、与えられた試練(騎士としての試練ではなく、「使命」としての試練)に邁進していきます。
イメージとしては、少し読みやすくなった(「悪」という概念を前面に出していない)指輪物語といったところでしょうか。戦闘の描写がリアルに描かれているわけではないので、血沸き肉躍る冒険小説、という和気ではありませんが、ティウリが様々な危機を知恵や勇気、機転で乗り越えてゆく姿は応援したくなりますし、下巻の展開も含めて続きが気になります。
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騎士になるための最後の試練の夜に、16歳のティウリは見知らぬ男に重要な手紙を託される。開けてはいけないドアを開けたことにより、危険な旅に出ることになる。誰が敵かもなにもわからず、そして手紙のことを話すこともできず…ティウリの純粋な心が味方を作る。登場人物が多く、地理も把握しないとならないがその手間を惜しまず読み進んで行くと楽しくなってくる。早く下巻が読みたい。
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騎士になるための最後の試練の夜、16歳の見習い騎士ティウリは、見知らぬ男に重要な手紙を託された。思いがけない使命を与えられ、大山脈のかなたの隣国へと向かったティウリの行く手には、陰険なスパイやさまざまな陰謀が待っていた。
Posted by ブクログ
ティウリは使命を帯びて道を行く。
騎士になる儀式の晩、ティウリは助けを呼ぶ声を聞き、規則を破って抜け出した。そこで出会った白い騎士と託された手紙。ティウリの冒険が始まる。
お手本のような騎士物語。陰謀、友情、危険、任務。ティウリと一緒にドキドキしながら進んでいく。ピンチの時もティウリを誰かが助けてくれる。騎士になるのは一旦破談になっているが、ティウリは騎士に必要なものを備えているとこの旅で証明するだろう。